Windowsで古典ギリシャ語を入力する方法

 

(1) Windows にギリシャ語入力を追加します。

「スタート」→「コントロールパネル」→「地域と言語」→「キーボードの変更」→「テキストサービスと入力言語」でできます。

Windows 7 の場合。XP などでは少し異なりますが、ほぼ同様です。)

 なお、画面の下にある「言語バー」を右クリックして「設定」をクリックすると、すぐに「テキストサービスと入力言語」が出てきます。

 

*重要! キーボードは「ギリシャ語Polytonicに設定します。

 

(2) 「言語バー」の「JP(入力言語が日本語に設定されている場合)をクリックすると、登録されている入力言語の一覧が出てくるので、「ギリシャ語」を選択する。

*言語の切替をキーボードで行うこともできます。例えば日本語/英語を CtrlShift1、ギリシャ語を CtrlShift2 に登録しておくと便利です。キーの登録は「テキストサービスと入力言語」でできます。

 

(3) フォントを Times New RomanWindows Vista/7 以降)あるいは Palatino Linotype, Tahoma どに設定します。

*これらのフォントは古典ギリシャ語に必要な 気息記号などのついた文字をサポートしています。

 他の多くのフォントWindows XP Times New Roman も)は現代ギリシャ語のみで、古典ギリシャ語には対応していません。

 

(4) ギリシャ語Polytonic のキー設定は次の表のようになっています。

*いわゆる「デッドキー方式」で、文字を打つ前に、記号のためのキーを打ちます。

 

気息記号とアクセント

前に打つキー

無気(気息記号)

:

有気(気息記号)

* Shift :

(アクセント)

ά

; またはq

(アクセント)

[

(アクセント)

@

無気+鋭

/

無気+重

]

無気+曲

^

有気+鋭

? Shift /

有気+重

}

有気+曲

~

 

下書きのイオータ

前に打つキー

下書きのイオ

` Shift @

無気+イオータ

Alt :

有気+イオータ

Alt *

鋭+イオータ

Alt q

重+イオータ

Alt [

曲+イオータ

Alt @

無気+鋭+イオータ

Alt /

無気+重+イオータ

Alt ]

無気+曲+イオータ

Alt ^

有気+鋭+イオータ

Alt ?

有気+重+イオータ

Alt }

有気+曲+イオータ

Alt ~

 

長母音記号など

前に打つキー

長母音記号

-

短母音記号

= Shift -

分離記号

ϊ

+ Shift ;

分離記号+鋭

ΐ

Alt ;

 

その他の記号

キー

アポストロフィ

'

: スペース

同上

᾿

Alt : スペース

右上の点(ギリシャ語のセミコロン)

·

Alt {

セミコロン(ギリシャ語の疑問符)

;

q スペース

コロン

:

Q スペース

引用符

"

* スペース

角カッコ左

[

@ スペース

角カッコ右

]

[ スペース

二重山カッコ左

«

Alt @ スペース

二重山カッコ右

»

Alt [ スペース

カギ

¬

Alt ] スペース

*罫線の一部が正しく表示されていません。原因は不明です。

 (表題下の二重線や、「下書きのイオータ」の罫線の乱れ)

 

*「~と~」は2つのキーを同時に押します。

  「~で~」は2つのキーを順に押します。

 

*「右Alt」はスペースキーの右の方にあるAltキーですが、

  最近のノートパソコンではこのキーが無いものが増えています。 

  困ったことです。(「CtrlAlt」で代用になる場合もあるようです。)

 

「右Alt *」は「右AltShift : 」のことで、3つのキーを同時に押します。

  他も同様です。

 

*たくさんあるので、とりあえずよく使うものだけを覚えて、

 あとはこの表を印刷しておいて参照するか、 

 Word の「記号と特殊文字の挿入」の利用をお勧めします。

 

http://arcadissima.cool.ne.jp/Griechisch/input_method.htmを参考にしました。多謝!