2005/05/01(日)


特製幕の内弁当 日本橋

 GW三日目ー!
 ということでヨメの実家の徳島県に行ってました。

 行きは、まず新幹線・のぞみのグリーン車でゆったりと新神戸まで。それから高速バスで徳島駅まで移動です。
 グリーン車は座席が広々で実に快適。特に前の座席との間隔が広いため、前の人がどれだけ座席を倒しても気になりません。割高ですが、この快適さには代えられないですよ。たまの列車の旅ですし。料金のおかげでか、GW中でもしっかり席が取れましたしね。

21世紀出陣弁当

 新幹線の中ではお待ちかねの駅弁ターイム。

 ワタシは愛知万博限定のお弁当にしようと思ったんですが、人気が高いようで売り切れ。それならばと選んだのは「特製幕の内弁当 日本橋」、¥1,300。
 ごはんとおかずの二段重になっております。少々お高いですが、それだけに素材が良く、どのおかずも美味しかったです。特に鯖の西京焼きと浅蜊御飯が良かったー。

 ヨメが選んだのは「21世紀出陣弁当」、¥1,000。
 「駅弁コンテスト 大人の部」のグランプリ受賞作品だそうで、ワタシも分けてもらったんですが、こちらも実に美味しい。こんにゃくの味噌田楽とか小女子の佃煮などかなり本格的な味で素晴らしいです。

 いやー、やっぱり旅の醍醐味は駅弁ですよねー。

2005/05/02(月)


 徳島滞在二日目ー。
 は、小松島市観光。春の風の中、自転車で田舎の風景を堪能して参りました。

 小松島市には源義経ゆかりの史跡が多く残されています。それらを巡るルートが「義経ドリームロード」として看板で示されてて、ハイキングがてら見て回ることができます。
 自転車で回るとちょうどいい距離かなーとサイクリング感覚でゴー。義経の軍勢が集結したという勢合という場所がスタート地点。田園の中、風を切って余裕で進んでいたんですが、やはり義経公はそんなに甘い御仁ではなかった。

 義経の軍勢が峠の向こうの敵を警戒して弓の弦を張らせたまま行軍したという弦張坂、敵がいないことを確認して弦を巻かせたという弦巻坂と回るあたりが厳しかった。登山道と言っていいくらいの勾配、人が二人やっとすれ違えるくらいの道、というかほとんど獣道状態のルートしかなく、とてもじゃないが自転車に乗って進むことなどできません。
 すれ違うお遍路さんや、登山風の格好をした人に笑われ…というか驚かれつつ、ヒーヒー言いながら自転車を持ち上げた状態で下り坂を下り、上り坂を押し上げ、相当苦労して峠を越えました。確かに道自体は気持ちよかったんですよ?山道はかなり立派な竹林。竹が風に揺れてさわさわと鳴り、耳に涼しげな音色。前日の雨でまさに「雨後の竹の子」状態で若い竹がどんどん延びていて、見ているだけでうきうきしてくる、春の香り溢れる情景。
 なんですけどね?ただでさえ二年ぶりの自転車で足がパンパンになりつつあるのに、この峠で腕もパンパンになりましたよ!

 ようやくの思いで峠を越えて平地に戻り、少し進むと、義経が軍勢を整えた後に屋島に向かったという旗山があります。つか、順路通り回らずに勢合から直に旗山に来ればもっと楽に来れるんですけどね。
 旗山には源氏の白旗がなびき、なかなか雰囲気があります。石段を登った上には義経の騎馬像が。…っていくらなんでもデカ過ぎ!この写真だとその馬鹿デカさがあまり分かりませんが、高さは堂々6.7メートル。日本最大の騎馬像だそうです。

そりゃチャリでこの道は無謀だ

旗山にある、日本最大の義経騎馬像

 その後は義経ドリームロードの全順路は回りませんでしたが、弁慶の岩屋新居見城跡を見ました。弁慶の岩屋というのは横穴式古墳で、「この素晴らしい岩屋は強力な弁慶でなくては出来ない」ということから名付けられたもの。古墳としては立派でしたが、「義経ドリームロード」に組み込むのはどうなんでしょうか。

 最後は義経ドリームロードを逸れ、白鳳年間創建と伝えられる名刹・丈六寺を参拝。室町期建立の三門、国の重要文化財である本堂も立派でしたが、一歩奥にある、やはり重要文化財の観音堂が特に趣深くて素晴らしかったです。

