夜行性のサキュバスといえど一応、たいまつが道沿いに並べられている、

ひょっとしたら俺が来るから用意したのかも知れないけど・・・ミルネの後をついていく、

ローブの背中の盛り上がり、翼だけかと思ったらチラチラとしっぽの影も見えている、かなり長い。

 

「領主様、長く歩いて申し訳ないのですが、食事の件なのですが・・・」

「ひょっとして、無いの!?パンをちょっと食べたから、ぺこぺこではないけど」

「迎えに行ったついでにグルール城で人間の・・・いえ領主様の食料も一緒に貰おうと思っていましたので」

 

しゅるしゅるしゅる・・・がしっ!!

 

「うわ!足がっ!」

「んもう!しっぽも出しちゃ駄目っ!」

 

ガシュッ!

 

横から伸びて足を捕まえてきたしっぽ、

それを乱暴に荒く踏むキャルミン・・・うーん、

サキュバスは手癖も足癖も、しっぽ癖も悪いらしい。

 

「半日くらいなら我慢できますけど・・・じゃあサキュバスの餌は!?」

「・・・今、届いた所です、正確に言うと、たった今、歩いて到着したと・・・」

「ええっ!?じゃあ、ひょっとして・・・・・お、俺!?」

 

おいおい、ついていったらお風呂をどうぞとか言われて釜茹でにされるのは嫌だぞ!

で、食べ終わった後に次の領主を、って人間を連日連夜・・・いや、そこまではしないはずだ、

さすがにすぐにばれる、それに食べるというのは肉ではなく、おそらく、アッチの方の・・・・・

ふと大戦中、上空からミイラのように干からびたカラス族の男が落ちてきたのを見たのを思い出した、

サキュバスに吸われたか、って誰かが言ってたよな、ということはだ、あれが食事だとすると・・・・・!!

 

「女王様のいらっしゃるお城はあちらです」

「うわ!大きいお城だけど、まわりのお堀は大きくて深い・・・底が見えない」

「下は地下水が湧き出しております、つり橋はこちらですわ」

「はい・・・はうっ!グラグラ揺れる!大きなつり橋なのに・・・」

「あくまで大きい荷物の運搬用です、本来は飛べば済む訳ですから」

 

そっか、じゃあ敵が攻めてきたらつり橋を落とせば・・・そこまで攻めなくても終戦しちゃったけど。

つり橋の途中はさすがにたいまつが無く、ミルネさんが手に持って先導してくれてる、よくこの足場で揺れないよな、

と思ったらローブがめくれあがって翼をバサバサさせてる、おまけにしっぽも使って器用にバランスを・・・なんて思っているうちに渡りきった。

 

「じゃあ私はここで見張ってるわ」

「キャルミンありがとう、さすがにお城の中までは来ないでしょうけど念のためね」

「では領主さま、また近いうちに・・・うふっ」

 

う、何かを楽しみにしている感じだ。

城のほうに向くと門が重々しく開き、中へ・・・

さすがに明るさも強くなってる、とはいえ怪しい、いや、妖しい雰囲気だ。

 

「早速、女王様にお会いしていただきたい所ですが、少し準備がありまして」

「はあ・・・化粧でもするのかな」

「いえ、準備というのは領主さまの方の準備ですわ、では来客の部屋へ案内します」

 

廊下を両側に並ぶサキュバス兵士たち・・・といっても20人くらい。

無表情で直立不動だが、その、なんていうか、モンスターといえど、

こう、おっぱいがいっぱい並んでいると恥ずかしいというか、いやらしいというか・・・

 

「部屋は4階になります」

「あれ?吹き抜け・・・階段は?」

「そのようなものは必要ありません、失礼いたしますわ」

 

ひょいっ、と抱え上げられた!

 

「わ!わわっ!」

「暴れないで・・・落ちますよ」

 

バサバサバサ・・・・・

 

ローブを落としながら吹き抜けを舞い上がる、

そっか、飛べるから階段はいらないみたいだ、

観光用の鳥人族村も確かこんな感じだったよな・・・それより・・・

 

「・・・・・」

 

ごくり、と唾を飲む・・・

サキュバスの淡い紫な肌ながら、

大きすぎる乳房がむにむにと・・・

いや、これは魔物だ、だから人間とは違う、

興奮する訳にはいかな・・・でも、人間のより、魅力的・・か・・・も・・・

 

「こちらの部屋です」

 

床の抜けた廊下のような4階、

その一室にはちゃんと扉がある。

ガチャリと開け中に入ると・・・一見、普通の部屋だが・・・

 

「ベッドが大きい・・・」

「では準備の準備をして参ります」

「はい、待ってます」

 

ミルネさんが出て行って1人になる。

外は・・・うわ!鉄格子がはまっている!

本当に来客用の部屋か?応接するだけならベッドは無いだろうし、

まあ領主として住むんだから寝室は貰えて当然だけど、

真っ先に思った印象として、これって、ここ、牢屋なんじゃあ・・・?

 

「うん、窓の下は深い谷、翼でも無いと逃げようが・・・あああ!!」

 

おまけに入ってきた吊り橋まで外している!

4匹のサキュバスが向こう側から飛んで引っ張って・・・

これで例え吹き抜けの空中廊下を何とかして降りても、外へ出ることは不可能・・・!

