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ルリーとネルオフの魔女っ子コラム

 

★ルリーとネルオフの魔女っ子コラム・第士回★

〜ネルオフの魔法少女は実在するか?〜

 

魔法少女は実在するか? 魔女狩り編

魔法・魔術というと本場はヨーロッパ。それも中世ヨーロッパです。あちらではそれを研究する人たちがたくさんいて、召喚やサバト、果ては生け贄により悪魔を呼び出そうと真剣に考えている人もいます。私も魔法・魔術は大好きなのでその手の本もやたらと読んできました。で、私なりに魔法・魔術について考えて、そのうえで魔法少女が実在するか、ということを検証したいと思います。で、まず手始めに魔女狩りについて考えてみます。最初に断っておきますが、魔女狩りについては様々な解釈があります。それを踏まえたうえで読んでもらえれば幸いです。まあ有名な歴史なので、知らない人はいないですよね?ここに書いてあることで疑問や間違いがあればぜひメール下さい。 (色んな人の見解を掲載できると嬉しい)

魔女狩りとは?

● 魔女狩りの下地は大昔からあった。

 ほとんどの宗教に言えることですが、宗教家は自分の宗教の教えが絶対であると言い張ってます。キリスト教も例外ではなく、昔から布教のために他の宗教を否定して、弾圧してきました。あのイエス・キリストやその弟子達も異端であるとして磔刑になってます。(鞭打たれ、十字架背負って処刑場へ・・・)
 で、キリスト教はその勢力圏を拡大していき、他の宗教を弾圧していきます。 新たな土地に布教するためには、その土地に最初からある宗教を否定しなければなりません。キリスト教にとって異端とはイコール悪魔だったりします。で、各地の土着宗教や儀式が異端としてキリスト教たちによって迫害されていくのです。(ブードゥーとかマクンバは確かに悪魔の儀式っぽいけど・・・)
 

● なぜ魔女が悪者になったのか    

 これも諸説ありますが、結局は人々の責任転嫁だったのではないかなと思います。疫病(ペストなど)や事故、戦争などが起こるとすべて魔女のせいになったのです。誰かが言い始めると(この場合の言い出しっぺはキリスト教だと思うけど)、「そうだそうだ! すべて魔女が悪い!」ということになるのでしょう。1233年にはキリスト教は異端審問所というものをつくり、キリスト教以外の宗教の信仰者を裁いていきます。1318年にはローマ教皇ヨハネス22世が魔女狩りの教書を発布し、いよいよ本格的な魔女狩りが始まっていくのです。(このへんで違うぞ! と怒ってる人がいるだろうなあ・・・ドキドキ)

 

● 吹き荒れる魔女狩りの嵐     

 ちなみに魔女といっても女性には限りません。WITCHとは通常、魔女と訳されてますが、本来は男も含まれます。それと若い女性ばかりが処刑されたような印象もありますが、初期の頃は老婆などがその主な対象となっていたようです。童話では悪い魔女は必ず老婆です。全身黒ずくめの服装に尖った帽子、大鍋の怪しげな液体をかき回しながらヒッヒッヒッと笑っている。現代の悪い魔女のイメージは当時もっとリアルに存在していたのでしょう。うーんと、詳しく書いてくとキリがないので、そろそろまとめます。
1233年  異端審問所がつくられる
1318年  ローマ教皇が魔女狩りの教書を発布
1431年  ジャンヌ・ダルクが魔女として火あぶりにて処刑される。
1485年  ドイツの異端審問官により「魔女への鉄槌」の本が作成される。
1517年〜 ルターによる宗教改革。カトリックに対するプロテスタント誕生
1692年  アメリカのマサチューセッツ州セーラムにて魔女裁判事件

 

魔女狩りには大きく分けて4つの側面があったんじゃないかなと思います。一つはキリスト教が布教のために土着宗教を否定、迫害。二つ目はペストなどの原因の責任転嫁。三つ目が権力者が都合の悪い相手を処刑する時の大義名分。4つ目が本当に危険な自称魔術師たちの処刑。(反論待ってまーす)
  
あんまりにもまとめすぎましたね。魔女狩りを真剣に語るとかなりエグイ内容になるので、魔法少女についての考察の中ではこんなもんでご勘弁を。(拷問とか火あぶりとかキリスト教の腐敗(免罪符など)とか、そのへんの詳しい内容は興味ある方は勉強して下さい)・・・実は私も人に語れるほどは知らない。(^^;;)

 

魔法少女は実在するか? 歴史上の魔術師編

歴史上には、魔術師、魔法使いと呼ばれた人間は数多くいます。
ここではそんな人たちの紹介ができたらいいなと思ってます。

 

 
 

●魔術を使うらしい、特に妖しい人物

アレイスター・クロウリー

   クロウリーはケンブリッジ大学からそのまま「黄金の夜明け」団に参入した。
   そして、さんざん団をかき乱したあとに脱退して世界中を放浪する。エジプト
   では「法の書」と呼ばれる霊界通信文書を受け取り、独特の新思想を展開して
   世間を驚かせた。彼を知らずして近代魔術の研究は不可能とまで言われている
   20世紀最大の魔術師。