丈六寺の観音堂

本日の可愛いヤツ(弁慶の岩屋付近にて)

 というわけで、体はヘロヘロになりましたが、実に気持ち良く過ごせた一日でした。

2005/05/03(火)


 徳島滞在三日目ー。は、徳島市内観光でした。

 まずは徳島駅からほど近い徳島城趾と、博物館を見学。徳島城を再現した模型がなかなか楽しいです。博物館と共通の券で見学できる城内のお庭も風情があります。

 さて徳島と言えば阿波踊り。というわけで、駅前のポストの上にも阿波踊り像があり、旅行者を迎えてくれます。その阿波踊りを見る/知る拠点・阿波踊り会館へ移動。ここからロープウェイに乗ると、徳島市内を一望できる眉山の山頂に行くことができます。

 眉山山頂からの眺めは素晴らしく、実に気持ちよかったです。徳島市の中心部はかなり栄えた市街地が広がっていますが、すぐそばに山あり、紀伊水道あり、「四国三郎」と称される吉野川もありと、様々な景色を楽しむことができます。夜景がまた素晴らしいということですが、通常時はロープウェイの最終便が18時台なので、車がないとちょっと夜景を楽しむのは難しいです。今度は阿波踊りの期間中に登ってみたいですね(この期間は10時頃まで運行しているそうです)。

ポストの上にも阿波踊り像

眉山から見下ろす吉野川河口付近

 で、山頂でお昼&おやつタイム。
 お昼は徳島名物のたらいうどんをいただきました。もちもちツルツルとしたうどんが、お湯を張ったたらいに入れられてやってくるのです。それを、薬味、そして徳島名物のすだちを搾ったお汁に通して、ズルズルっといただきます。これがもう大好きでして!温かいおうどんはモチモチ感が一層引き出されててたまらないし、お汁は関西風のように薄めで上品ながらも出汁が効いてて味はしっかり。すだちの香りがまたよく合う!
 おやつは、これも名物・滝の焼き餅を。眉山山頂では通常は5個入りで売られてますが、おじさんに1個おまけしてもらっちゃいました。皮は外側はパリパリッと香ばしく、中はもちもち。具の餡は上品なお味で、実に美味しかったです。

徳島名物・たらいうどん

滝の焼き餅

 上からの景色を堪能した後はロープウェイで降りて、阿波踊り会館内の阿波踊りミュージアムを見学。別の階では有名連の阿波踊りを一年中楽しむことができますが、今回そちらは見ませんでした。
 阿波踊りの醍醐味はやはり町中の桟敷で見ることではないでしょうか。ワタシは一度だけ見たことがあるのですが、町中に太鼓、おはやしが鳴り響き、町全体がうねっているような感じは、そのように根付いた祭のある土地に住んだ経験のないワタシにとっては、鳥肌モノの体験でした。また阿波踊りの時期=八月に来たいなあ。

 市内をぷらぷらした後は、おみやげのお買い物。帰ってきた後のお楽しみ用に、金長まんじゅう徳島ラーメンそば米雑炊など、ワタシの好きな"徳島の味"を買い込み、最後は行列のできる大判焼きのお店・あたりやで大判焼きを買って帰りました。
 皮はモチモチで、餡の味も絶妙。それでいて1個50円という安さ。できたてを出してくれるので、熱々のものを楽しむことができます。

阿波踊りミュージアム前の阿波踊り像

行列ができるあたりやの大判焼

 さて旅の締めは、よその街に来たからにゃー行かないわけにはいかない、アニメイト!かつて学生時代には東日本のアニメイトを全店制覇したこともあるワタシ、当然今回のコースの目玉でございますよ!
 アニメイト徳島店は直営店ではないので独自色があっておもしろいお店です。南海ブックスという、おたく系書籍が充実した書店内にあり、一時は"ゲーマーズ"や"こなみるく"のコーナーもありました(以前はあったんだけど、今回は見あたらなかった)。
 特に感動したのは、同人誌、フィギュアが充実している2号店のオリジナルマスコットキャラ、でこちゃんとこぽんちゃん!でこぽんを頭にかぶってて、かなりの萌えキャラでありますです!南海ブックスさんにはぜひともでこちゃんとこぽんちゃんのオリジナルグッズを販売していただきたく!そしたらオレ買うよ!

