キャンディーズとピンクレディー



NHK「わが愛しのキャンディーズ」は、1973年のデビューから1978年4月4日の引退コンサートまでの活躍を紹介。こんなに歌ってるところを見るのははじめてだった。

3人ともスクールメイツに所属していたこと、最初はスーちゃんがメインボーカルだったことを知る。

デビューしてから2年ほどは、テレビでコントもやっていた。75年に「年下の男の子」でブレイク。

どうもアイドルというのが苦手で、熱中した経験がない。「キャンディーズは永遠です」と言っていたあいつは、解散コンサートへ行ったのかな。

76年12月に、デビューしたてのピンクレディーが「ペッパー警部」で日本レコード大賞新人賞を受賞。あの熱演をテレビで見て目を見張った。年が明けるとすっかりピンクの時代になっていた。と同時に振り付けの過激さが消滅。

78年の「UFO」のヒットが人気のピークかな。いまだにカラオケの定番になっている。だけど81年の解散は遅すぎた。

それを考えれば、キャンディーズの実力行使は正解だった。77年9月に引退すると宣言したのに、半年間のお礼奉公を強いられた。芸能人には、やめる自由もなかったようだ。

その後、ランちゃんは大森一樹監督『ヒポクラテスたち』(1980)で医学生の役、スーちゃんは前田陽一監督「土佐の一本釣り」(1980) で漁師見習いの彼女役で再スタートをきった。2年近く干されたようだ。

「男はつらいよ」に出演した伊藤蘭よりも、今村昌平監督「黒い雨」(1989)に出演した田中好子のほうがその後活躍している。3人の中で一番芸能人らしくなかったのが良かったのかな。

(2006-12-06)