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昨年はツアーなし、『vestige-ヴェスティージ-』以来出した新曲は『resonance』のみ、
アルバムツアーでもない今回のツアー、どんな内容になっているのか、いつもとは違いそうだもん、楽しみだなぁ。

チケットで片鱗を見せていたものの、グッズを見てその「和風。渋っ。」っぷりを味わう。
こういった方向のものは、野郎に似合うよねぇ、Tシャツにしても。女性としては残念ながら。

始まる前の会場に流れている音楽に、和太鼓の響きが含まれていたりもして、
じゃあ衣装も和風かなぁ、なんて思いながら待ってる。
あれ、今回グッズにポスターとかポストカードセットみたいなものは、なかったよね。
一覧ボードのパンフのところにさえ、西川くんの姿は掲げられていなかった気がする。
むむ、これは、ステージに登場する時の西川くんの姿で最大限にインパクトを与えるためか。
いったいどんな特異な風体なのか。んー、でも曲はもともとあるものでしょ?

そして始まる1曲目は、
1・soul's crossing

閉まっていたカーテンが、真ん中だけ開き、そこに姿を現して歌う西川くん。
実はわたしは今回最前列!…の、一番端。
良い席と思いきや見づらい場所?いや、そう言っては贅沢に過ぎるよね。翌日はもっとずっと後ろで、全然見えな〜い、ってやっぱり思ったし。

だけど、西川くんの体の揺れ次第でちらちらと隠れたりもしてしまう。
でもなんか、丸くたわんだ赤いカーテンが少しかかる陰から歌ってる姿が見えるのは、それはそれで絵になってるなー、とうっとり。
衣装は、まだその下を隠すように黒いマントを巻きつけている感じ。

1曲目が終わると、いったんカーテンがしまったので、んっ、この後も1曲ごとにカーテンが閉まるのか?と思ってしまった。(そんなことなかった)

ここでナレーション。そうか、今回は芝居仕立て。
ざっと言うと、宿命に打ち克つべく戦う、って筋。そこに沿う曲を選んで、ってわけだ。
改めて幕が上がる。

真ん中に階段、左右高所に赤い橋と欄干。
そして西川くんの出装は、黒と金基調の、鎧!刀!
かっこいーい!!

いくらイマドキの風貌をしていても、やっぱり日本人男子には鎧姿が似合うよね!
いや、むしろその姿に萌えるのが日本人女子の性なのか。
現代において好きな人の鎧を付けた姿が観られるなんて、なんて幸せ者なのっ!
いや勿論、戦支度をすることのない世の中であることの方が大切だけどね。

そして曲は
2・Web of Night-Japanese Album Version-
びっくり。まさか日本語versionが出てくる機会があろうとは。レア、だよねぇ。

女性ダンサーさん二人にサポートしてもらいつつ、ダンスに、殺陣に、かなり動いてる。ゆえにヘッドセット。

この曲の最後、敵と見立てたダンサーさんの一人に斬り掛かるも苦しみ出してうずくまる、という場面で客席から起こる笑い。なんで笑う?
そして
3・Meteor
で動きを抑えた後、また爆発。
4・Wheel of fortune
早くもいったん区切り、というくらいの高まりで。

映像でも、鎧姿で立ち回っていて、あー、これ、じっくり観た〜い!
『UNDER:COVER』の時みたいに、DVDに独立させて入れておくれね!Ohサムライ、ワンダフル!

ここで一度引っ込んで、
5・vestige
で橋の上に登場、したらしい。
見えない!見えないんですぅー。あああ、1コーラスだけじゃなく、2コーラス目もその場所で歌うの〜?
2番が終わってようやく中央に進み出てくれたよ。

青い着物を着流して、その下は洋装?袖とか、ふんだんにフリルの付いた、王子様みたいな真っ白な装い。
はー、これは、絶妙なバランスが必要な組み合わせだよね。

長い裾を翻して階段を降り、その中ほどで裾を後ろに流して『vestige』を歌う西川くん。
その存在の重さは、圧倒的。
この人を超える人はいない、って思う。この人でよかったなぁ、この人といる人生を選べてよかった。
大人になってからも、こんな大きな出会いを掴めてよかったな。