でこちゃんとこぽんちゃん

本日の可愛いヤツ(新町橋の欄干にて)

2005/05/04(水)


 徳島滞在最終日ー。帰りは飛行機でぴゅーと。席のゆったり感は新幹線にはかないませんが、とにかく速いのが良いです。

 徳島空港の入り口前の阿波踊り像に見送られつつ、搭乗手続きをして空港内でお昼。本日も徳島の味覚、たらいうどんと鳴門鯛の押し寿司を堪能いたしました。上に乗せられたすだちの香りが実に良く合うのです!

空港前の阿波踊り像

鳴門鯛の押し寿司

 空の旅は1時間強と短かったですが、天気が良かったので、ジオラマのような地上の景色を堪能できました。山頂付近に幾筋かの雪が残っている富士山も見られたし!

 ということで、おうちに帰ってきたです。短めでしたが、行きたかったところをいろいろ回れて実に充実した滞在でした。

2005/08/08(月)


 三泊四日で京都・奈良の旅に行って来ました。

<聖地巡礼・『魔法先生ネギま!』と『風光る』の旅-1日目>

 昼過ぎに京都に着くのぞみで東京を出発ー。お昼は当然駅弁でございます。今回は東京駅ではなく、新幹線車内で購入しました。
 ワタシは、途中通る浜名湖名物のうなぎ弁当にしました。国産ウナギ使用ということで、こりゃかなり美味しい!ヘタな店で食べるより美味いんじゃないかと思いました。ヨメは磯の貝めし。ワタシも食べてみましたが、煮付けた貝と、薄めに味付けされた炊き込み御飯の組み合わせがなかなか良いですね。

うなぎ弁当

磯の貝めし

 そんなわけで京都に到着ー。
 ワタシは中学の修学旅行以来の2度目!久々過ぎて初めてに近いくらいの感じなので、ものすごく楽しみです。そんなわけで、タイトルにはああ書きましたが、両作品に関係ないフツーの観光地にも行くのです。

 最初は、京都のシンボル的存在ながらワタシもヨメも行ったことがなかった東寺。京都の絵というとかなりの頻度で出てくる、五重塔のあるアレです。そうです!4巻・28時間目の扉絵でせっちゃんのバックに描かれているやつ!
 五重塔を間近に見るには拝観料が必要ですが、さすがに高いだけあって東寺の境内に入るだけでけっこう見えます。特に、慶賀門から入ってすぐ見える、池越しの五重塔はなかなか絵になりますね。今回はハスの花をバックに見ることができて非常に良かったです。
 そんな感じで境内をグルグル回って和んでいたら突然の夕立!食堂(じきどう)の軒下で雨に煙る五重塔を眺めながら、はぁ~雨の京都も情緒があって良いねえ…とほのぼのしてたら、雨はどんどん激しく!雷は鳴るし、雨はまさにバケツをひっくり返したような、というかスコール?という感じ。食堂の雨樋からは激しく滝のように水が落ちてきます。まあでもこんな激しい雨に祟られても心穏やかでいられるのが古寺の魅力なのですねえ。
 雨が小やみになってからは、せっかくなので拝観料を払って金堂、講堂を拝観。日光・月光菩薩立像は美しいお姿でした。

ハスと五重塔

豪雨に煙る五重塔

 続いて、JRの線路の向こうまで歩いて、西本願寺へ。浄土宗本願寺派の本山です。
 なんか妙に巨大な工場というか倉庫のようなものが見えるなあと思いながら歩いていたんですが、それは「平成大修復」中の御影堂だったのです。そんなことをしていたのか!全然知らないで行ってしまいました。平成20年まで拝観することはできないそうです。
 でも、西本願寺に行った目的はそこではなく、境内の端っこにある太鼓楼です。
 この太鼓楼のそばに新選組の屯所があったそうです。壬生の屯所が手狭になったためこちらに移ってきたようですが、ムリヤリな上に境内で狼藉を働いたため、お寺側は相当迷惑に思っていたようですね。そのせいでしょうか、境内の案内版や、お寺が配っているパンフには太鼓楼の名前、場所が書いてなくて、相当迷ってしまいました。その場所自体も参拝者用の施設の陰に隠れており、外に出て外周を歩いたらようやく太鼓楼と説明看板が見えます。臭い物にふたをしているかのようですねえ。

大修復中です

この裏に新選組屯所があったそうです

 雨宿りで遅くなったし、もう夕方だし、初日はここまでにして京都駅ビルへ

なんかガメラとイリスに壊されてますが

 これはゲーム「Tower II」のキャンペーンディスク「京都駅ビル」の画面ですが。
 京都駅ビルはこのゲームでさんざん親しんだ、っていうか駅ビル開発してたので、ぜひ本物を見たいということと、『魔法先生ネギま!』の舞台にもなってるからなのです。というわけで本日のハイライト!

