26日は1階、27日は2階席。
ツアー自体は後半に入ったとこで、わたしにとっては半年振りの、T.M.R.ライブ。
両腕パンパン、足元フラフラ、自分の体のボロボロっぷりがうれしい。
痛みがあるからクセになる、とはよく言ったもんだ。
ライブ中のわたしの顔ってもしかして、楽しそうというより苦しそうかも笑。必死だもん。
だけどこれこれ、これなのよ。
帰ってきたなあ、という気がした。
そして、西川くんにとって帰ってくる場所にならなくちゃ、と思った。
どれだけ世界にはばたいてもさ。
1・Albireo-アルビレオ-
2・Goin'
3・Out
Of Orbit
まずは左右に幕が開き、さらにステージ中央の円形段上の幕が落とされ、歌!
この人の歌がここにあることが、現実なんだ、ってことをかみしめていく。
1曲目が終わったところで「行くぞ、ヨコハマー!!」って叫ぶ声が、さらにその気持ちを高める。
丸みのあるものが好きなので、車を選ぶ時もそうだし、ステージセットにも曲線を取り入れるようにしてる、と言っていたので
それも気をつけておこうと思ってたけど、わかりやすく円形の段(2段)があった。
後ろ上部のリフト式床へ左右からスロープもつながって。
ライトが、たくさん重なってるんだよね。西川くんに一点集中して、ゴージャスな厚み。
4・恋ニモマケズ
「気持ちいい曲を!」で入る、他とはちょっと違うテンションのこの曲。
この曲で、セクションごと確認のあおりをされるとは、思わなかったよ。
最後の方とか、踊ってたし。
複雑な動きというわけではないのに息を飲むほどに目を奪われる西川くんのダンシング、好きだなあ。
King
of JOKER ツアーの時の、「OH MY GIRL、OH MY GOD」のダンスは忘れられない。
5・Engraved On The Moon
この曲を聴いてる時、本日の”特によかったと思う曲(アンケート項目)”はこれかな、と思ってた。
歌い方が、少し違う気がした、余裕を持ってゆったりと、声をつなげて歌ってるような感じ。
「♪どうせ~」の部分のフラッシュで点滅するライティングだとか、
歌い終わりに思い切り声を伸ばして聴かせたりだとか、
あ、やっぱり特にちょっと今ツアーでポイントを置いた曲なんだ、とも思ったし。
ところがっ、
ここから衣装替えまで続く3曲、次も、次も、これも”特によかったと思う曲”だ!と思った!いやホント。
6・destined for…
これは、個人的にすごく自分に引き寄せてる曲なので、感情移入して泣けちゃった。
涙で視界がぼやけたから、いけないいけない、って。
際立つギターの音にも惹かれたね。
7・Meteor-ミーティア-
始まりの時、照明で浮かび上がる模様が、バラ色の星雲、ってイメージだった。
この曲好きだよ、重厚で、聴き入っちゃう。
全力を込めて歌う、西川くんの自然な歌い方で歌ってるバラードって気がする。
8・ARTERIAL FEAR
アルバム聴いた時から楽しみにしてた曲だけれども、
これは~、スゴイ!
みんな、巻き込んでた。
シェイクスピア悲劇ばりの重い不安感が、共通認識としてそこにある、みたいな。すでに決して私的なものではなく。
一緒に火に包まれてるの。
そこにひとつの天地創造があった!わけわかんないけど、そんな感じ!
