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2週間ぶりのライブ。やっぱり贅沢な生活です。
さあ、5列目。衣装も表情も、髪(長いな〜)も、よく見えたよ。かっこい。

登場してすぐに思ったのが、
”西川くんはその一身に視線を集めて、それに耐えうる表現をする人。”
一人でステージの表部分を支える、っていう経験をずっと続けてきた人なんだ…。
会場中が西川くん集中する感覚を、強く覚えた。

ABORT//CLEAR
魔弾
Pied Pipper

しかしこの日、「魔弾」の前ですでに不穏な展開に。
「元気ないなあ。頭ん中、カビ生えてんのか?頭ん中、カビ生えてんのか!?」

「元気ないなあ。」がよく聞こえなくて、(後から思うとそう言ったんだと思う)
その唐突な問いかけに「何?どういう意味?それはどう応えて欲しいの?」って「???」になっちゃったの。
機嫌悪いのかな、とか思ったりして。
「お前らがオレを変えてくれよ!」って歌が始まって、その荒れた歌いっぷりに、
「なんで?」ってむしろ心配してしまった。

「Pied Pipper」はアルバムに入ってなく、曲自体の作りからも、
すごく自由に歌い方を作れる曲なんじゃないかと思う。これ大好き。
…でも、荒れていたんです。
それはわたしどものせいだったのです。

ジーンズ調のJKを脱いでその下の羽根付き前編み上げシャツ、
挑発的に紐をほどきながら、「もっと欲しがれよ」って怒ってた。「やりたくてしょーがねーんだよ」
西川くんは衣装を1枚1枚脱いでいくストリップ仕立てが基本だけど、あああ今日は挑戦的すぎる。

Juggling
NEO SPHERE
BRIGADE

「NEO SPHERE」で、少しだけ荒れてる感が和らいだ気がして、
「BRIGADE」あたりではあまり気にしなくなった。(でも少しちくちくしてた)

Meteor−ミーティア−

これを聴いてる時、前の席の背もたれを握る手にすごく力が入ってた。
この人は、何を求められても、何を欲しがっても、
どうしようもなくボーカリストなんだ、って思った。
あなたは求められ過ぎるし、求めすぎる。普通の人たちよりずっと。
それに対して、変えられないのはボーカリストであることなんだ、って、
自分でも意味はよくわかんないけど、そう思った。

この歌を直に聴けることに、ちゃんと感謝したい。
彼はわたしだけに歌うわけじゃないけど、わたしが聴いてる「今」のために歌う。

しかしこの後のMCで、きっちりお叱りを受けるわたしたち。
「1Fより2Fの方が声が出てる。こんなこと、あっていいわけがない。どーなってんだ!」

…確かに。わたしの周りを見ても、なんか様子がおかしい。
我を忘れて盛り上がってないみたい。
メモしてたり(おいおいー。よりにもよってこんな前で?)、
友達と話してたり(ライブ中は一人一人と西川くんとの線で結ばれてればいいんだよ!)
4列目からオペラグラスで見てたり(いらないだろっ!)
なんだろーねえ、なんでだろう。

一見してコアなファン、って人たちが前の方にいなかったような。
そして近くにいるはずの野郎どもの声がなぜか聞こえない。
周りの人のテンションとも無関係ではいられないから、難しいなあ。

「1Fと2F、ごっそり入れ替えちゃおうか」!勘弁してっ!
なんども声掛け合戦をしたんだけど、西川くんは及第点をくれない。
ダメですか〜?そうね、バラバラね…。
「よくないとこどこだ?指差してみろ。そこは置いてやっていくから。
ウソウソ、誰もおいてかねーよ。」
なんて甘い言葉も掛けてくれたんだけど…。

結局、「2階の人たちに向けて、この曲を。
しかたねーだろ、お前らの努力が足りないからだよ。」あっちゃ〜。
「(この後)視線が1階の方へ下りてきたら、1階も頑張ってるなと思ってるってことだから」

Tide Moon River

腰掛けてギター乗せてる脚のかっこいいこと。
ブーツカットのジーンズ。ギター弾くので、袖口の羽根を中に入れたり(?)してた。
「いて」とかマイクが拾ったり。

そして衣装替え。
オレンジ×茶ファーの衿まき&扇上の両腕マフ、
黒の袖なしベストに黒のグローブ(+鎖まきつけ)、
チェックのオーバーパンツ(正式名称わかんないけど、
ウエスタンスタイルでジーパンのファスナー部分を抜かして覆う形状のあれ!)
あいてる股部分から、内もも見えるの!内もも!内もも!

