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◎第1話:贈り物 (*´Д`)
月刊コミックビーム掲載作品のアニメ化。原作はコミックスで読んでますが、序盤の詳細を覚えてないので、初見のつもりで見られてちょうどいいかも。ということで期待のアニメだったわけですが、一言で言って期待以上!素晴らしい!
OP、EDともインスト曲ですが、どちらも非常に作品に合ってる。バック絵もいい雰囲気。中のBGMもすごく合っていて素晴らしい。
キャラデザ、原作のイメージ通りで良好。元々がクセがないとは言えない絵柄なので、いまいちと感じる方もいるとは思うけど、ワタシは原作ファンなので問題なし。細かい動きまでしっかり描かれていて、作画面は全般良好。でとにかく美術がスゴイ。絵画的ですらあり、ほんとにこのクオリティでやって大丈夫?と思うほど良い。
キャストは概ね問題なし。が、贅沢を言うと、ウィリアム役の川島得愛さんが若々しくやんちゃですらある声なのに対し、エマ役の冬馬由美さんの声、演技が落ち着きすぎてる気もする。もう少し高い声の方にアテさせてもいいんじゃないかとは思ったが、現段階ではエマはまだ感情を抑えこんでいるということかもしれないので、今後に期待。
ストーリーは、エマとウィリアムズが出会って、お互い惹かれ始めるというあたり。ちょっと急ぎ足というか、惚れ方が唐突な気もするが、その分その後をじっくり描いてくれるであろうということで良し。
ということで、非常に良いアニメ化です。どうやら1クールで終わりのようなので残念ですが、楽しみに見たいと思います。
◎第2話:二つの世界
渋々行った舞踏会、ウィリアムはエレノア・キャンベル(小林沙苗さん)と出会う。エレノアはウィリアムに恋心を抱くが、ウィリアムが考えるのはエマのことばかり。ウィリアムはエマに日傘を贈ろうとするが、エマは分不相応と受け取ってくれなかった。
日傘を絡めて二つの世界を描いていて良い構成でした。お店から出てきたところを見て思わず逃げ出してしまうエマとか、恥らうエレノアとか、恋する女性の描き方も切なさ、甘酸っぱさが感じられて良い。ウィリアムが買った日傘を受け取った人物が若い女性ではないと知ってエレノアが知って喜ぶあたりのつなぎかたもうまいなあと思いました。
相変わらず、本筋と関係ないようなところでもメイドの動作が細かく描写されてるし、ほんとに良い作品だ。
◎第3話:告白
インドの王子様=ハキム(うえだゆうじさん)登場。BGMがちゃんとインド風なのなー。それっぽくてなかなか良かった。でハキム、エマを見て一目惚れして、いきなり告白。手が早いな!断るシーンはなかったものの、ふられた模様。このへんは次回あるんだろうか。
直情的なハキムに比べてウィリアムのほうは、エマに顔を拭いてもらってドキドキしたりとか、ハキムと2人でいるところに乗り込もうとしてやっぱり出来なかったりとか、なんとも切ないモジモジ感が出てて非常によろしい。
あとエマの「やっぱり象に乗ってるんでしょうか…」の天然な演技が素晴らしかった。
◎第4話:ミューディーズ
貸本屋・ミューディーズでハキムとエロ本見てたらエマに遭遇。しかし当時のエロ本の慎ましやかなことよ!全開より隠したほうがエロさがあるとはいえ、あれはいくらなんでも隠しすぎだろう。
で三角、いや四角関係はどんどん進行。エレノアはウィリアムとテニスをしてフラグが立ちまくってるご様子。一方ウィリアムは、うっかりハキムが告白したことを他人事のようにエマに話しちゃったせいで、エマは「やきもち焼いてくれないの?」とか「気にしてくれないの?」みたいな感じで面白くない感じに。いいねえ、この恋のすれ違い感。
◎第5話:晩餐会
ケリー(中西妙子さん)の家に客が来ることになっているが、雨によって壁紙が痛んでしまった。修繕のためにアル(西村知道さん)が呼ばれて修繕することに。だが来訪はキャンセルになり、ケリー、アル、エマの3人で晩餐会の料理を食べるのだった。
原作ではケリーとエマの2人だったが、アルを加えることによりこのエピソードが本筋の中で重要な役割を持つようになった。ケリー&アルの過去に何かあったことを匂わせることにより、エマ&ウィリアムズと対比させていて非常にグー。2つのカップルの悲しさが現れてて、今回は特に物悲しい感じのする回だったなあ。
◎第6話:訪問
店で待ち合わせて、町を歩くという状態を続けているエマとウィリアム。だが、ケリーの足の怪我を見舞いに、親子揃って訪問することに。そこでの話で、ウィリアムの婚約話が進んでいることを知ってしまうエマであった。
婚約話を聞いたエマが動揺するあたりが特に良かった。この作品は直接エマの心情を表すセリフやモノローグがあまりないのだが、表情や雰囲気などでそれをとても丁寧に、うまく描いていてくれる。良い作品だ。
それにしてもウィリアム、訪問中はエマばっかり見てて、ほんとに隠すのが下手だのう。あれならケリーじゃなくても気付いちゃうわ。でもそのあたりの純朴さにウィリアムの人柄の良さが表れてる感じだけど。
◎第7話:水晶宮
