祈りの大地(25/12/06)
東京芸術劇場

劇団民藝公演

1923年に発生した関東大震災の後、地震被害は免れたが、デマ情報などにより朝鮮人などが殺害された。


地震の直後と、2023年の二つの時期を交互に進行させながら劇は進んでいく
直後の場面では、朝鮮飴売りの朝鮮人親子をかくまうが、自警団に捕らえられる
2023年の場面では家庭の中で、朝鮮人虐殺の有無に関しての議論を、無しとするインターネットテレビの番組などに影響された娘と父親の間で、対立が起こる。実際に慰霊祭に参加したり、反対グループの集まりに参加したりして、娘の気持ちの中に違和感が生じてくる

現代の役と1923年の役とを一人二役で進んでいくのですが、そのことが、デマ情報を信じてしまうことは、誰にでも起こりうるのではないかと思わせる

外国人に対する差別意識が広がっている現在をリアルに考えさせる劇でした

12/07まで 

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