ボタン96:宋家の3姉妹 2001.2.17(ビデオ)
ラストエンペラー的な実在の人物を描く歴史物語。ラストエンペラーと比較して見るのもおもしろいのではないか。香港映画のようにけたたましくなく印象は良かった。
宗家の3姉妹、長女は裕福な銀行家(この人物は歴史的には有名なのか?) 次女は孫文の妻。3女は蒋介石の妻。すべて実在の人である。孫文の妻である宗家の次女が危篤になり、アメリカにいる蒋介石の妻の3女を呼ぶところから話が始まる。これもラストエンペラーの出だしとよく似ている。
 この時代の歴史的状況はよく説明されているが、少し展開が速すぎて、日本史を少しかじっていないと少し分かりにくいだろう。
 蒋介石がかなり過小評価されて描かれており、恐妻家だった内幕が描かれている。ただ分かりにくいのが次女(孫文の妻)の結婚に孫文のパトロンである宗家の父親が反対する理由がもうひとつよく分からない。『革命には援助するが、娘をやるとは言っていない』という場面があるが、孫文と言えばかなりの偉人的な感があるのでその妻になるのをなぜ強行に反対するのか納得がいかない。その辺りもう少し説明すべきだろう。