この曲でいったんお色直しのため退出。
貫禄の足取りでゆっくり歩いてスロープを上り、正面後部のリフト部分へ。その上に扉がある。
強いライトで目くらましをくらわせた隙に、光に紛れて消える西川くん。
バンドコーナーの後、消えたと同じ場所に出て来て、
9・Wkeel of fortune
火柱があがり、後ろに並ぶライトが一斉に光を放つ。
2階席だと高さが合って、逆に西川くんのいる位置の高さを実感。
頂点から、わたしたちをひれ伏させる。
リフトが下がってきて、スロープにつながっても、
ここからはもう、圧倒的だった。光景はライブハウスだった。
客席は一枚岩だ。いざ鎌倉、いや、いざLIVE
REVOLUTION、って、心得てる。
一体感ってものが糸でつながれた状態だとするなら、
一体感なんて言葉も浮かばない、その前にすでにひとつに融合されてるから、というのがこの時のわたしたち。
26日だってすごかったのに、27日はさらにすごかった。
自分のいる2階席が、ステージに立つ西川くんのすぐそばにある気がして、あれっ!?ってびっくりしたんだ。
ホントに、距離がなくなる感覚そのまんまを体験しちゃった。
結構、会場のみんなも一緒に歌ってることが多かったんだけど、
ひとつになりたくて、っていう欲求が自然とそうさせてるんだよね。
しかも西川くんの声はそれらに絶対負けないから。
10・Joker
リアレンジもの。
客席にマイクを預ける部分のある曲も、まいろいろあって、
この曲では「♪見せつける」がわたしたちね。「もういっちょ!」
11・ウルワシキセカイ
「ん~~?イイんじゃない?」
「もっとイケるんじゃない?」
「もっと飛ばせるんじゃない?」
と、うれしいアオリで
12・ZIps
に突入!
「イキ方と超え方が!」
「一切の距離はなく!なって」
同じ勢いに乗っかってる、気持ちいい!
で、
13・LOVE SAVOR
!!
よくもまあ、こんな流れでこの曲持ってきちゃう!
この最高に激しい曲を!マジですか!スゴイ、スゴイ、西川くん!
もちろん、ヘドバン有り!
14・INVOKE-インヴォーク-
さすがに間奏とかで足下ふらふら~っとしてたり。
倒れ込んで暗転。そりゃそうさ~。
この神奈川公演の前は、無茶苦茶なスケジュールもたたってるはずだし。
復活して、
ステージ前方のシャンデリアが金色の光を広げて、聖堂みたいな雰囲気を作り出した中で、
15・Tears Macerate Reason
<26日>
en1-1・群情-GUNJOH-
1-2・ABORT//CLEAR
「今日」あっ!
「この場所で」(みんな察して)キャー!
「この曲を」歌ってくれるんだ!新曲!ライブ初披露?
1-3・Web of
Night
English
ver.で。
やっぱり、英語でも関係ない、力が伝わる。
進歩したレコーディング技術とかも関係ないよね、この声が、伝えるんだ。
1-4・魔弾
この胸に、撃ち込んでよ。
この人以外に心を奪われる事はあるまいと思った人なんだ。
en2・LIGHT MY FIRE
この曲はホント大好きなんだ。うれしい。客電をつけて。
最後にみんなでJUMP。あ~、久しぶりだ!
そして、最後にマイクなしで「また会おうぜ~!」
<27日>
en1-1・群情-GUNJOH-
「重い内容の曲ではあるんですが、出来れば手拍子なんかあってもいいんですよ?
でも、俺が一番大事にしてる、出だしの時はやめて下さい。
ハイ、ハイ、ハイ、ハイ!みたいなのはかなりイヤ。リズム取れなくなるから。
(早回しみたいに)声が~♪、ってなるから。」
「(歯をマイクにぶつけて)歯ぶつけるのが、一番ヘコむわ。やる気が80%くらいなくなる。
そっから立て直すのに時間かかる。」
26日も、トーク中、「また歯があたっちゃった」って自己申告してた…。
1-2・ABORT//CLEAR
YO!YO!って言って、両手ふりながらみんなピョンピョン飛んで、
この曲、こんなに盛り上がるんだっけ?今日が特別なの?
1-3・LEVEL4
そっか、ここは日替わりメニューなんだ。
LEVEL4だ、うわー!これがあると充足感が増す。
サビを全部客席に歌わせて、西川くんは思い切りシャウト。YEAH-!!
en2-1・Web of Night
2-2・LIGHT MY
FIRE
西川くんにとっても気持ちのいいライブだったようで、
かなりうれしいことばかり言ってくれてた。
「このまま全員でファミレスにでも行きたい感じ。どこがいい?
