| 平成失楽園 42 |
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自己調査 下 |
| 謎の依頼者から女子大生の素行調査を受けた探偵は、援助交際の事実を掴んだ。 後は、報告書を依頼者へ納品すれば任務は完了だ。 しかし、探偵のもとへ現れた依頼者はのは‘意外な人物’だった…。 なんと、ドアの向こうには探偵が尾行していた筈の女子大生が立っていたのだ!! この予想外の事態にさすがの探偵も面食らって言葉も出なかった。 まず、瞬間的に探偵の脳裏に浮かんだのは、尾行調査がバレて自身の身元を調べられた可能性だが、彼女に警戒心はまったく感じられなかったので、それはあり得ない。 次に考えたのは、依頼者側から漏れた可能性。 意外と調べられた本人が怒鳴り込んで来るトラブルは多い。 いずれにしても探偵には、『依頼の秘密を保持する』という倫理上の義務がある。 具体的には、どうするかって? 答は簡単…、徹底的に‘知らばっくれる’一言だ。 文章に書くと長々しいが、ほんの数秒でここまでの考えに辿り着いた探偵は、平静を装ってドアを閉めて「なにか?」と女子大生に尋ねた。 すると彼女は「調査の件で…」と切り出す。 “やっぱり…” 悪い予感の的中を確信した探偵は、更に態度を硬化させ「さあ何のことでしょう?」と惚けガチンコ勝負を覚悟した。 だが、ここから事態は思わぬ方向へ急展開。 突然、クスクスと笑い出した彼女が「私が自分の調査をお願いしたんです」と言いながら、調査報酬を振り込んだ控えを示したのだ! これには、探偵もビックリ。 なんと、‘謎の依頼者’の正体は、調査対象者本人であったのだ。 実は彼女、2年も前から一流企業の妻子ある重役と愛人関係を続けて生活の援助を受けたが、恋人の出現によって関係の整理を考えたという。 しかし、これまで多額の金を貰った手前、自分からの別れ話は切り出しにくい。 そこで、自らが探偵に依頼した調査の報告書を重役の愛人に見せて「私を調べた親が、貴方との関係を知って『直ぐに別れろ!』と怒っているの…ごめんなさい」と、一芝居打とうと考えた次第だ。 どうやら、彼女がここまで彼との別れ方に気を配った裏には、『氷河期』と言われる就職難の時代の中で彼の会社から内定を取り付けるという‘したたかな’企みもあったらしい。 これだけの成果が上がるのなら、30万の調査費は、彼女にとって安い買い物だ。 最も、この金も元は愛人からせしめたモノなのであろうが…。 己を知ることで良い方向へ導くための『自己調査』。 とかく、情報に振り回されがちな熟年世代に比べると、今の若者たちは、確実に情報を使いこなしている。 この章終わり |
| 本 の ご 紹 介 |
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盗聴 ここまでやっている!! 〜知らず知らずに聴かれている あなたの秘密〜 堀田耕作 著:本体700円 発行年月日:1999年11月20日 312ページ ISBN4−06−256393−2 講談社 好評発売中!! ご注文はお近くの書店で |
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ナゴヤ盗聴探査大作戦堀田耕作 著:本体1500円発行年月日:1997年9月25日サイズ:188×128o:238ページ ISBN4−06−208889−4 講談社 好評につき完売しました 弊社に若干の在庫がございます お問い合わせは、ペガサスへ |
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