わたしにとって初めての、a.b.s.ライブ。
スタンディングの400番台は、座席なら10列目程度の距離。表情もしっかり見て取れるくらい。
流れていた音楽が止まり、薄暗い中メンバーが姿を現して、すぐに西川くんも続いて出る。
ステージの上でエンジン、気合入れ。うん、バンドな出方だよ。
メンバーは黒、西川くんだけ赤の、ナポレオンジャケット&ナポレオンインナー。
ジャケット丈も、皆は短くて、西川くんだけ長い燕尾が付いてる。裏地は大きなユニオンジャック。
回るととても、いい感じに動きに添う。
あ、全員スカートです。タータンチェックの。勿論ナマ脚ではないですが。
ステージはホールの場合より狭いから、西川くんが跳んだり回ったりしてるとあちこちぶつかりそう。
ちなみにa.b.s.4人にプラス、ベースイクオさん、ドラムス長谷川さん。
『noctune』『STRENGTH』っていう始まりは、定石通り、だと思う。そして次に
『FREEDOM』。
これは予想外。
うわあ~、これ、ライブで気持ちいい~!って思う曲だな!
今回は順番通りに曲を覚えることをしていなかったので今セットリストを並べられないけど、
2ndアルバムの曲に加えて『INNOCENT SORROW』、『HOWLING』、『NERVOUS
BREAKDOWN』、『アテナ』、ってとこ。
1stアルバムの中からも、わたしの好きな曲『DESIRE』とか演ってくれないかな、と思ってたら、しばらく聴いていなかったc/w曲とか来て、慌てた。
確か、『キミノウタ』で本編終わって、アンコールとして『From
Dusk Till Dawn』『BLADE CHORD』『Sweetest Coma
Again』『アテナ』。
『BLADE
CHORD』では、客席に身を投げたんだよ、西川くん!
モッシュだ、モッシュ!見慣れないので驚いた。心臓とまるかと思った。ステージへ取り戻そうとするお兄さん方に、助けてあげて!って思った;。
そのあとしばらくイヤモニをうまい具合に直そうとしていたけれど、その間も歌声はしっかりと乱れない。そりゃま西川くんだもの、そうでしょうけど、でもね。
『Sweetest
Coma
Again』そっかぁ、コレ、やるんだなぁ!って思った。
形に残らないライブなので、本家への遠慮などひとかけらもあるまい、な暴れっぷり。叫ぶ。
この曲ではギターをストラップで掛けているんだけど、勢いで体の周りを斜めにぐるっと回しちゃうのには、呆気にとられた。うわ。
アンコールで出てきた時には少々不満気だったのに。いや、だからこそ?
キレてる、って思ったの、久し振りだ。こんなに振り切れてる西川くん見たの、ホント久々だ。
『JAP』はやっぱり、嬉しくって、楽しかったなぁ。しかもここ、仙台だからね!
この曲演る前に、仙台といえば、って話をしていたのに、その時結びついていなかったんだよね。
そ~だよ、コレ、言わなきゃ!って、西川くんも歌ってて気付いたのかも。後で言及。
「去年は『JAP』というい曲に引っ張ってもらったtころがあるから、この仙台で出来て、本当に嬉しい。」
「オレ達の名を歴史に残すことが出来るかどうかわかりませんが、
出来るだけ足掻いて、出来るだけ、出来るだけ、たくさんの人の心に届くように。
ここにいる一人一人の胸に、オレ達の名前が刻まれるといいなと思います。」刻まれてる。勿論。
わたしは西川くんの存在で、自分の人生を肯定できてる。
西川くんを選んで、この場にいる、この、最高に素敵な時間を過ごしている自分は誇らしいからね。
普段は自己嫌悪するようなことばっかりだけれど、
西川くんと繋がってることで、自分を誇れるし、さらにわたしが繋がってる他のものも、それで許せる。
戻れない過去も、それでも繋がってるから、その細い糸を手繰り寄せたくなってしまうんだな、なんてことも、
バラード聴きつつ思ったり。『潮騒』とか、今日はやけにぐっときたなぁ。
西川くんがいなかったら、息をすることも辛かっただろう、って本当に思う。
西川くんがいてくれる、って思えることは、幸せなことだなあ。
確かに、T.M.R.の時とは違う。
形容する言葉なら、ハード、ヘヴィ、ソウルフル、とか?
違う方向に、全開な西川くんだ。
やっぱり、かっこいい!