スクリーンには耽美な西川くんが。ああ〜、麗しい。

階段を下まで降りて、マイクをスタンドに取り付けてその手を下ろす仕草は、芝居のうちのようでとてもゆっくりとしていて目を離せない。
Wheel of fortune』の時だったかの、投げかけられた蜘蛛の糸が思った以上に絡みついて
でもそれを払う動きも余裕で優雅な形を取っていた。


6・白い闇
7・Timeless-Mobius Rover-
ここらはいわゆるバラードパート。

今回は物語部分にバラード集中。
そうでない曲は、立ち回りなんかがあるから、そのために間奏後奏がたっぷり。
そしてお色直しも多し。

今度は向かって左奥からの登場。格好は、洋風の鎧に剣。
全体に白基調のせいもあってか、シンプルな印象。ま、細かく見ると凝ってるんだろうけど。

映像では髑髏が飛び回り、荒ぶる展開へと誘う。西川くんはここでまたヘッドセットに。剣を使うからね。


8・ULTIMATE
9・crosswise
10・ignited-イグナイテッド-

怒涛のうちに戦いは終わり、最後を締める曲は
11・NEO SPHERE
わ〜い、これ好き〜。
なるほど、大団円にふさわしいキラキラと光あふれる曲。西川くんも、ダンサーさんたちも、笑顔いっぱい。

そして幕が閉まり、物語は終わり。
さあ、ここからはもうフリー。いつも通り、暴れるのみ。
止まるか死ぬかだったら、止まらないことを選ぶだろう。

西川くんも、ここまでは出せずにいた笑顔とアオリ、解禁!

黒く、短い着物に赤い帯、ロングブーツにニーハイソックス。同じ和装ベースといってもぐっと軽快。


12・resonance
うん、これは本来なら1曲目ともなるべきだものね。
13・夢幻の弧光
14・TO・RI・KO
悲鳴のようなシャウトに続けて、何事もないかのようなしっかりした声でわたしたちに呼びかける。
「もっと出せるだろう?」

「オレに全て捧げろ!」

次々にコップを投げる軌跡から広がる水しぶきは花火のよう。

15・Zips
16・魔弾
17・LOVE SAVOR

アンコールには、ツアーTに黒の短パン。
短パンには左右対にして金の飾り紐(結構ボリュームあり)がついていて、
同じく金色の、スカート状というより後ろだけなので扇状?の布地付き。

ここでMCタイム。(トーク内容は少し下に)

「横浜なので海っぽい曲を!」と始まった『HIGH PRESSURE』に続き、『HOT LIMIT』『WHITE BREATH』、
ど真ん中サービスのような選曲。頭からっぽになれるよね、理屈はいらなーい!

en1-1・HIGH PRESSURE
en1-2・HOT LIMIT
en1-3・WHITE BREATH
んー、『WHITE BREATH』はわたしにとってやっぱり格別v

『Zips』や『HOT LIMIT』で、西川くんがすぐ目の前に来てくれた!うわあ〜、ここに本物がいる〜っ!

Wアンコールは気持ちを届けます、という体で始まった、

en2-1・HEART OF SWORD〜夜明け前〜

en2-2・CHASE/THE THRILL
大ラスのこの曲ではタオルを振り回す。あー、そういやこの曲だっけ…
頭回ってなかったな、素手だわ。西川くんのライブには身一つでいい、って意識でいるからなぁー。
帰りに見たらグッズ売り場でタオル売り切れてたよ。ああっ、皆、用意していたのねっ。

ではでは、以下、トーク集。
 


「暴れるために来たんだよなぁ!?
オレがたっぷり可愛がってやるよ!濡れてる奴誰だ!?
オレが欲しいんだろ、ここにあるのが欲しいんだろ!?」
これが心に響いたベストオブ発言。ヤられる〜!

「オレに全てを捧げる奴、腕あげてこっちに来い!」

「何気にこの会場、T.M.R.史上初。すごくね?」
この"すごくね?"って言葉があどけなくてすっごく良かった〜!

