夜行性のサキュバスといえど一応、たいまつが道沿いに並べられている、
ひょっとしたら俺が来るから用意したのかも知れないけど・・・ミルネの後をついていく、
ローブの背中の盛り上がり、翼だけかと思ったらチラチラとしっぽの影も見えている、かなり長い。
「領主様、長く歩いて申し訳ないのですが、食事の件なのですが・・・」
「ひょっとして、無いの!?パンをちょっと食べたから、ぺこぺこではないけど」
「迎えに行ったついでにグルール城で人間の・・・いえ領主様の食料も一緒に貰おうと思っていましたので」
「半日くらいなら我慢できますけど・・・じゃあサキュバスの餌は!?」
「・・・今、届いた所です、正確に言うと、たった今、歩いて到着したと・・・」
おいおい、ついていったらお風呂をどうぞとか言われて釜茹でにされるのは嫌だぞ!
で、食べ終わった後に次の領主を、って人間を連日連夜・・・いや、そこまではしないはずだ、
さすがにすぐにばれる、それに食べるというのは肉ではなく、おそらく、アッチの方の・・・・・
ふと大戦中、上空からミイラのように干からびたカラス族の男が落ちてきたのを見たのを思い出した、
サキュバスに吸われたか、って誰かが言ってたよな、ということはだ、あれが食事だとすると・・・・・!!
「うわ!大きいお城だけど、まわりのお堀は大きくて深い・・・底が見えない」
「はい・・・はうっ!グラグラ揺れる!大きなつり橋なのに・・・」
「あくまで大きい荷物の運搬用です、本来は飛べば済む訳ですから」
そっか、じゃあ敵が攻めてきたらつり橋を落とせば・・・そこまで攻めなくても終戦しちゃったけど。
つり橋の途中はさすがにたいまつが無く、ミルネさんが手に持って先導してくれてる、よくこの足場で揺れないよな、
と思ったらローブがめくれあがって翼をバサバサさせてる、おまけにしっぽも使って器用にバランスを・・・なんて思っているうちに渡りきった。
「キャルミンありがとう、さすがにお城の中までは来ないでしょうけど念のためね」
さすがに明るさも強くなってる、とはいえ怪しい、いや、妖しい雰囲気だ。
「早速、女王様にお会いしていただきたい所ですが、少し準備がありまして」
「いえ、準備というのは領主さまの方の準備ですわ、では来客の部屋へ案内します」
廊下を両側に並ぶサキュバス兵士たち・・・といっても20人くらい。
無表情で直立不動だが、その、なんていうか、モンスターといえど、
こう、おっぱいがいっぱい並んでいると恥ずかしいというか、いやらしいというか・・・
観光用の鳥人族村も確かこんな感じだったよな・・・それより・・・
興奮する訳にはいかな・・・でも、人間のより、魅力的・・か・・・も・・・
本当に来客用の部屋か?応接するだけならベッドは無いだろうし、
真っ先に思った印象として、これって、ここ、牢屋なんじゃあ・・・?
「うん、窓の下は深い谷、翼でも無いと逃げようが・・・あああ!!」
これで例え吹き抜けの空中廊下を何とかして降りても、外へ出ることは不可能・・・!
俺がいなくなる事がこの国、そしてサキュバスが滅びるって事になるのなら、
どんな手を使ってでも逃がさまいとする・・・罠にでもはめられた気分だ。
しばらくして1度、グルールへ戻ってその後もこの地に残るかどうか選択する事ができる。
もしも戻ってこなかった場合、例え使いの者が居残ると伝えに行ったとしても、
嘘をついている可能性もある訳だから、竜人族の軍隊が一斉に押しかけてくる事になっている。
「手出しはできないはずだけどなぁ・・・俺の意思さえしっかりしていれば」
「てっきり閉じ込めて、外へ出さないためにかと・・・だって吊り橋も仕舞われちゃって」
「大きな荷物を滑車で運ぶときでなければ原則、外しています・・・それよりも準備の方を」
「あ、はい・・・サキュバスの女王に会う準備、って何を・・・?」
「女王様の体は現在、たいへんデリケートです、ですから雑菌が部屋に入らないよう、体の消毒を」
「それで拭けって事ですか・・・あ、飲むお水まで・・・ありがとう・・・んぐ・・・」
サキュバスのイメージでいくと、服を強引にバリッて破いてきて、
そのまま押し倒すかと思ったのに・・・さすがに領主予定者にはそんな事できないか。
濡らしたタオルが気持ちいい・・・半日歩きっぱなしだったからなぁ・・・
「まわりの谷底から湧いている水ですわ、人間の世界のと同じかどうかはわかりませんが・・・」
さっき飲んだ水だって、透き通るように喉へ入っていったけど、こう、体の芯が熱くなってくるような・・・
でも人間を発情させる種族だし、それにこれは、不思議な水のせいかも・・・
パンツ1枚で足の先からじっくり拭かれる、足の間とかすんごい心地良い・・・・・
どうしようか・・・まあ考えるには情報がまだまだ少なすぎるけど・・・
ミルネさんは・・・お、俺の股間を見つめてないか!?膨らみを・・・!!
きゅっ、きゅっ、と丁寧にしごくように・・・あああ・・・やば、ちょっと先っちょが、出るかも・・・
「はいぃ・・・も、もういいかな、パンツ、ズボンも上げて・・・」
しかも先が割れてる・・・それがモノに絡み付いて・・・あああぁぁ・・・
やばい、これ、気持ちいいとか言ってる場合じゃない、楽しむどころか、す、吸われる!イクッ!いぐううっっ!!