 さらわれた木乃香を助けるため、ネギ、明日菜、刹那はJR嵯峨嵐山駅から山陰本線に乗って京都まで追いかけてきました。3人は、中央改札を出て左に曲がり、伊勢丹へ。屋上まで続いている大階段で千草、月詠と戦います。(4巻・31~32時間目)

「くっ…わたしがついていながら」
(3人が出てきた改札口)

「そこのバカ猿女ーッ このかを返しなさーい!!」

 おおっ、これがあの大階段!とカンドーでした。京都駅ビルは確かにすごい建築物だし、この大階段もミモノ。…ではありますが、外に見える夜景とかではなく、大階段そのものをバシャバシャ撮影しているのはワタシだけではありました。
 というわけで聖地を堪能した後は伊勢丹内の松山閣という京料理のお店で晩ご飯。多少お高いですが、仁和寺にある本店よりお手軽に食べに来られるのは魅力だし、お値段もこちらのほうが安いのでしょう。ワタシは湯葉づくしのセット、ヨメはハモ料理のセットをいただきました。ゆば桶は豆腐好きなワタシにはたまらない、大豆の味を堪能できる料理。ハモももらって食べてみましたが、天麩羅が一番好きだったなー。

 というわけで、一日目から京都を堪能しています。

2005/08/09(火)


<聖地巡礼・『魔法先生ネギま!』と『風光る』の旅-2日目>

 京都・奈良2日目ー。今日はいろいろ回ります。本日は東山と洛南を少々。

 まずは清水寺。そうです!「これが噂の飛び降りるアレ」!(4巻・29時間目)以前にも来たことはありますが、あれだけ作中でいろいろ回ってくれてるんだから行かないわけにはいかない。しかも以前は舞台しか見てないし。
 というわけで仁王門から入り、3-Aのみんなもテンション高かった清水の舞台へ。ムチャクチャ暑いけど、天気に恵まれて京都の街を一望できたのは良かったー!

 舞台の奥には、縁結びの神様として名高い地主神社(じしゅじんじゃ)があります。地主神社には2つの恋占いの石があり、目をつむったまま片方の石からもう片方の石まで辿り着けたら恋が成就するとか。のどか、いいんちょ、まき絵の3人がネギ先生との恋の成就を願って挑戦したヤツですね。残念ながら真ん中にカエルでぬるぬる~っな落とし穴はありませんでしたが。って、石畳状だったので落とし穴を作るのは不可能ですが。
 舞台の脇の石段を下ると、音羽の滝があります。汲んで飲むと健康、学業、縁結びの御利益があると言われる霊水が湧き出てきています。ネギまによると、右から健康、学業、縁結びの順だそうで、3-Aのコたちが縁結びに殺到して、みんな酔っぱらっちゃいました。そのようにどれかに偏るのを避けるためでしょうか、境内の案内板には水の御利益に違いはないと書かれています。あ、飲んでみましたが、もちろんお酒じゃなかったです。
 この音羽の滝はお水を汲む人でいつも行列ができるようですが、朝の割と早い時間に来たのでまだそれほどの列ではなかったです。

「誰かっ!! 飛び降りれっ」「では拙者が…」

「ネギくーん こっちこっちー♥」

「ゴ…ゴールですー♥」(のどかが到達した石)

「左・左ーッ♥」

 仁王門から古い建物のおみやげ物屋が並ぶ参道を下り、お店が切れる当たりで右に曲がると、三年坂(産寧坂)があります。「転ぶと三年以内に死ぬ」とかって、なんだか物騒というか嫌がらせとしか思えないようないわくのある石段ではありますが、実に良い雰囲気の坂です。カプサイシンスキーなワタシは三年坂が始まる角にある七味屋本舗でひょうたんでできた入れ物と七味唐辛子のセットを購入。ウハ、これかけて食べるのが楽しみ。
 そのまま下ると二年坂に行く…はずなのですが、道なりに進んでたら別の通りに出てしまいました。おかげで東山のシンボルである、法観寺の八坂塔を見ることができたんですけどね。いい感じに古くてなかなか趣のある良い塔です。