「これまで12、3年、結構いろんな所でやってきて、やってないところもあんまりないと思ってたけど、そりゃ小さいところはいろいろあるよ、〜市民会館とか。
でも大体の場所でやってきて、何気にすごいことよ?そんな初めての時をお前らと過ごしてるわけよ!今歴史作っちゃってるよ!?
ひいてる?興奮してるのオレだけ?

ここに立ったこともない。あ、でも、客席にいたことはある、一度だけ。」
誰の〜?「福山雅治のカウントダウン。オレ相当ヒマだったんだな。それ以来年末仕事ないってことないけど、有難いことに。」

「でもこの辺にはよく来る、横浜には。何しに?うるせぇよ!」ええ、罵倒もうれしい。
「中華食べに来たり。いけないの?中華食べに来ちゃ?お粥だけ、食べに来たり。
お粥は(おいしいところ)ふたつあって、知ってる?謝甜記ともうひとつはおばあちゃんの気まぐれでやってるから
何回も行ってるのに一度も食べたことがない!諦めて謝甜記。
(客席の反応に興味ない?と納得いかない態度でそれでも)オレは中華の話をするよ、ああお構い無しさ!」

「高速使えば30分とかで、東京と言ってもいい程なんですけど、程よく東京を離れた感があって、好きなんですよ。
歌詞で煮詰まった時はホントにお世話になってます。
大桟橋とかよく行くよ。
でもいきなり人が寝てたりするの。階段を機嫌よく(たったったと駆けてたら遭遇、吃驚の場面を再現)おお〜っ!
この歳で大声あげるってことないでしょ?」

「大声って言えば、こないだ電車で金縛りにあった」ええっ?それってどんな状況?
「ベトナム行った時。」ほえ〜、みたいな客席に、「お前ら(オレがベトナム行ったの)知らないの?見てないな?」
見られないんだよ〜、BSはっ。ベトナム行ってたのは勿論知ってるよっ。
だから第4弾も、DVD販売してくれるのを期待してるよ。今回のグッズラインナップにはまだないね。イヤカンでかな?

「北に向かって寝台で。一日目は枕が変わって眠れないな〜、って、一晩中窓の外見てた。い〜だろ〜っ!でも真っ茶色で何も見えない。
(金縛りにあった日は)4つベッドがあって、オレ下の段で寝てたの。
電車だからガタガタ動いてるのに、金縛り。不思議だった〜。
意識は起きてるのに身体が疲れてる時とかとも言うけど、(バンドメンバー達に訊く)金縛りとか、なる?
ならない、そう。
あるでしょ、絶対悪い霊憑いてるもん。」

なにやら一部のざわめきをキャッチして、
「いい加減慣れてくれ、ふとももに。結構最初の方から半ズボンよ?
37歳のニーハイソックス。(あれ?38になったはず、と後で思った)履ける人は履いてかないと。
オレこのままで70になるから。こんな感じで♪(踵つけてつま先あげたかわいいポ−ジング)」文句なし!

「でもこれ(短パンの丈)、ツアー始まってから長くしたんだよ?ええ〜って、お前ら、過小評価してない?一応男だから。
あるかどうか分かんないくらいだけど、オレもしばらく見てないけど!出てたら大変でしょ?
お前らかかってこ〜い!って言ってて出てたら。そんなことにならないように。」

「毎回(短パンの話題に)触れてるよ…。話すつもりじゃないんだけど、触れちゃう。受けるし。」

「浮かれてるよね、初めてだから。
初めてというのはいろいろあるもんですよ。いつもより多く出しております。汗だよ!?何だと思ったんだ?」

「11月のいい季節に、こんな季節外れの海によくも集まってくれたよなぁ!
世間は三連休だそうですね。三連休って、何?
景気は大変なことになってますよ?皆働け!学生さんは…、お父さんお母さんを一生懸命応援しよう!
でも働いてばかりじゃなく、たまにこういう楽しみがあるからいいんだよな。」