HEAT CAPACITY
IMITATION CRIME
urban beast
I.D.

「HEAT CAPACITY」からイヤカンアレンジシリーズが始まったんだけど、
これが全部、よかった〜。
このアレンジでのリズムの取り方を、いつのまにか完全につかんでいて、ぴったりとノレたの。
拳を、逆の肩が出るほど一拍ためて、繰り出す。
わたしがやりたいように、と、曲のリズムが完璧に調和してた。

「IMITATION〜」「urban〜」は、前回とは違うメニュー。イヤカンでは聴いたけど。
つかんだノリのまま、加速するよ。
「I.D.」は、速い速い、んだよね。うれしくてぴょんぴょん跳ねてた。
「I.D.」ではまた別に、西川くんの表現力をまた見せつけられもした。
立ち姿と、ほぼ手のみの動きでここまで表現できるんだ、って、
初めて知ったことじゃないけどね、すごいんだよ。

そうそう、このイヤカンアレンジコーナーで、1階はすごく盛り返したと思う。
前回みたいにこのシリーズの部分がぽっかりと別物、みたいでなく、
次の「Out Of Orbit」のボルテージに自然につながってる勢いがあった。
これは受け止める方の意識次第だったんだだと思うけど。

Out Of Orbit

「ついてこいよ!」で「LOVE SAVOR」
ついていくさ!絶対に。歯をくいしばって。
苦しさの混じった高揚感。
それをわたしは求めて、T.M.Revolutionのライブに来てるんだなあ。
痛みがあるからくせになる。

LOVE SAVER
INVOKE

「INVOKE」が終わって、アンコールを求めるturboコールなんだけど、
わたしこれまでで一番頑張った。
周りが、一斉に座って友達と話してるの。
さっき怒られたのわたしたちですよ?
こんなん見られてちゃ、西川くん出て来てくんないよ?
わたしがやるしかないじゃん。周りも鼓舞する役目もわたししかないじゃん。
唾を飲み込み飲み込み、続けるturboコール。

だから出て来てくれて、うれしかったなあ。
しかも、「最初は東京、なめてんのか、と思ったけど段々よくなってきた。
1階の方に視線も下りて来て、うん、この、景色もね…。
アンコールは別の曲やろうと思ってたんだけど、
この景色を見たら、この曲にしようと思いました。」

en1・
LIGHT MY FIRE
BOARDING

「LIGHT MY FIRE」泣きそうだよー。
この曲の時、この景色好きだって、わたしもそう思うんだよ。
こんなに報われたー、って気持ちのするアンコールは始めてかなあ。よかったあー。
西川くん、すっごく笑ってて、その顔が見られてやっぱり前でよかったー、って思った。

そして拍手と歓声を浴びていた西川くんがマイクの前で黙って右手を挙げて人差し指を立てて…
静まる客席。始まる「BOARDING」
すごいな。こんなふうに会場全体を黙らせたり、
手のひらを上にして指を曲げて上下させればみんなをぴょんぴょんジャンプさせたり。
すべての視線を引きつけてる。
ブラックホールみたいな吸引力だな。

「BOARDING」、今日はどんなふうに聞こえるだろう、って思ってた。
やっぱりよかった、やさしかった。
サビではギターをかき鳴らしてるんだけど、
そうでないとこはボロン、ボロン、と少しずつ入れてた、それが、
貴重な雫を落としてくれてるようで、すごく、やさしかった。大切だった。

そんな2曲の後、
「こんな気持ちをくれて。たくさん、有難う。」
なんて言って帰って行くもんだから、
「そんな思わせぶりなセリフを残して、この後がなかったらずるいよ!」ってまたまた全力turboコール。

en2・
VITAL BURNER

出て来て、(わーいっ。)飛び跳ねてる西川くん。
そして会場のみんなもそれに応えて飛び跳ねて、
「そんな感じ。そんな感じ。そのまま、いけ-----!!」「VITAL BURNER」
水投げて、お盆にサインしてそれを投げたりしてた。初めて見たかな。

目の前で、そこにしばらく立ったまま目をつぶって歌ってる時があって、
目が開いてたら西川くんがびっくりするくらい、身を乗り出してたわたし。
すごく、「わたしを見て」って手を伸ばしてた。
だって見える距離だもん。わたしを覚えて欲しい。知って欲しいよ。