本物の瓢箪でできてます

東山のシンボル・八坂塔

 さて、とにかく暑くて汗が滝のように出てくるしなので、二年坂そばにある鍵善良房・高台寺店で一休み。名物のくずきりをいただきました。『風光る』でセイと沖田さんの会話に出てきますね。本店は祇園にありますが、こちらの高台寺店のほうが空いているようです。混む時間帯じゃなかったからかもしれませんが、待ち時間全くなし…というか、うちの他は一組くらいしかお客さんがいない中、ゆったりできました。
 ワタシは饅頭や大福は好きですが、甘味所にあるようなものは得意じゃないのです。これもどうかなーと思いましたが、コレは美味い!つるぷにっとした食感、のどごしがなんとも心地良く、浮かべられた氷のおかげでとても冷たい!黒蜜も甘過ぎず上品な味でした。

 くずきりで復活した後は、八坂神社を参拝。お昼御飯は八坂神社そばのお店でにしんそば。有名店というわけじゃないようですが、にしんがとても良い味でした。
 しばらく祇園の街を歩いてからデザートにぎをん小森抹茶ババロアパフェ。一番トップの抹茶アイスが上品な甘さでくどくなく、すっきりといただけます。

体の中から涼しくなれました

抹茶ババロアパフェ

 続きましては鴨川沿いまで出て三条大橋に行きました。ここは東海道の西の起点、つまり東海道五十三次の京都に描かれたあの橋ということですよね?もちろん当時のままの橋ではありませんが。でも浮世絵好きでもあるワタシはなんだか感動ものでした。東の起点の日本橋はあんな状態なのにこちらはそれなりに風情があって良い感じだなあ。日本橋ももっと景観をよくしようという話があるようですが、実現してほしいものです。

 東山で予定していたポイントを全部回ったので、京阪で移動。東福寺を拝観しました。巨大な山門と、龍を描いた天井画が良かった。網越しだし、照明も当てられてないのではっきりとは見えませんが、ぎょろっとした目がまるで生きているかのようで素晴らしい。

 そして本日のネギま聖地第二弾、伏見稲荷大社へ。有名な千本鳥居がある神社です。
 作中で行ってはいないのですが、カモくんが言うとおり関西呪術協会本山の鳥居に似ています(5巻・39時間目)。関西呪術協会は実在しないんだし、ここってことにしときましょう。奉納された鳥居がびっしりと並び、トンネル状になっています。山の中にあるので昼でも暗くて涼しく、なんだか霊験あらたかな感じです。幻想的な風景でいいなあ。
 ネギ、明日菜、ちびせつなが無限ループの中に閉じ込められ、小太郎と戦ったところですね。のどかに助けられなくてもちゃんと出られたよ!助けてほしかったけど。千本鳥居を抜けて本殿に戻ってきたらちょうどお祓いをやっていて、お神楽をやっている巫女さんが見られてすっごく得した気分でした。早速御利益が!

駅伝発祥の地でもあるようです

「うえーん、助けてー」(ネギ)

 いやー、いっぱい回ったなあ。好調のため時間が余ったので、三十三間堂も拝観。
 晩ご飯は今日も伊勢丹内で、京豆冨 不二乃でお豆腐料理でした。北野天満宮そばの京とうふ藤野が本店のようです。どのお豆腐料理もすごく美味しかったです。

2005/08/10(水)


<聖地巡礼・『魔法先生ネギま!』と『風光る』の旅-3日目>

 京都・奈良3日目ー。今日は奈良です。奈良は鹿と大仏様しか見たことがなかったから、とても楽しみです。近鉄で近鉄奈良まで行き、レンタカーを借りました。借りたのは乗り慣れているist。色は白でした。

 まずは奈良公園・東大寺へ。近鉄奈良駅からは車じゃないと行けないというほどの距離じゃないですが、歩くとちょっとあります。でも東大寺周辺の駐車場が高ぇー!時間に関係なく1,000円/1日。もったいない気がしましたが、他に選択肢がなかったんだよ…

