同時進行!!ウィークリー馬券物語
止まらない木ブルース <番外編>

第三回番外編:ワシントンカラーが二着に!

「師匠ありがとうございました。スギノハヤカゼから入りましたが、師匠のいったワシントンカラー と馬場が渋ればと思っていたシンコウフォレストとの馬連を押さえていたので損せずにすみましたよ」と 弟子Sが言った。
「おう、よかったな。俺も軸はワシントンに決めていたが、あの雨をみてしっかりシンコウも押さえておい て稼がせてもらったぜ。まぁ、直前予想で弟子のお前らにワシントンからシンコウも押さえておけと言っ てやれば良かったんだが、まさかあれほど雨が降るとは思わなかったからな。でも、俺は 良馬場でもワシントンでいけたと思うぞ。松山厩舎の仕上げ方とおまけに二頭出し(注:もう一頭は ヤシマジャパン)、初ブリンカーと勝負気配がプンプンよ。スギノに目がいくなんざぁ、お前らは甘いぞ。 確かに暮れのスプリンターズSではワシントンは3着、スギノ2着とスギノに負けているがあれはヨシトミ がタイキシャトルを負かしに行ってスギノに差されただけよ。内容からはスギノと差はなかった。いや。 スギノ以上と見たぜ。そういう点からも、今回スギノが人気ならワシントンから勝負しようと思ったんだ」
「さすが師匠ですね。我々も早く師匠のような読みができるようにがんばります」と今回はレースに参加 しなかった弟子Fがおもいっきり師匠をよいしょ。
「ひどいっすよ。ちゃんとシンコウまで言ってくれれば押さえていたのに」と涙目で師匠に訴える孫弟子 T。この弟子T、マサラッキ、エイシンで勝負してずぶずぶになってしまっていた。しかも、師匠が” 抜け”にしていたのでシンコウに厚めに流していたのが裏目に出てしまい泣くに泣けない状態になって いた。
その後、上機嫌の師匠は「次はオークスでな」と言って何処へ消えていった。

「うーん、最近は師匠でも当たるんだよ。君たちも師匠を甘く見ちゃいけないよ」と一番弟子F。
「シンコウが抜けだったんで本命のワシントンと組み合わせてヘッジが効きましたよ」と安堵の弟子S。
「誰も信じらんねぇ」と孫弟子Tは吐き捨てるように言った。

(更新5/23)

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この物語はフィクションです。 実在の人物・団体・事件などにはいっさい関係ありません。