素敵な女性とだんなさま



 タイトルは忘れたが、いつか読んだ本にすてきな挿し絵があった。作者は、山本容子。2、3年前のことである。

 最近テレビで彼女をよく見かける。つい先日も教育テレビのエッチングの講座で、鼻の下を伸ばしたおじさんを教えていた。「堂々日本史」では、河島英吾と一緒にゲストでよく出るが、決してアホなことを言わないので、安心して聞いていられる。とても素敵な女性だ。

 すばらしい40代を迎えるために30代で何をすればよいか、という問いに対して、一言「勉強」と答えている。20代で一度結婚し、離婚し、40代で2つ年下の男性と再婚した。そのご亭主の特徴が、本人曰く

  チビ、ハゲ、ビンボー

 「ガラスの仮面」やCMでもおなじみの、かとうかずこ。若いときは学校の先生役なんかがよく似合う女優だった。すぐにも結婚してしまいそうなカンジなのに、けっこう独身時代が長かった。そんな彼女が夫に選んだのが、そのまんま東。つい最近まで知らなかった。結婚相手として選んだ理由が、ふるってる。

  貧乏、仕事がほとんどない、体が丈夫

 一方、TBSが39歳の独身女性を対象にアンケートを行った。結婚相手として相手の男性に求める条件について聞いている。最も回答数が多かったのが、

  高所得

あまりにも月並みで、みもふたもないので、意外な気がしたくらいだ。

 かつて私が勤めていた会社でも、30代の独身女性がゴロゴロしていたけれど、別に独身主義というわけではなく、いい相手に巡り合えないというだけの人が多かった。年を経るにつれ、結婚というものがだんだんめんどうになり、よっぽどのことがないと踏み切れないようだ。だが逆に言えば、よっぽどのことがあれば、彼女たちも結婚するのだ。でもよっぽどのことって、相手が高所得っていうことなのでしょうかね?

 「今期の目標は、嫁働率100%」と書いてしまい、大笑いされたことがある。ほとんど女性のいないミーティングだったので助かった。くわばらくわばら。

(1998-09-21)