 で奈良公園。鹿が我が物顔で歩き回ったり座り込んでたりしてカワイイ!
 …んだけど、鹿煎餅あげようとすると激しい勢いで追い回されてスゲエ!まだ朝早い時間で腹減ってたのかもしれませんが、鹿煎餅を買おうと屋台の前に立っただけでワラワラ群がってきます。鹿煎餅を要求してお辞儀のような動きをするという話だったんですが、もうそんなこと関係なく噛んでくるし。これはこれで楽しいんですが、こりゃ子供は泣いちゃうわなあ。ネギせんせーも驚いてたし。

 続いて東大寺・大仏殿へ。のどかがネギせんせーに告白しようとドキドキだったところですねー。(第4巻・33時間目)いやー、ンもぅたまりませんね!
 大仏様は確かにでっかくて立派でしたが、大きさだけでなく、表面はツヤがあってきれいだし、お顔も神々しくて良かったです。
 そして大仏様の右奥には、大仏様の鼻の穴と同じ大きさという穴がある柱が。これをくぐるとご利益があるそうです。ワタシ、こういうのがあるとは知りませんでした。いやー、東大寺は2回目ですが、こんなに楽しめるのはホントにネギまのおかげですよ。そう、これはのどかがくぐろうとしてお尻がハマッちゃったところです!こっ、ここ!ここにのどかのお尻がッ!つっても、たとえのどかでもお尻どころか全然無理そうな感じがするくらいの大きさしかないですねえ。

「わーっ ホントに鹿が道にいるーッ」

「お 大きいですねー 大仏殿ー…」

「わっ わわ わたし 大仏が大好きでっ…」

「お お尻がハマッちゃいましたあッ」

 お次は平城京跡へ。遺構展示館、資料館や復元された朱雀門があり、第一次大極殿が復元中(2010年完成予定)だったりしますが、やはりほとんどは原っぱで、建物の基礎部分や柱の跡が復元されているくらい。広大な敷地の果てにそこだけ小ぎれいな門が見えてると、かえってもの悲しい感じがしますねえ。
 車を停めた資料館駐車場からは相当離れていたので、朱雀門には行かず、遠くから眺めただけでした。荒れ野原同然になっている跡を歩きながら、このみやこが栄えていた時代に思いをはせたりしてみたのでした。

 薬師寺を拝観してから、そばにある倭膳たまゆらというお店で奈良名物の柿の葉寿司入りのお弁当をいただきました。柿の葉寿司は首都圏でも駅弁屋さんなどでけっこう買えるのですが、奈良名物とは知りませんでした。これ相当好きなんです。

荒野の果ての朱雀門を臨む

柿の葉の良い香りがしマス

 ここでいったん奈良の都を離れ、飛鳥へ。まずは大和三山が一望できる甘樫丘です。
 こういうところに来れるのがレンタカーの強みですね。飛鳥の地を回るバスツアーもあるようですが、飛鳥は飛鳥だけという感じで、それに薬師寺も東大寺も付けて…と欲張るのが難しい。この甘樫丘も地元の農家が片手間でやってるような駐車場に停めて、下から見るとただの小高い丘にしか見えないところを登ります。確かに観光バスは来ないよなあ。

 お次は石舞台古墳。蘇我馬子の墓という説があるそうですが、盛土がはがされてしまったため、石室がむき出しになっています。周囲は公園になっていたり、石舞台の周りも芝生がきれいに敷き詰められたりしていますが、原っぱにいきなり巨石がある様はなんとも神秘的な感じがして良かったです。

 続いては高松塚古墳。剥落やカビ対策が問題になっている壁画で知られる古墳です。もちろん壁画の実物を見ることはできませんし、古墳自体も保護施設に覆われています。でも隣接の資料館で壁画の模写が見られてなかなかよろしいですね。
 ただ、ここは車だと行きにくいかも。行きやすいところにある駐車場は古墳から少々離れているし、古墳に近い駐車場は分かりにくい上に狭い道を通る必要があるし駐車可能台数も少ない。結局、古墳から少し山を登ったところあたりにある無人駐車場に停めました。備え付けてある缶に100円玉を入れておくようなところです。こういうところもなんか飛鳥っぽい感じがするなあとか思ってしまいました。

石舞台古墳。昔から来たかった

高松塚古墳入口(中には入れません)

