同時進行!!ウィークリー馬券物語
止まらない木ブルース <番外編>

第四回番外編:ファレンプシスこける

「師匠どうしました」と弟子F。
「うー」と師匠。「また2、3着だった」と蚊の泣くような声で・・・。
「いやぁ、僕は○−▲でとらして頂きましたよ」と弟子S。
「おまえ、マックスから○ファレノ、▲エリモ、△エア、あたりだったが、なんでエリモ−エアで○−▲ なんだよ」と弟子Fが驚いた口調で。
「いいですか、桜花賞はファレノが馬体回復で制しましたよね。ですからオークスも馬体回復がキー ワードと思いまして。それで馬体が戻ってプラスに働く馬はとあげてみますと、ダンツ(+8)、 エリモ(+10)、エガオ(+18)、エア(+12)とこのうち実績などからエリモ、エアの2頭 が浮上してきますからね。エリモにはついては馬体がもどっていれば◎もと思っていたんですが、 また蛯名につきあってしまいましたよ」と弟子Sが勝ち誇った口調で解説する。
「終わってみれば簡単なレースでしたね。まず血統で人気のファレノ、マックスが消し。さらにロンドン も。ラティールだって母の父はニホンピロウィナーですからね。2000の成績が良くたって平坦コース でのものでしたからね。見せ場はあっても坂で止まっちゃいましたね。あと、ナオミシャイン。 父トニービン−母の父リアルシャダイ、さらに岡部の乗り替り。でも今年の岡部は いまいちですからね。結果もそうでしたね。かわいそうなのがアドマイヤサンデー。素質はあると思うん ですが使い方が無茶ですよ。桜花賞よりデビューの遅い馬をオークスで使うなんて、馬主のわがままとし かいいようがないですね。でも買い目が多すぎてチャラになってしまいましたよ」と孫弟子Tがちょっと 悔しそうに言う。
「僕はメンバー的に寂しくなったので辞退してました」と弟子F。
「なに、おめぇら。やられたやつは一人もいねぇのか」
「そんなに落ち込まないで下さいよ。次こそ豊−ノリじゃないっすか」と一同。
「それもそうだな。よし、この貸しはダービーで返してもらうぜ」と急に元気になる師匠。
しかし弟子達はみな思った。「これで豊のダービー制覇はまた持ち越しか・・・」

(更新5/31)

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この物語はフィクションです。 実在の人物・団体・事件などにはいっさい関係ありません。