 

「どう見ても、閉じ込められてるよな・・・」

 

思い過ごしなんかじゃ無いだろう、

俺がいなくなる事がこの国、そしてサキュバスが滅びるって事になるのなら、

どんな手を使ってでも逃がさまいとする・・・罠にでもはめられた気分だ。

 

「一応、3ヵ月後には報告に戻る事になってるけど・・・」

 

そう、俺の身に何かあった時のため、

もちろん俺だけじゃなく他の国、他の種族に派遣された人間は、

しばらくして1度、グルールへ戻ってその後もこの地に残るかどうか選択する事ができる。

もしも戻ってこなかった場合、例え使いの者が居残ると伝えに行ったとしても、

嘘をついている可能性もある訳だから、竜人族の軍隊が一斉に押しかけてくる事になっている。

 

「手出しはできないはずだけどなぁ・・・俺の意思さえしっかりしていれば」

 

コンコン、ガチャッ

 

「失礼いたします」

「ミルネさん、この鉄格子は・・・」

「ああ、外からの侵入を防ぐためですわ」

 

飛べるならそりゃそうか。

 

「てっきり閉じ込めて、外へ出さないためにかと・・・だって吊り橋も仕舞われちゃって」

「大きな荷物を滑車で運ぶときでなければ原則、外しています・・・それよりも準備の方を」

「あ、はい・・・サキュバスの女王に会う準備、って何を・・・?」

 

持ってきたのは綺麗な水の入った桶だ。

 

「女王様の体は現在、たいへんデリケートです、ですから雑菌が部屋に入らないよう、体の消毒を」

「それで拭けって事ですか・・・あ、飲むお水まで・・・ありがとう・・・んぐ・・・」

「それでは脱がせてさしあげますわね」

 

ベッドに座らされ、丁寧にむかれる・・・

サキュバスのイメージでいくと、服を強引にバリッて破いてきて、

そのまま押し倒すかと思ったのに・・・さすがに領主予定者にはそんな事できないか。

 

「あら、その方がよろしかったですか?」

「えっ!?」

「いえ、その・・・何でもありませんわ・・・ふふふ・・・」

 

・・・無意識のうちに呟いてたのかな。

上半身を裸にされると冷たい水で丁寧に拭かれる、

濡らしたタオルが気持ちいい・・・半日歩きっぱなしだったからなぁ・・・

 

「顔も失礼いたしますわ、首筋も・・・はい脇も・・・」

「いいっ・・・この水・・・普通の水・・・ですよね?」

「まわりの谷底から湧いている水ですわ、人間の世界のと同じかどうかはわかりませんが・・・」

 

そう言われると、なんていうか、

水に精気を吸い取られているような気もしないでもない、

さっき飲んだ水だって、透き通るように喉へ入っていったけど、こう、体の芯が熱くなってくるような・・・

 

「では下も清めます、腰を上げてください」

「そ、そっちは自分で・・・」

「いえいえ、くまなくしませんと女王様が・・・」

 

ぐいっ、と少し強引に脱がされる!

うう、これはこれで興奮しちゃうかも・・・

モンスター相手に何を発情してるんだ!魔物だぞ!

でも人間を発情させる種族だし、それにこれは、不思議な水のせいかも・・・

パンツ1枚で足の先からじっくり拭かれる、足の間とかすんごい心地良い・・・・・

 

「・・・・・」

「・・・・・・・・・・」

 

互いに無言・・・意味も無く天井を見上げる、

サキュバスの国かぁ、来たんだなぁ・・・来たのはいいけど、

どうしようか・・・まあ考えるには情報がまだまだ少なすぎるけど・・・

 

「・・・・・はぅ・・・」

 

太腿の内側を撫でるように拭かれ、

ちょっとくすぐったくも気持ちよかった・・・

ミルネさんは・・・お、俺の股間を見つめてないか!?膨らみを・・・!!

 

「あとはこちらも」

 

ずるずるずるっ!!

 

「ひぁっ!!」

 

拒否する暇も無くパンツを下げられた!

八割がた勃起しているペニス、それを磨くように拭きはじめる!

きゅっ、きゅっ、と丁寧にしごくように・・・あああ・・・やば、ちょっと先っちょが、出るかも・・・

 

「お尻の方も・・・しっぽ、は無いんでしたわよね」

「はいぃ・・・も、もういいかな、パンツ、ズボンも上げて・・・」

「いえ、まだ雑菌がこちらにあるかもしれませんから」

 

と、勃起したモノを舌で、ペロッと舐める!

 

「ちょ、ちょっと!」

「あくまで消毒ですから・・・」

 

れろーーっ、とモノを根元まで丹念に舐め、

袋までもいやらしく、丁寧に・・・し、舌が長い!

しかも先が割れてる・・・それがモノに絡み付いて・・・あああぁぁ・・・

 

れろれろれろっ・・・

じゅぶ・・・じゅぶじゅぶじゅぶっ・・・

ぐぽっ・・・ぢゅるるるる・・・ぐぼぐぼぐぼぐぼぐぼ・・・

 

まるで当然のようにペニスを頬張りはじめた!

あっという間に口内でとろけ、絡みつく舌に酔わされる!

やばい、これ、気持ちいいとか言ってる場合じゃない、楽しむどころか、す、吸われる!イクッ!いぐううっっ!!

 

「うあああああっっ!!!」

 

びゅるるるるるるるるるぅ〜〜〜〜〜っっ!!!

 

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