2007年をふりかえって



アジアカップや3大陸トーナメントで、オシム監督のチーム作りも形を見せてきた。W杯予選が楽しみだったのに、オシムが倒れてしまった。後継は岡ちゃんに決まったが、大いに不評。これまでのように観戦できるかどうかわからない。日本代表だけではなく、私にとっても大ピンチ。

さてJリーグはACLで力を使い果たした浦和が優勝を逃し、連勝を重ねてきた鹿島にさらわれてしまった。優勝を逃したのは監督のせいだと怒っていたワシントンは、クラブW杯を最後に帰国した。いつの日か、監督として戻ってくるだろう。

そのクラブW杯だが、鹿島に代わってもらった方がいいかもと思いつつ見たら、予想外に健闘。セパハンを3−1で下し、準決勝のACミランには0−1で敗れたものの、みっともない試合にはならなかった。けが人続出の中でよくやった。

3位決定戦ではアフリカ王者エトワール・サヘルと対戦し、2−2の同点。PK戦で勝った。地の利を生かした勝利だ。これで日本のクラブの名も少しは知られるだろう。

人もボールも動くサッカーがどんなものかは、だいたいわかってきた。だが、肝心の考えて走るサッカーは道半ばのような気がする。オシムは自分で考えろと選手だけでなく、記者やファンにまでも要求した。監督が代わったからといって、いきなり弱くなったりはしないだろうが、宿題の考える部分がどうなるのか、いささか不安。

ACミランは、立ち上がりの浦和にやや苦戦した。しかし、浦和のどこを押さえればいいのかを見極めるまで、それほど時間がかからなかった。日本代表にも、そんなクレバーなサッカーを期待したい。