かわいいヤツ

 この後、飛鳥に点在する亀石、猿石、酒船石などの奇石も見て回ろうと思ってたんですが、夕方近くなってきたので、諦めました。けっこう広範囲に散らばっている上に、駐車場がないケースも多いようですし。
 代わりに、それらの石のレプリカが置かれている飛鳥資料館に行きました。資料、復元模型などで飛鳥の歴史がとても分かりやすく紹介されています。

 でもオススメはやはり建物の外にある奇石のレプリカたち!本物ではないとは言え、間近に見て触れられるので楽しいです。
 特に、なんだか眠たげな様子の亀くんが非常にカワイく掘り出されている亀石のキュートさにはもうメロメロになってしまいました。ミニチュアとか売ってたら買っちゃうとこだったよ!ハァハァ

 …と、カワイイやつにはぁはぁしてたら閉館時間になったので、飛鳥を後にしました。
 斑鳩のほうへ寄り道して法隆寺へ。拝観時間は終わってましたが、人気のない境内でゆっくりと外観を眺めてきました。

 そんなわけで奈良中心部に戻ってレンタカーを返却。降りたとたんにものすごい勢いの夕立にあったりしたので、再び動けるようになった頃はもう真っ暗でした。ライトアップされている興福寺を拝観。
 晩ご飯には、奈良公園内にある塔の茶屋で名物の茶粥をいただこうと思ってたんですが、茶粥は16頃までらしく、食べられませんでした。残念。これはいつかリベンジだ。

2005/08/11(木)


<聖地巡礼・『魔法先生ネギま!』と『風光る』の旅-4日目>

 京都・奈良もとうとう最終日の4日目です。昨日は後半割と普通の観光旅行でしたが、今日はいろいろ周るです。

 まずは新選組縁の地巡り。京都駅から市バスで四条大宮まで移動。今日はバスの移動が多いので、市バスの一日乗車券:500円を購入しました。これで京都中心部の主な観光スポットをバスで回ることができるので、かなりお得ですね。
 バス停からは京の町を歩いて堪能しつつ、隊士が眠る墓がある光縁寺の前を通り、旧前川邸。八木邸が手狭になったため、この前川邸にも分宿したそうです。私有地のため見学はできませんし、山南敬助が切腹前に愛妾の明里と今生の別れをしたという出窓もそれ自体は残ってませんが、同じ形であろう出窓もあり、当時の雰囲気はよく分かります。

 続いてすぐそばにある八木邸・新選組の屯所跡。ガイド付きで見学できます。鴨居に残る刀傷や、芹沢鴨が暗殺されたときに躓いたと言われる文机などが生々しい。こういうのを見ると、ほんのちょっと前に本当にこういう人たちがいて、命のやりとりをしていたんだなあと思うと、なんだかクるものがありますねえ。
 屯所跡の見学後は、抹茶と屯所餅をいただけます。お餅の柔らかさと壬生菜の食感が良いハーモニーを醸し出しています。甘過ぎないのも良いですね。

旧前川邸に残る出窓

抹茶と屯所餅。美味い。

 少し歩いて、新選組が武術鍛錬したという壬生寺を拝観したあとは、市バスで移動して二条城へ。歴史の舞台となった場所なのに修学旅行でも回ってなかったのです!城内の障壁画はけっこう色褪せてきてしまってますが、中の様子がよく分かります。外様大名と親藩とで、謁見する場所をはっきり分けてたり、将軍が座る場所との距離にかなり違いがあったりするのが分かっておもしろかったです。

 お次は、かねてから念願だった鹿苑寺 金閣、通称 金閣寺に行きました。『一休さん』で足利義満(山田俊司さん)がいたところですねー。
 これだけ有名なところなのに、来たことなかったんですよー。拝観料を払う前からもうドキドキのコーフン状態。拝観チケットがお札になっているのも嬉しい演出。そしていよいよ夢の金閣寺が!姿が見えた…!と、思わず爆笑してしまった!あまりに金ピカで!
 いやー、これはすごい。こりゃあ日本を黄金の国と言いたくなるわなあ。でも金ピカの割には"悪趣味"というところまで言ってませんし、金閣自体の形もちゃんと見ると美しい。そして金閣から義満が愛でたであろう庭園はさすがに日本美に溢れていて素晴らしい。