始め頃は王子様みたいな印象も保持しながら、
気が付くとフロアの皆が生贄に見える、原始的な祭典の場みたいになっていて、
最後には西川くん、完全に振り切れていた。
やっと、a.b.s.に触れられてよかったなぁ。やっと機会を持ててよかった!
ちょいちょい、合いの手入れるタイミングずれたりしたし。
西川くんのラップだ~、というのも一旦思ったけど、とにかくそこに乗せられた力の重さで迫ってくるので、歌(メロディ)との差異って無いんだよね。
「a.b.s.を初めて見る、という人。」ハイ!
「初めて僕を見た人。」イイエ。「結構、いるね!」そっかぁ、初めてがa.b.s.だと、どんな感じ方なのかなぁ。既に推し量りようもないけれど。
アハッ、みたいなスマイルを振りまいて、「初めての出会いが、スカートじゃなきゃ良かった。」
確かに、前方で仁王立ちされると、あ、スカートだ、という意識がちらりとよぎる。
「実際に見て、どうですか?」歓声に「有難うございます。思った程でもないな、って人は…手は挙げないでいいです、本気でヘコみます。黙って出て行って下さい。」
「こっちはかなり、いい感じですよ!
歳が邪魔して、声には出せないだけで。加齢するごとに、頑固になっていきますから。皆で柔らかくして下さい。」
初の仙台でのワンマンということで、
「初めてですから、優しく丁寧に、…したいところですが…、いかんせん、性格が、(ハッ!)、Sなもので!
潮吹かせてなんぼなんで!!」で、曲へ、って。せ、先生…っ!
「最近浮いた話とか全然ないから、それが全部ここで発散されてるから!」ホントそんな感じよ?
『From
Dusk Till
Dawn』の前も散々そんな話題になってるそのまま、
「そんなお前らに!」と曲に入ろうとして、客席もステージも失笑。「今、曲行くとこだったよ?」「入りづらいわ!」(岸さんツッコミ)「結構大事な歌なのに…笑」
「オレ、いつでも行けるよ?いや、イカせられるよ?」
仕切り直すも、やっぱり同じ系統から「そんな、オレ達が!」また中断。
再挑戦で、いいこと言えたのに余韻が西川くんの舌をもつれさせ、噛んじゃったために「…行けなかった。」
3回くらい頓挫した。
「湿らせることしか、オレの仕事はないから。(他のメンバーと違って)楽器とかないから、オレの仕事は湿らせることだけなんで。」
と、そのままの流れで持ってくかと思いきや、
「そんなお前らの瞳を潤ませることが出来るように!この曲を!」このかわし!この、天才!!
柴さん、SUNAOさん、岸さんのソロ見せ場の時は他のメンバー三人は姿を消して、心置きなく一人一人に集中できる、うれしい気遣い、良いシステム。
「景気付けに、皆の声を聞かせて下さい。HEY!HEY!」
おお~っ、柴さんすっごく頑張ってるぅ~!
後で西川くんに、いじられてた笑。「景気付けに、って、こっちが景気良く出来てないから。
こっちが『HEY、HEY(←へばってる風)』でも、皆は『HEY!HEY!(元気良く)』で、いいんだよ?次回の爲に言っとく。」
柴さん抗議の声を上げる。「すごい声出てたよ!?」
「アナタにしてはね。2MHz以上、出したことないもんね?ギターは爆音出すけど。」
基本の立ち位置の逆側まで動くSUNAOさんを観て、柴崎さんの動きとは差があることに気付く。
岸さん、言葉使わないで音と動きでなかなかの煽り上手。
「仙台に来るのは、久し振り…、オレはそうでもないな、(メンバーへ訊いて)仙台久し振りの人。」
皆、反応無し。これは久し振りではない、ってことではなく?「記憶がない。」
「でもほら、マッチアップではね。」(柴さん)
「仙台といえば?」「マーくんですよ。」(岸さん)
「仙台城?青葉城、跡、行きたいと思ってたけど行けなかったので、」(SUNAOさん)少し起こったブーイングの声に西川くんが擁護。
「お前らも行かないだろ?三日に一度は青葉城にいます、ってヤツ、いないだろ?」「この次来たら、絶対行きます。」
「仙台には昨日入ったんですけど、僕らweb内にファンクラブがあって迷惑かけてるんで、カレンダーでも作ろうということになりまして。
abongdon
boys
