同時進行!!ウィークリー馬券物語

第69話: ジャパンカップダート(GT)・ジャパンカップ(GT)


「おいおい、先週のK氏の話しは反響があったぞ。俺もある情報筋から聞いてしまったぞ」
「まさか居場所がわかったとかですか」
「おお、どこに居るわからないってことがわかった」
「そんなところだと思いましたよ」
「ウン百万も借金作ってトンズラだって。片手じゃきかないって話しだな」
「えっ、そんなにあったんですか?」
「マーケットの話しによるとそうらしい。日興の連中ってマーケットに広く分散してるからな。 被害者もマーケットに数人いるらしいな。お前もその一人か。あははは」
「そんな笑わないで下さいよ。こんなことになるなら、師匠を紹介してあげれば良かったですよ。 華麗なる借り換え技の持ち主ですからね」
「そうだな。ヤツも我々一門に加わっていれば金に困りはしても借金には困らないからな」
「なに、誰が借金に困ってるって」とそこへ師匠登場。
「あ、師匠。ゾスッ!」
「いやね、こいつが知合いに金貸して戻ってこなくなっちゃったんですよ」
「それはひでえ話しだ。借りた金を返さないなんて、許せん奴だな」
(「あんたには言われとうないわ」と思う弟子達。)
「しかし、安心しろ。俺の予想通り買えば貸し倒れなんて屁のかっぱだぜ」
「それではその勝ち馬を教えて下さい」と弟子達。
「まずはJCダート。実績が劣る外国馬2頭だけが参加。これなら日本馬のドバイ挑戦を 賭けての予選会のようなもんだな。現在の充実度から◎ファストフレンドが本命だ」
「格から言えば?がつきますよね、外国馬って」
「しかしレベルが格段に違う米ダート競馬を甘く見てると痛い目に合うぞ。一応敬意を 表して○ロードスターリングが対抗、▲ユーカーが単穴だ」
「優香?」
「バカヤロー!つまんねえギャグ言ってるんじゃねえ」
「すいません・・・」
「ただ、この2頭が参加するため展開が非常に読み難いが、切れ味抜群の△ゴールドティアラと 堅実△ウイングアローの2頭を押さえておこう」
「なるほど。これでレースが見えてきました」
「おお。では次にジャパンカップ。超大物の外国馬が来日しない今回、日本最強馬○ テイエムオペラオーで十分勝負になる。しかし本命は◎エアシャカール。国際レースゆえ、敢えて 指名。伊達に海外遠征していない、ここ一番勝負掛かり。安定度から言えば○テイエムオペラオー 、連の軸ならこちらで印は対抗だ」
「4歳でもすでに海外遠征経験馬ですもんね」
「さすが師匠、目の付け所が違いますね」
「まあな。あと知名度は落ちるが、実力は馬鹿にできないのが賞金稼ぎの外国馬。特に ゴドルフィン陣営は日本に最適の馬しか連れてこない。キングジョージ2着の▲ファンタステ ィックライトが逆転も狙える単穴。以下10歳でも賞金ハンターのセン馬△ジョンズコール。そして 社台のエリート血統サンデーの仔(注)アグネスフライトまで押さえる」
「なるほど。よくわかりました」
「めっきり寒くなったけど、体には気をつけろよ。じゃあ俺はこれでな」


(弟子達の会話)
「はっ、師匠が体に気をつけろですって」
「いや、そろそろあの季節だから体調を万全にしとけってことだ」
「そういうことですよね。またあの寒い中並ぶわけですね」
「それより目先のJC2連発だ」
「まったくわかりません。まずダートですが、アメリカ馬は軽いダート向きで日本の重いダートには不向きだと いう声が多いですね」
「アメリカのダート競馬って飛ばしてそのまま行っちゃうんだよな。日本の馬場でそれができるか どうか。そんなのわからんよ。とりあえず見てみることにしよう」
「敢えて馬券を買う必要もないですね。資金は日曜のJCにとっておきましょう」
「といいても、そのJCもオペラオー以外はよくわからん」
「外国馬も並みの馬ばっかですよね。といっても日本馬も世代的にレベルは高くなくてオペラオーの一人勝ちって感じ ですからね」
「今年の牡馬クラシック馬にマイルカップ優勝馬などがそろう4歳はどうだ」
「4歳ではここ10年で優勝はエルコンドルパサー1頭のみ。連に絡んだのもファビラスラフインぐらいで外国馬でも1頭 しかいない。。 かつては無敗の三冠馬シンボリルドルフでさえ3着。ウイニングチケット、スペシャルウィークなどのダービー馬でも 3着がやっとです」
「そうなんだよな。エルコンドルのパターンからイーグルカフェでもと思ったけど、エルコンドルもファビラスも秋2戦目 だったんだよな。イーグルは天皇賞メイチでここは厳しいだろうね」
「それをいうとメイショウドトウも天皇賞を使ったマル外ということでいっしょですね。天皇賞がマル外に開放された んで、JC一本に絞れなくなって逆に中途半端になる恐れがありますよ」
「そうそう」
「その分マチカネキンノホシはJC目標で来ましたからね。秋3戦目ですが、途中GTを挟んでないですし、 叩き良化ですから。テイエムとの勝負付けも終わってないんで日本馬としては4歳GT馬勢やドトウ、スティより 注目してもいいと思います」
「なるほどね。あとの外国馬は一長一短でよーわからん」
「そうですね」
「まあ、JRA史上初の土日連チャンのGT開催だ。お祭り気分でいいんじゃないの」
「で、JCが終わると暮れの中山開催が始まります」
「うー、考えただけでも寒いよ」
「なんかサボる方法ないっすかね」
「カゼでもひいたことにしてサボろう」
「そうっすね。あとは運に任せてカード抽選で当てましょう」
「よし。当たったら師匠には内緒だぞ。いいな」
「ええ」
またまた良からぬ謀反を企てた弟子達であった。



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この物語は、本当のことも書かれておりますが、基本的に フィクションです。実在の人物・団体・事件などにはいっさい関係ありません。また関係者?以外 の方が読んでも内容がよく分からないと思います。御質問があればメールをお送り下さい。答えら れる範囲でお答えしたいと思います。