「中途半端に暴れるくらいなら、もう家に帰れないくらいで。寝ていこう!
スミマセンはしゃいでしまいました。いつもこんなだけどね。ぶつけてこい!」

「横浜、住んじゃおうかな…
あ、スナオさん神奈川県民じゃ〜ん!スナオさん神奈川だから、『魔弾』でマイク渡したのにさ!
初めてだよ、歌いながら人殴ったの!なんの躊躇いも遠慮もなかった。なんでだ!なんで出来ないんだ!」バシバシだったもんね…。

初めての人、って訊いたらびっくりするほど予想以上にいて、西川くんも驚いてた。
「我々の宗教にようこそ。宗教法人欲しいよな。やっぱ独立だ!
この中で島持ってる奴!いないよな。いたらすぐオレの物にするのに。」

その前に、世の中大変、独立しよう!って話をしてたんだよね。
メンバーに「魚スキでしょ?環境大臣。」とか。
「何がいいかな。サイフは絶対握らせたくないし…何がいい?官房長官、そう来たか〜、所信表明とか、読める?しゃきっと出来る?無理でしょ?
ん〜…、保健係!官房長官から、保健係(笑)。
オレのこと、って、被害妄想もすごいから何も言えない!」

「"シバザキ"じゃなくて"シバサキ"だから。そここだわりがあるんだよね?
そうでもないの!?強く言ったじゃんオレに!
クレジットの名前も普通"HIROSHI SHIBASAKI"なのに"SHIBASAKI HIROSHI”にしたがるからね。」あ〜、それはわたしも分かる。

「"ひろし"ってあんまり呼ばれたことない、もうこいつら(客席)今日からひろしって呼ぶよ?
でも"ひろし"っていっぱいいるよね?この中で、"ひろし"いるか〜!?
ひろし、お前ひろし?ひろし〜!
他にいない?ウソつけ、いるだろ!なに隠れてんだよ!いいんだよ、前はひろしでした、生まれた時の、戸籍上は、って人も。全部受け止めるから!
短パンだもん!差別はいけないってメッセージだから、これ!愛と正義の使者だよ、半パンまんだよ、ハンパンマ〜ン!
(スナオさんに向かって)なんだその失笑は!この後何曲かで絶対なんかしてやる。」

『HIGH PRESSURE』に入るところで客席アオりついでに、
「まだ行けるか、もっと行けるか、スナオに悪戯してもいいか!」
水を丹念にかけたり、股の下をくぐったり。

「このツアー、年内いっぱいまで続きます。イヤカンと野郎ライブも、分かってるよな!31日もあるし!」
あ、やっぱ今年もやるんだ。
ごめんなさーい、行かないよぅ〜。
今の職場が長めに休みを取れる有難い環境なので、帰省をするの。帰省出来ない長さの休みしかとれない時だったら、逆に行くんだけども、ここは親優先で。ぺこり。

「やっぱりここにはここにしかないもんがある、
T.M.R.にしかないもんがある。それを今感じています。
そっちと、こっち、って分けるんじゃなくて、皆がT.M.R.なんだって、思えています。」

「他のアーティストのいろいろ見たけど、こんなのないもん。
皆揃った、北朝鮮みたいな…マスゲームですよ!平和的な!」
目に入る周りは案外といろいろ自由にやってるなと思える動きなんだけど、いずれにせよすべてが西川くんに向かっている、ってことでは一糸乱れず。

12日のWアンコール前、いやに早いご登場、と思ったら、
「声小さくない?」ずきっ、とか、どきっ、とか、やっぱりしちゃう。
「オレが言いたいのは、お前らも全力で出してこい。そしたらこっちも返すんだからさ。」
「すぐ怠ける、よくないぞ。
新入生がいっぱいいるんだから在校生の皆がお手本にならないと。」


「ここから何かを出していくことが、僕の生きていく上での使命だと思うので」

「これは出逢いだから。
初めて会った奴、10年以上寄り添ってきてる奴、そして何よりこれから一緒に何か作っていこうと思ってくれてる奴!」

10年を超えて、今もまたツアーに参加できていることの幸せ。
西川くんはいつも必ず、ライブ会場に元気な姿で現れてくれる。そのことに、なんだかしみじみと感動。
西川くんのいない人生を思うとぞっとするよ、今となっては。ずっとこの人と生きていこう。いつも答えはこの人の所にある。