(客席に)デニーズ?(バンドメンバーに順に訊いて)デニーズ?スカイラーク?ガスト!
おれはね~、バーミヤンでいいや!♪ワクワク、パクパク…」と歌い始める西川くん。
「あれっ?みんな知らない?
ワクワクパクパク、モグモグパクパク、ワッハッハー、ワッハッハー…あれっ?オレ、あれえ~!?
夢かな。
ぼく時々あるんですよ、『前にお会いしましたよね』『いえ、初めてです』『そうですよねえ~』
夢で見たのかな?
むしろこれから歌になるのかもしれない。
おれが歌ってたりして。
それはどーかな」
これは26日。27日は、帰りに出口で打ち上げのお知らせもらってって下さい、とも言ってた。
「いろんなもの全開しちゃって下さい。
でも、下出されると、かなりひく。まっ、関係ないけどね!」
「2階3階の1列目の人、立っちゃダメなんでしょ?かわいそう。(手すりが低いためということで、座席に注意書きが置いてあった)
いいんですよ、気にしなくても(ニヤリ)。自由が一番。」
え、そんな事言っちゃって大丈夫?出入り禁止にされちゃわない?
「何もいらない、みんなだけでいける!」
「3階、いけるよなー!2階、いけるよなー!1階は勿論、いけるよな!
野郎もいけるよな!野郎もいけるよなー!女もいけるよな!
あ、ごめん、女はイカせるんだった。」ひゃあ~!
「ありったけこい!」
「最高だ!」
「いいね。
いいよ。
お前ら、マジいい。」
「非常に照れくさい事ではありますが…
愛しております、みなさんの事。」
投げキスも。
西川くんが手を広げて歓声を求める時間が続くと、
われんばかりの歓声はどんどん大きくなって…ウルサイ笑。普通の感覚で言うと。
ホールも頭もぐわんぐわん言ってる。
turbo-webのbbsで、歓声じゃなく地鳴りだ、って言ってたけど、ホントそうだったよ!
これが、スタンディングオベーションだっ!
「他のところは知りませんが、
おれが今見てる景色が最高だって知っているので、
たくさんの人に見せていきたい。これ、もったいないもん。
ここのを見ちゃったら、他のなんて見れないよな!
他のアーティストにもそれぞれのよさがあると思うんですよ、でも、
そいつらの見てる景色がこれほどのものか、っていうと。
だよな!!
(歓声を受けて)よかった、間違ってない。」
しかし西川くん、怒涛のスケジュールの後なんだよねえ。
「1泊3日でアメリカとか、滅茶苦茶なことしてるけど、それだけのことをして帰って来てよかった。」
息継ぎを細かく差し挟みながら、話し続ける西川くん。
「語尾の方は気にしないで。☆※◎△~、ってなるけど。」
「新しい経験をいろいろしてるわけですが、ぼくがみんなの目や耳となって、伝えられたらと思います。
自分のやってることが意味が無いのかな、と思う時もあるんですが、
行ってよかった、やってよかった、とみんなが思わせてくれる」
「間、間にいろんなことがあったツアーでしたが、
今日の横浜、イイですよ、お世辞じゃなく。」
「イヤーモニターしてるんですけど、汗がたまって全然役に立ってない。
はずしたい。かえって聞こえない」
「ちょっと待って、汗が止まらない。
あまり汗かかないんですけど、お前らのおかげで新陳代謝がよくなってる。
毎回、次こそTシャツでやろう、と思うんですけど、途中で挫ける。
何層にも厚着して。」
「突然、新曲週リリースするって言ってみたり、
LA行くって言ってみたり。
週末にお前らに会えることを楽しみに、ウイークデイを過ごしてますよ。
正直大変なんですけど、みんなが喜んでくれるのを見ると、やってよかった、と思う。」
「時差ボケとか全くナイ。ただ、眠れない。昼にこっちを発って、…映画、全部見た。
なんでも聞いて、これから公開される映画。
あ、でも、スパイダーマン2だけは、劇場で。吹き替えを、ひとつ。おすぎです!」
ああっ、生モノマネ聞いちゃったっ!