アグリッパ・ヘンリー・コルネリウス
カリオストロ伯爵
サンジェルマン伯爵 
パラケルスス
ゲオルギー・イワノビッチ・グルジェフ
アブラメリン

ラスプーチン
   怪僧、怪力、精力魔人、愛の伝道師、彼を形容する言葉は多い。
   ロマノフ王朝最後の皇帝ニコライ二世の皇太子の難病を祈祷療法で治し、
   宮廷内で皇后や貴婦人たちを淫楽に誘い、高官の任命権などを掌握するほどの
   絶大な権力を得た。何度も暗殺されかけるが、超人的な生命力、あるいは魔力により、
   死ななかったとされる。首相や大臣の首を何度もすげ替えたとされ、
   戦争を嫌悪し、平和主義でユートピア構想も持っていたらしいが、
   宮廷に姿を現す前には何をしていたのか、政治干渉にはどこまでの目的があったのか、
   多くの謎に包まれた怪僧。
   

ソロモン王
マーリン(イギリス)

マクガレー・メイザーズ
クーダ・バックス
エリファス・レヴィ
クリスチャン・ローゼンクロイツ

ブランビリエ侯爵夫人
エリザベータ・バートリ
ドロチア
ラ・ポアザン
カトリーヌ・ド・メディチ
イザベル・ゴーディー
パターソン夫人
ジャンヌ・ダルク
シェラザード(実在?)

役小角
         別名、役行者。生没年不詳だが7世紀後半の人物。
         後世、山岳修験者の開祖とされ、吉野金峰山や大峰山を開いた。
        『続日本紀』によれば文武3年(699年)世人を妖惑したとして伊豆に流された。
       『日本霊異記』〔上巻〕第二十八話「孔雀王の咒法を修持して異しき験を得、
       以て現に仙と作りて天を飛びし縁」に詳しい。
 大和葛木の葦原村に生まれ、幼少の時より博学で仏教を信じ常に神仙界に住する事を願う。
 40歳を過ぎ洞窟に入り孔雀の咒法を修め鬼神を自由に操る事が出来た。
  (これが遠因となり伊豆に流される事になる)
 しかし、小角は昼は島にいたが、夜は宙を飛び富士山で遊び修行したという。
 3年後、許され伊豆を離れた小角は仙人となったという。
 孔雀の咒法とは・・・密教における四大法の一つ「孔雀明王経法」であり、毒蛇を食う
という孔雀を神格化したものである。「孔雀明王経法」は天変・祈雨・止雨・病気・安産
等に息災の効があるという。

 参考文献・別冊歴史読本事典シリーズ〔1〕日本史人物総覧
     ・別冊歴史読本事典シリーズ〔16〕日本「神話・伝説」総覧
     ・別冊歴史読本「これで一冊まるごとわかる」シリーズ〔11〕呪術‐禁断の
秘法
     ・芸術新潮1999年11月号「1300年前の超人?役行者?って何者?」
久保田展弘
     ・講談社学術文庫『日本霊異記』〔上巻〕 中田視夫全訳注
     ・『自然と呼吸し合う宗教 修験道の現代的意味とは』久保田展弘 毎日新聞 1999年9月2日号夕刊
 

安倍晴明

姐祖(まそ)
    10世紀の中国福建省に実在した少女。
    海で遭難した兄を超能力で助け出した事で神格化されました。
    後に航海安全の神として信仰の対象になり、現在でも台湾では万能神として信仰されています。
    彼女の誕生日(旧暦3月23日)には盛大なお祭りが行われています。
    (生まれた年は742,943,960,976,979,1093年の諸説あり)
     出生地は福建省。逝去は9月9日(987年など諸説)
    
    彼女は幼いころから吉凶を当て、病を治し、席に座したまま海を渡り、雲に乗って
   島を巡ることを出来たという。5歳で観音経を読み、11歳で霊験を得たという。
   彼女の起こした奇跡について。
    1.海上にあった父の救命と兄の遭難を予言した話(兄を救命したという説もあり)
    2.波に翻弄される船を引き抜いた草の根を杉の大木に変えて救った話。
    3.彼女がこぼした菜種油から青芽が出て、種子をまかなくても毎年、青菜が収穫できたという話。
    4.干害に降雨を予言した話。
    5.大雨の時、青と黄の龍の霊符と祈祷で封じた話。(いかにも中国)
    6.妖魔を退治した話。
    7.符を病者の門に貼り菖蒲を煎じて飲ませ、たちどころに治癒させた話。
    などなど、多数あり。よって中国、道教の神の一人として祭られ現在に至っています。
    (もちろん後年の作り話も多数あるでしょう。日本にも江戸初期に姐祖信仰がもたらされました。
    後に「天妃」「天后」の名をあずかる(道教の神々のランクらしい)。
    彼女は安全航海の神として信仰され、後に種々の霊験が追加されていった。
    現在でも台湾をはじめ東南アジアでは信仰者が多い。
       参考文献 雑誌「しにか」1997年1月号特集
       「道教の神々−その由来と信仰」姐祖− 人の身の安全を護る女神・著者野口鐵郎
 

何となく、男が多くてつまんないですが、魔法は存在するという定義が欲しいんです。
で、魔法が存在するなら、少女に魔法を授ければ魔法少女! というわけで・・・ (^^;
 
 
 

「黄金の夜明け」団(Golden done)について

1888年3月1日に、英国はロンドンに創立された魔術結社。
たまたま儀式を暗号で記した文書が出現、それを入手して解読した
ウィリアム・ウィン・ウェストコット博士が同士を集めて結成したもの。

 

 

参考文献

村上陽一郎 著「ペスト大流行」岩波新書

C・ドゥソン 著「中世キリスト教と文化」神泉社

ボッカチォ 著「デカメロン」岩波文庫

魔女っ子メグちゃんのビデオ

奥様は魔女のビデオ

 

上の二つの文献はほとんど参考にしてないかも(^^;;

ほとんど下の3つと記憶かな。 以上。 

 

文責・ネルオフ

 

次回はゲストの方が・・・未定♪