チャングムの誓い



「チャングムの誓い」が終わってしまった。土曜日が来るたびに、そう思う。

NHKの大河ドラマと民放の昼ドラを合体させたようなドラマだった。少女マンガのようでもあった。

「チャングムや、お茶を持ってきておくれ」と言われたこともあったなあ。

特番の「チャングムの誓い・大事典」で歌われた主題歌「オナラ」もよかった。パンソリを習う3人の女の子が歌ってた。

キラリとひかるセリフも印象に残る。

子役のときでは、口を慎みなさいと注意されたとき、自分の口をペンペンしながら「あたしのこの口、いつも失敗のもとなんです」。

「私は辛いのはいやなのに、いつも辛いことばかりなんです」というのもあった。

ハン・サングンさまのお言葉もなつかしい。

解放されたチャングムを背負いつつ、
愚かな子ね。でも、愚かだからこそいとしい。損得をいっさい考えないところが好きなの。お前はその一途さゆえに、これからも苦しむことになるだろう。私は、そんなお前に振り回されるだろう。でも、それでいい! そうやって、生きていきましょう。
慢心したチャングムをしかり、それを許したとき、
人間というものは、知らず知らずのうちに変わっていってしまうもの。せっぱつまった状況に置かれると、そうすることが正しいかどうかを見きわめずに、とりあえず問題を解決しようと飛びついてしまう。そのうちそれが正しいという錯覚におちいり、そういう生き方をするうちに、それに慣れて道理を見失い、目先のことしか見えなくなってしまう。
おお、耳が痛い。

(2006-12-10)