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天目酒 2010.1.23

HNK大河ドラマの影響で、司馬遼太郎”龍馬がゆく”を再び…
もう何回読んだのでしょう???
池田の実家にあった本ですので、かなり古い…昭和42年8月10日 第17刷 文藝春秋 定価420円です(笑)
風雲篇:龍馬が土佐を脱藩して大坂に出てくる場面です。
心斎橋名物の”天目酒”…ふと目にとまりました。
どんなお酒なんだろう??

気になったので、またWebで調べてみました。

天目酒とは…
天目茶碗で飲む酒。茶碗酒。(大辞泉より)

天目茶碗とは…
抹茶茶碗の一。擂鉢(すりばち)状で口縁はわずかにくびれ、高台(こうだい)は低く小さい。鎌倉時代に中国浙江(せっこう)省の天目山の寺院で学んだ留学僧が持ち帰ったところからの名。建盞(けんさん)を頂点として古くから珍重され、日本でも瀬戸などで写しが作られた。天目。(大辞泉より)

天目とは…検索してみると…
”天目一箇神(あめのまひとつのかみ)”がひっかかりました。
『古語拾遺』によれば、天目一箇神は天津彦根命の子である。岩戸隠れの際に刀斧・鉄鐸を造った。大物主神を祀るときに作金者(かなだくみ、鍛冶)として料物を造った。また、崇神天皇のときに天目一箇神の子孫とイシコリドメの子孫が神鏡を再鋳造したとある。『日本書紀』の国譲りの段の第二の一書で、高皇産霊尊により天目一箇神が出雲の神々を祀るための作金者に指名されたとの記述がある。『古語拾遺』では、筑紫国・伊勢国の忌部氏の祖としており、フトダマとの関連も見られる。

鍛冶の神であり、『古事記』の岩戸隠れの段で鍛冶をしていると見られる天津麻羅と同神とも考えられる。神名の「目一箇」(まひとつ)は「一つ目」(片目)の意味であり、鍛冶が鉄の色でその温度をみるのに片目をつぶっていたことから、または片目を失明する鍛冶の職業病があったことからとされている。これは、天津麻羅の「マラ」が、片目を意味する「目占(めうら)」に由来することと共通している。
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より

天目…てんもく、あまめ…まだまだ奥が深そうですね!(笑)

心斎橋に天目酒を飲ませてくれるお店がある。心斎橋筋南船場のおしゃれな居酒屋「酒菜・銀しゃり 木綿や」さん…(http://blog.goo.ne.jp/v_goo_kazu_san/e/d684a7b85fdfc8d762dd2f9662a775eeより)
天目茶碗に入ったにごり酒(どぶろく)の写真が…

はたして龍馬の時代の天目酒はにごり酒だったのか???
ふと疑問に思いました。
小説には心斎橋名物”天目酒”とあります。ということは、年中発売されていたと考えられます。
にごり酒の保存は、現代でも火落ちの危険性が十分あります。
この時代はすでに酒造りの技術が確立され、灘、伏見の酒が大坂経由で江戸(当時の巨大市場)に樽廻船で運送されていた時代…
天目酒は、当時の最新技術でつくられた火入れろ過された澄んだお酒であったのではないかと…
しかし、天目茶碗に”白いにごり酒”は、絵になるからまぁいいか!!(笑)

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