初めての富士登山

8月11日の夜から12日にかけて富士山に登りました。その時の記録です。

須走口5合目で体を気圧に慣らすために、1時間ほど休憩する。山小屋の人と雑談。初めてと言うと、7時間くらいですねという。杖を購入。20時頃出発。 

登りはゆっくりと、高山病にならないよう、体調に気をつけながら進む。月が出ていて、懐中電灯もいらない明るさで歩きやすい。時々休みながら星空を眺める。カシオペアだけわかって、星座がわかればもっとおもしろいそうだと思いながら休む。少し離れたところに、白いものが見える時がある。少し気味悪かったが、先を行く人の姿だとわかって、心強い。

6合目、7合目、8合目、9合目と過ぎるが、区切りがあることがこんなにいいものかとあらためて思う。自分がどの辺にいるのか分からずに進むのは大変そうだ。途中で焼き印を押してもらったり、しるこを食べたりする。星空や街の明かりが美しい。

親子連れと話す。何年か続けて登っているが、最近は子供さんの方が早くなったとか。話している最中に上から子供さんが降りて様子を見に来る。財布を落としたとかでおこられていた。

名古屋方面からという人とも話す。注意事項をいくつか教えてもらう。

山頂へは4時過ぎくらいに到着。そこで日の出を待つ。冬の星座オリオンが見える。風が強く温度も下がり寒い。真冬に着る防寒着が役立つ。地平線に雲が多くてその上に出てくるかたちになった。

雨混じりの強風が吹く。お鉢巡りをしようとするが、風雨が激しく名古屋からの人のアドバイスもあって、神社までで引き返す。テレホンカードを購入、仙台に電話する。神奈川からの人と話す。山小屋で一泊して早朝山頂に登り、お鉢巡りもすませたとか。何と富士登山が今シーズンの登山の始まりだそうだ!腰掛けておにぎりを食べる。何とも言えない味だった。降りる頃雨が晴れる瞬間があって、火口や反対側の測候所などを見ることができた。

下りは時間が限られていたので、ひたすら降りる。高所からの眺めを惜しみながら進む。砂走りにかかる。一歩で3mくらい降りる。ずるずる滑りながら下る。滑るのとブレーキをかける要領が分かってしばらく楽しんだ。そのうち、砂埃がすごいので避けながら降りる。砂走りが終わる頃5合目の駐車場が目に入り、もう少しと安心する。ところがそこからまた山道を下る。

出発地についた時は、ほっとした。と同時に山頂を回れなかったのが惜しくなった。心の中で「また登ろう」と思っていた。