エマとウィリアム、水晶宮でデート。話に夢中になってたら閉館時間になって館内に取り残されちゃった。水晶宮の描写がきれいだった。特に夜になってから、全体的に青い色調にしてるのがいかにも月夜っぽくて幻想的な感じすらして良い。
キスするに止まったわけだが(この時代ならコレでもすごいことか?)、朝になって帰るときには腕を組んじゃったりして。相当前進したなあ。いい雰囲気だ。
◎第8話:時計
ウィリアムは手紙で父親を説得すると手紙でエマに伝える。兄弟、親にエマのことを話すが当然反対されてしまう。エマを心配したケリーは、アルにエマの力になってほしいと頼み、ついに逝ってしまった。
この段階でウィリアムが家族に話す等、なかなか展開が早いが、決して早過ぎるということもなく良いテンポ。所々の演出も相変わらず良い。特にエマが階段を駆け上がるシーンは構図、作画とも素晴らしい。ケリーの死を知ってエマが泣き叫ぶシーンが、音声なしでBGMにしてた演出も安っぽくなくて良かった。
◎第9話:ひとり
ケリーが死に、葬儀も終わってほんとうにひとりになってしまったエマ。家を片付け始める。急にぽつんと取り残されることになったエマの喪失感、まだ現実として捉えきれてないような虚しさが良く出てて胸に来るものがあるシーンでした。
一方エレノア、晩餐会に出るためにおめかし。ウィリアムも来るので気合が入りまくってます。無理してコルセットを締め上げてもらったりして、一生懸命だ。乙女ちっくでかわいいなあ。でその晩餐会でも、ウィリアムの気持ちが自分に向いてないことが分かったか、ヤケ酒気味。別れ話(てゆうか付き合ってもいないけど)を切り出されそうなのを察知したんだねえ。聞きたくないッ、って感じで帰っちゃいました。エレノア、かわいいじゃないかーッ!
◎第10話:すれ違い
故郷に帰ることを決意したエマはウィリアムに会いに行くが、ウィリアムはケリーの家に行ってしまう。すれ違いのまま別れるかと思ったら、ウィリアムが戻ってくる。みんなの前で思わず抱き合ってしまう二人だったが、ウィリアムパパは怒ってビンタ。
スマートな感じにぼかしつつ、手切れ金やるから別れろという感じのことを告げるウィリアムパパがかっこよかった。が、まあこんなん言われたらそらエマもショックだわなあ。それにしても今回はウィリアムの妹のヴィヴィアン(水橋かおりさん)が良かったなあ。エマにきっぱり言ってやる!みたいに鼻息荒くして行くところはなんか兄上様ラヴみたいで良かったし、手すりを滑り降りるおてんばなところが残ってるのもまたグー。
◎第11話:過去
ウィリアムはアルの家に行き、エマの過去の話を聞かされる。おばに引き取られ、町に貝を売りに行く途中さらわれたとか。で売春宿らしきところに売り飛ば寸前に逃げ出して、ロンドンにいつくようになったらしい。
ヘヴィな話ですなあ。あまりにもやせ細った幼エマの足がなんともリアル。この時代はこういう話ザラだったんだろうか。この話を聞いてショック、というか引いてしまってる感じのウィリアムはやはり甘ちゃんなボンボンなんだよということですな。ここを乗り越えられるのかというのが焦点になってくるんだけども…、次回で収まるのか?
そんなことよりも、前回のエマとウィリアムの話をして抱き合っちゃうメイドさんたちにいたく感銘いたしました。赤面具合がたまらなくグー。
◎第12話:スズラン
生まれた地に帰ることにしたエマ。ウィリアムは戸惑うばかりだが、ハキムに後押しされて追いかける。家を出ようとしたときエレノアと会う。「待ってますから」…と。
くはーっ!いいコじゃんエレノア!こりゃもうこのままエレノアでいいんじゃね?
ともかくウィリアムはお言葉に甘えてエマを追いかける。汽車の発車直前の駅でようやく追いつく。さあそこだ!ぎゅっといけっ!がばっと!と思ってたら、お別れ。え、ちょっ、待てよ、何も言わないのかよ、止めないのかよ!汽車は発車。追いかけるウィリアム。そうだ!そのまま飛び乗れ!エマも飛び降りれ!と思ったらそのままつつがなく出発進行。え、オイ、これでお別れかよ!終わりかよ!工工エエエ(´д`)エエエ工工
というわけで最終回だったわけですが、ラストはガッカリだった。原作がまだ続いているし、どう決着を付けるのか見えてない段階だから仕方ないとは言え、せっかくここまでオリジナルの進行で来たんだから、なんらかの決着は付けてほしかった。あまりにも中途半端。本気で、次回があるのかとか、1時間スペシャルなのかと思ってしまった。原作ではこの後の展開も良いので、第2シーズンがあるならこうするしかないだろうが…。まさかほんとに第2シーズンやるのかな?それなら納得。つかぜひやってほしい。
でもまあ、イマイチだったのは最終回だけ。作品全体を通して見ると、高得点を付けてあげたいです。作画は常にハイクオリティ。美術も素晴らしい。音楽も良く、セリフに頼らない演出と相まって、美しい作品となっていました。キャストの演技も、どの方もほんとに素晴らしかった。テレビシリーズでもまだまだこんなハイクオリティな作品が作れるんだということを示してくれた作品でした。
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