ああ~、やっぱり見に行かなきゃだな!
26日は、「スパイダーマン2」のプレミアの報道のされ方などにかなり毒づいてた。
でもその腹立ちはまっとうな見地に立ってのものだと思うし、
同時に、期待して報道をチェックしてたわたしたちのためなんだと思えて、うれしかった。
「LAでのワールドプレミアに、製作側から正式に招待されたのは日本からはぼく一人ですよ。
(なのに報道では郷ひろみばっかり映されて)
スキャンダルとかなくてごめんねー、クリーンすぎてすみませんねっ。
でも、奥さんが金持ちだからで取り上げられる、男として、くさってもあんなふうにはなりたくないね!」
ジャパンプレミアについても、
「作品に直接関わってるのはぼくだけですよ。それを、あんな1ファンが。
ぼくとはからまないよう、言われていたみたいですよ、ケツの穴のっちっちゃい奴だった、ということで。」
「あのグダグダなジャパンプレミア。ぼくが仕切れればよかったんですが、そうもいかなくて。
お前が仕切れ、わかってます(そう言いたいのは)。
まあ、いいじゃないですか。心の中で”お前それじゃまずいだろう”、と思っていましょう。」
「おれはあんなグダグダのジャパンプレミアのために帰ってきたんじゃない、
おれはお前らのためだけに帰ってきたんだ!」
27日は、ジャパンプレミアはなかったことになってた。まったく話に出ず。
ワールドプレミアの様子を話してくれたよ。
「明日にはラジオもありますが、せっかくですから。
なかなかレッドカーペットを歩くことってないですからね。」と。
2つの劇場があって、レッドカーペットがコの字方になってて真ん中にでっかいポスターが立ってて、
というのはラジオでも話してた通り。
「一人一人紹介されるのかなあと思ってたら、野放し。
歩け!歩け!このポンニチが!
よくわかんなくて、逆走しましたもん、こっち?this
way?って。」
「そこを勝手に歩く間に報道陣がこの人に、ってインタビューするんですけど、
向こうで出してるCDのレーベル、TOFU
RECORDSの人や、前から一緒に仕事してる人がN.Y.から来てくれてたりしてて、
こいつは日本のテーマソングを歌ってるんだ、とか言ってくれるまで、ポッカーンですよ。
紹介されると、『OH!T.M.!T.M.!!』って、
勢いだけで呼ぶな!失礼だお前ら!」
「主役や監督の方は高い所に立ったりするんですけど、いやぼくなんかは全然…
あ、でも、ぼくのちょうど後ろが今回の悪役の人で、
すごい、おっきい、…なんで片言やねん。
で、ヒゲ、生えてた、ヒゲ…
(バンドメンバーに)そんな目で見るな!でも、おれのこと、スキでしょ?
スナオは特にスキでしょ?『Out
of Orbit』の時、耳舐めてやったもんね、びくーん、してた。」そりゃそーだ。
「海外のメディアなんかも探してもらえると、載ってるかもしれないですよ。アホみたいな顔して。
どんな顔していいかわからへん。
二重三重に報道陣がいる後ろに一般の人も見られるようになってて、
そこから声かけてくれる人がいたりして、うれしいなあと思いましたね。」
「10年近くやってて、10年って言ったら普通中堅だけど、
あいつはあんな格好してあんなことしてるし、これくらいの扱いでいいか、と思われてたり。
おれは、おれにしか出来ないことをしていけたらいいのかと思ってます。」
「ホント、ただまっすぐなだけの男で、もっとうまくやっていけたらいいんだろうけど、
そのままでいいのかな、って思わせてくれるお前らがいて。
俺達だけが信じられる、こう、確信めいたものを大事にして、
これからもまっすぐに、正直に、やって行こうと思ってます。」
「心配ばっかりかけると思いますが、宜しくお願いします。」
体力の限界超える仕事ぶりを聞くと、確かにそれは心配だ。
「会えて、ホント、よかったです。」
また会えますように。
お互いの帰る場所を作れますように。