schoolということで、学校だから、4月始まりがいいんじゃないかと。そうすると、時間がないんですよ。
ここしかない!ということで、昨日。仙台で撮りました。
ご夫婦でやってる写真館で。…最後まで奥さんの声、聞けなかった。
店の名前は、クレジットされると思いますけど、決して邪魔しないで下さい。夫婦で楽しくやってます。」
「ホントはこの後でも、仙台の街中を練り歩きたかったんですけど、」「オレ昨日歩いたよ。」(SUNAOさん)
「ホント~!?」「岸くんと、ヘアメイクの宮城さんと。国分町までは行かなかったけど。」
「僕は、体が心配なので、ホテルにいました。」
「今日はこれから新潟に向かいます。バスで。4時間ちょっと。
いつもならバスって言われると”あん!?バスだぁ?一度東京に戻って上越新幹線で行った方が早いんやないんかい!”ってなるんですけど、今回ばかりは」
ヨーロッパツアーで美味しい食事の後バス移動、という良い印象が残っているため、
「へえ…バス?なんか、いいね。」と皆反応したらしい。
その印象、保持できるかなぁ?期待してると失望が…。
「ただ、ヨーロッパのバスってベッドが付いてるやつで、今回はそれではないですから。一度の移動のために導入できなかった。」
よかった、分かってはいるみたい。
「椅子倒して寝ますけどね。」(SUNAOさん)「真ん中(通路?)は!?」「最低二点あれば支えられる!」(←自信を持って食いつく柴さん)
「待ち時間長い時、椅子を並べてファラオみたいに寝てるからね。隙間に脚入れて。
真ん中の椅子抜いてみるか。」「どうなるんだろうね。」(←楽しそうな柴さん。アナタのコトですよ!)
「頭だけにしてもそのままなんじゃないの?(脚がまっすぐなまま浮いてる状態)どんだけ体硬いの!!」
「近くて遠い、そんな街です。
またすぐ仙台に戻って来たい。その時は、ここにいる皆の力で、いっぱいにしよう!」えっ、なってないの!?そんな物言いだったけど?
「夢は大きく持っていたいので、いつか楽天球場で!」うおお~!!
「仙台といえば、ナイトメアが、後輩でいるんですけど、どちらかといえば仙台貨物とか…(マイクスタンド直してるSUNAOさんに)何やってんの?オレの話聴いてる!?
なんで話聴かないの!?ぐにゃ、ってさせとけばイイじゃない!ガーって当たったの?ガーって当たったの?知るかよ!!」
「仙台といえば最近ナイトメアのイメージしかない。酔うとキスしてくる、っていう。
ここ(Zepp
Sendai)でカウントダウンしたんだよね?
オレも、いやもう一人のオレが、派手な人?オレの双子の兄弟が。!今更、これ、いいね!オレの双子の兄弟も、カウントダウンしてて、そん時メール来たり。」
アンコールはなんて言うんだろう?ってかねて疑問に思ってた。”アンコール”って言うのかな、待てよ、始まりは?って。
そしたら、手拍子に、無言、で…新鮮、ていうか、不思議…。どうやらまだ定まっていないよう。
エービーエスは、言い難い。今ここでいいのを考えて!と強要されたし。でも結局いい案が出なかった。
メンバーの名前を順繰りとか?L・O・V・E・a・b・s、とか…?
取り敢えず、今日の時点ではうやむや!
「こんなんでやって、いいのか?早く帰りたいんでしょ?ここまで入って本編なんでしょ、って思ってるんでしょ?
どうせやるなら気持ち良くやらせて欲しい。」
「言わなきゃしないんだから。」
「仙台(の反応)って、摑めない。
脱毛しても少しだけ残す、みたいな。これ以上はミが出ちゃう!(例えが良く分からないよう;)
米しか作ってない、パンツが綿のイメージ。コットン。いつでも勝負出来るようでなきゃ。それより!」と急に野郎の声を求める。
満足して、「だよな!なんならパンツ履いてませんけど、くらいだもんな!」
「やりたいことが見つからないヤツも多いみたいだけど、いつまでに決めなきゃいけないんじゃなくて、スタートはいつからでもいいんだ、って、
オレ達がやってる様を見て、思ってくれたら。」
「このバンドを始めて3年、やっとここまで来ました。」うん、わたしもやっと来た。さすがに馴染んで染み込んできたというか。a.b.s.の存在が、体に。