ものかきになったOL



 作家のエッセイをあまり読まないので、群ようことは初対面。まずは、対談から入るとしよう。

 『驚典』では、9人のひとと対談している。どの人も異色といってよいだろう。なかでも、内田春菊と編みものの話をしているのには驚いた。人は見かけによらないなんていったら、怒られるかな。一番安心して読めたのが、森まゆみ。やはり同世代ゆえか。この年代にはものかきがいないので、絶滅危惧種としてお二方にはがんばってもらいたい。

 出久根達郎との古書対談では、やはりご幼少のころからの読書家であることが判明。私のようなにわか読書家では、とうていたちうちできない。脱帽。

 装丁もちょっとしゃれてる。このあたり彼女のリクエストがあったのかな。こんな上品な話ではつまらないという方は、『鳥頭対談』をどうぞ。
  • 驚典 群ようこ 講談社 2002 講談社文庫 \495+tax
     その他の対談相手は、中村うさぎ、安藤満、野村潤一郎、佐川芳枝、島田文雄、広瀬光治。

  • 鳥頭対談 群ようこ、西原理恵子 朝日新聞社 2001 朝日文庫 \460+tax
(2002-06-11)