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6月1日、『通信傍受法案』が衆議院本会議で可決された。これは警察の
捜査において、暴力団による麻薬や銃器などの取引といった組織的な犯
罪を調査する場合には、盗聴を認めるというもの。盗聴といっても全く別の
世界のことと思われるかもしれないが、実は警察捜査とは別に『あなたの
会話は、すでに盗聴されている』というから穏やかではない。
中略〜
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では、実際に、盗聴の現場ではどんな事件が起こっているのか。
年間300件ほどの調査依頼があるという、探偵養成学校の堀田耕作さんに
よれば、依頼の6割が一般家庭で、4割が企業や官公庁だという。
『依頼されて実際に盗聴器が発見されるのは3割くらい。一般家庭では夫
婦間の問題や、子供の非行やいじめの問題が多いですね』
また、人の会話を盗み聞きたいていうマニアもいる。そこで、現実に起こっ
た事件と、その結末について堀田さんに聞いてみた。
まず、夫の浮気に悩む38才の妻からの依頼。
彼女は愛人と思われる人の家の電話に盗聴器を仕掛けるように依頼してき
た。見事に盗聴に成功し、愛人との関係がはっきりした。
しかし、そこでこの妻は、逆に冷静になったという。そして、愛人ともめごと
があったり、しっくりいかないまま帰宅したときに意識てきに夫にやさしくした
のだ。子供がいたために、どうしても家庭を壊したくなかったというこの奥さ
んの作戦は功を奏して、結局奥さんの情にほだされた格好で、夫は愛人と
手を切ったという。
ほかにも、子供の非行やいじめ防止のためにランドセルの中に盗聴器を忍
び込ませる母親。FAXでやりとりされているライバル会社の秘密文書を盗
聴して、企画を先取りするケースもあったという。
つまり現在は、情報時代であると同時に、情報が盗まれる時代でもあるの
だ。
予防するためには、まず最近、自分の周辺に奇妙な変化がないかを調べ
ること。
たとえば、思いもつかぬ会社からダイレクトメールが送られてくる。
家の近くに見知らぬ車が停車したり、不審な人間がウロウロしたり
してはいないか。
そんな気配が感じられたらね盗聴発見業者に依頼してみること。現在の高
性能盗聴器を素人が見つけだすことはほとんど不可能なためだ。
〜中略〜
例えば、大切な用件は自宅の電話ではなく公衆電話を利用するとか、逆に
ほかの音が入り乱れている喫茶店などで話すのがいいという。なんとも妙
な時代になったものだ。
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