夏川りみ休業直前ライブ



独立の理由は、事務所の方針と自分のめざす音楽のずれを解消するためで、しばらく音楽活動を休む。その間、ほかの人のコンサートを見て、いろんなことを吸収したい。インタビューで、そう語っていた。

そんな夏川のライブは、私の好みから遠い新曲ではじまった。これが彼女の進みたい道でなければと思いつつも、若いのだからどんどんチャレンジしてほしいと願う。

2曲目の「涙そうそう」は、下駄ばきに三線というスタイル。歌い込むうちに、歌い方が変わってしまいがちだが、なるべくCD作成時のままがいい。力むことはない。BEGINのねぼけたような歌い方は、繰り返し聞いているうちにくせになる。夏川にも、そんなあきのこない歌い方をしてほしい。

3曲目は、「童神」を元ネーネーズの古謝美佐子とともに歌った。2人のコラボレーションを聴くのは、古謝・夏川・花*花によるライブ放送「ウナイウタ」(2003年)、古謝・夏川の「夢・音楽館」(2004年)以来かな。

そういえば、別の番組で古謝の家にモンゴル800が遊びに来て我が家のごとくふるまっていたなあ。

アンコールは、「花」(1980年)をアカペラで。作られたのはもっと昔だと思っていた。

自分専用のオリジナル曲にこだわらず、人が歌っている曲で気に入ったものを持ち歌にすればいいんじゃないかな。1曲をゆっくり、ていねいに育てていってほしい。それが沖縄の唄であれば、さらによし。

(2007-02-20)