 お昼御飯は金閣寺そばのふうみん庵でいただきました。デザートに食べた名物・わらび餅が素晴らしく美味しかったです。今まで食べたわらび餅と全然違う、とろけるような食感が良いです。

新右衛門さんも来たのかな

ふうみん庵のわらび餅

 それから龍安寺を拝観。有名な石庭をじっくりと堪能。
 お次は、広隆寺を拝観。バスの連絡が今ひとつだったので、太秦映画村道というバス停で降りて歩きました。けっこうな距離歩くことになっちゃうかなーと思ったんですが、意外と楽に行けました。ここでは弥勒菩薩像が拝観できます。とても美しくて神々しいお姿。まさに心が洗われるという感じでした。

 さて、広隆寺のそばには東映太秦映画村があります。そうです、本日のネギま聖地第一弾、5巻・42~43時間目で刹那、木乃香たちが逃げ込み、3-Aのコたちがコスプレして楽しんだところです!本編中では「シネマ村」になっていましたが。プリキュアもマジレンジャーも東映なので惹かれるものはあったんですが、入村料が2,200円だし、映画村を楽しむにはもっとたっぷり時間が必要だと思ったので、今回は断念。せめて入口だけ写真を撮ってきました。刹那はこのあたりの壁を飛び越えて入ったのですねー!

 続いて京福電車に乗って次のネギま聖地、嵐山へ。3-Aが宿泊した「ホテル嵐山」がほとんどそのままの姿であります(実際の名前は嵐山ホテル)。泊まってないので、中も一緒かは分かりませんが。
 そのそばには、大堰川を越える渡月橋という美しい橋があります。4巻、5巻で旅館を出たシーンでさんざん登場した橋です。特に4巻の31~32時間目、ここでネギくんがカモくんにパクティオーカードについて教えてもらっているシーンが印象的でした。

「というか金払って入れです」

ホテル嵐山は、橋の手前、道の向こう側です

 さて最終日もはや夕方。拝観時間も過ぎているので弘源院の前を通り過ぎ、左に入って最後の目的地、竹林の道に行きました。
 嵐山・嵯峨野と言えばここという感じで出てくるようで、左右が竹林に囲まれた日本情緒溢れる美しい小道です。Gran Turismo 4のフォトトラベルで撮影できる場所だったので、実際の風景を見てみたかったのです。こういう場所はほんとに心が和みますねえ。小雨も降ってきて、最後にとても心穏やかになれました。

嵯峨野 竹林の道

GT4でistを激写
(GRAN TURISMO 4/©SCEI)

 というわけで全日程を終了。ネギ、明日菜、刹那が乗ったとおりに山陰本線に乗って京都に戻り、夜8時半頃の新幹線で帰りました。
 晩ご飯は当然駅弁。京都駅でソレっぽいお弁当を購入しました。
 ワタシは、京風幕の内 牛若丸御膳。胡麻豆腐が美味い。ヨメは京風弁当・東山五条。おかずはけっこう牛若丸御膳と重なりますが、こちらはごはんが美味しかったです。

京風幕の内 牛若丸御膳

京風弁当・東山五条

 さて、最後に泊まったホテル=ホテル京阪 京都のことを。
 建物自体はそれなりに年数が経ってるようですが、内装はリニューアルされたらしく、けっこうきれい。部屋の形も細長くないからか、なかなか広く感じます。ただ、ベッドが短いかも?他のホテルではそんなことないんですが、ここではちょっと足がはみ出すような感覚がありました。トイレがウォシュレット搭載だったのは嬉しかった。ただ、壁はちょっと薄いかなー?隣の部屋の話し声や、上の階の足音?がけっこう聞こえました。
 朝食付きにしたんですが、京懐石 美濃吉で和の定食か、洋食レストランでのバイキングとなります。3日ともバイキングにしたんで、美濃吉のほうは味は分かりません。眺めも良いし美味しかったんですが、店内があまり広くないので、時間帯によっては非常に混み、席待ちの列ができたりします。
 なんと言っても駅に近いのはムチャクチャ便利だし、満足できました。

 というわけでたっぷり4日間。京都は暑かったですが、ゆっくり京都・奈良を堪能させていただきました。ネギまに登場した場所、かねてから行きたかった名所など、存分に欲求が満たされた旅行でした。次は春とか秋とかもっと良い季節にも来てみたいですね。


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