「うーん・・・そうね、じゃあとりあえず、私の家に行きましょうか?」
「私だって我を忘れる事があるし、意地悪だってするわ、一緒に打ってた後、私、怒ってたでしょ?」
「・・・やさしい人が好き、って、恋人同士になれば誰でもやさしくなるわ、
「やっぱり、その、恥ずかしいけど、甘えさせてくれる人が・・」
「そりゃあ恋人には甘えさせるわよ、逆に君も甘えさせてあげないといけないのよ、憶えておきなさい」
は、裸とか見せてくれないかなあ?さらに、さわらせてくれたり、もっと・・・
「ふふっ、耳まで真っ赤にして可愛い・・お姉さんもどきどきしちゃうじゃない」
胸も大きいし・・・そうだ、僕は何してもいいはずだから、さ、さわらせてもらう事だって・・・!!
車から降りるとさっき車内でぶつけた頭がまだちょっと痛む・・・
すごく広くて大きいマンション、プロの囲碁士って儲かるんだなあ・・・
「どうしたの?君もプロになって頑張ればこれぐらいの所にはすぐ住めるわよ」
もちろん別にCDやMDも置いてある・・・僕は黒いソファーに座る、流香さんは上着を脱いで・・
奥の部屋に入っていった、ベッドがちらっと見えたから寝室だな・・
部屋の中は大人の女の人の匂いがする、香水とかかな・・お、落着かない・・・
碁盤と碁石がある、でもこれ、なんだか立派・・勝手に触ったら怒られるかな・・・
向うには透明なチェスの駒と盤が飾ってある、あれも高そう・・・そのさらに向こうにはパソコンがあって・・・
部屋の真中にある透明なテーブルの上にはワイングラスがある、底にピンクの液体が残ってる、お酒か・・・
こうして見てるとつくづく大人の女の人の部屋に来たんだなって思う、雑誌もあるけど外人のお姉さんが表紙の分厚い本・・・
漫画なんてどこにもなさそうだ・・テレビ、大きいなあ・・・あ、エアコンが動いてる、部屋に入ると勝手に付くのかな?
下は・・長いスカートだけど履き替えてる、さっきの黒くて分厚い感じのよそ行きじゃなくて、
紺色で薄い生地の、家の中用っていう感じ。すごいな、僕のママなんて家ではジャージなのに。
台所の方で冷蔵庫を開けペットボトルのお茶を出しグラスに注ぐ、
あらためて見ても背が高い、眼鏡も様になってて、学校の美人な先生って感じがする・・・
僕、一気に飲み干しちゃった、そういえば車ですごく緊張したり恥ずかしくて熱くなってたから、
喉がカラカラだったんだな・・・流香さんが横に座って僕の目の前のグラスに再びペットボトルから
トクトクとお茶を注いでくれる、それを一気に飲み干す!また空になっちゃった・・
お茶を飲む流香さん、置いたグラスに紅い口紅が付いている・・・
「あれは私が悪いの、それにまあ、あんまり気が乗らない仕事だったしね」
「どこへ行ってもおじいさんばっかりでしょ?しかもいやらしい人が多くて・・・
丁度いい口実が出来てよかったわ、でも君の事は心配しないで、ちゃんとフォローしておくから」