マイルカップの軸は、ダビスタを始めたばかりの小学生でもわかるようなエルコンドルパサー
にし、自信をもってトキオパーフェクトを消したまでは良かった赤坊であったが、トライアル
好走組に目を奪われて”4頭目”の無敗馬シンコウエドワードまでは手がまわらなかった。
「ちきしょう。河野厩舎の2頭出しで、田中のカッチーがNZTで4着に食い込んだゲイリーセイヴァーを
袖にしてまで選んだ馬だったんだ。押えときゃならなかったなぁ」といつもの通り終わってから反省。
一方、弟子達も当然のことながらハズしていた。
「僕は、今年のGTは蛯名と心中と決めているから
しょうがなかったですよ。エビショーにはオークスではやってもらいますから」と弟子S。
「くそう。
無敗馬のボックスで良かったんだ」とは孫弟子のT。
しかし。この孫弟子のTは土曜日メイン京王杯を
とっており土日はしっかりとプラスにしていた。
「土曜日のメイン?カンタン、カンタン。超堅い
軸馬タイキに、去年穴をあけたオースミの馬を押さえておけばいいんですよ」と昨年のタイキ−オースミ
万馬券の連想でタイキシャトルから1600円もついた馬券をゲットしていた。
「おめぇも成長したな」と赤坊。
「いやいやまだですよ」
「そろそろ直弟子になってみないか」
「えっ。
いやぁ、まだ修行が足りませんからねぁ。はははっー」と笑ってごまかすT。
「それより高松宮記念
はやく教えて下さいね」と弟子Fが突然会話に入ってきた。そう、弟子達は高松宮記念で何を消せばいいのか早く知りたい
だけであった。