機銃掃射



1937年生まれの養老孟司は語る。
僕らの世代は第二次大戦で大空襲を経験していますから、ミサイルより機銃掃射のほうが怖い。焼夷弾は花火のようなものだと言いますけど、機銃掃射ははっきり相手の悪意がわかります。(p133)
 日下公人、養老孟司『バカの壁をぶち壊せ! 正しい頭の使い方』(ビジネス社)
もちろん私は戦争なんて知らない。映像で機銃掃射をはじめて見たのは、たぶん「禁じられた遊び」だと思う。ナチスの戦闘機に両親を殺されてしまったポーレットの悲しみは、まるで我がことのように感じた。養老さんが空襲を受けたのと同じくらいの年のころだ。

(2005-08-08)