ボタン782:番外 2012.03
《3丁目の夕日》  府医ニュース  2012.03.07. 『本日休診』より転載
 ご存じ、西岸良平さん原作の大ヒット映画、3作目「ALWAYS 三丁目の夕日.64」です。
ご高覧頂いた諸兄姉もたくさんいらっしゃるかと存じます。
某紙の取材に関連しまして、3Dで観てまいりました。
元祖『アバター』と同じカメラシステムを駆使した、との触れ込みです。
家庭劇と空想科学映画、違和感がありそうな予感も多少はありました。
でも堀北真希さんの花嫁姿も見たい。
 冒頭、模型飛行機が交通の往来や電線を避けて駆け抜けます。
最後に東京タワーの頂上まで上昇して、アンテナを真上から僻轍。
はっきり言いまして、ここだけでした、3Dの威力が発揮されていたのは。
あとは、不自然な人物の配置、つまり「書割効果」に終始しました。
登場人物に全く厚みが感じられず、切り抜きのポスターが前後で喋っているようでした。
やはり、ホームドラマに3Dは不向きだったんでしょうか。
臨月の小雪さんのおなかがぺったんこにしか見えません。
トム・クルーズの『ラスト・サムライ』のTAKAさんまりも痩せているのは不自然です。
 実は、オリンピック開会式の代々木上空にブルー・インパルスが五輪を描くシーンを期待していたのです。
パイロットの無線交信を挿入してコックピット視点で。
これがあっけないほどあっさりと表現されていました。
前作の特別出演は、昭和を代表する大スター松井秀喜選手ならぬゴジラでした。
これにリンクして胸ふくらませた小筆だったのですが。
 本論です。偏光メガネ装用下では4分の1以下に減光されます。
画面が暗いので、場内はほぼ暗室となっています。
そこで暗順応に備えて、館内は2Dに比べて暗くしているのです。
お足もとには充分に気を付けて、どなた様も最後までゆっくりご鑑賞ください。
またのご来館をお待ちいたしております。
※おっしゃるとおり、3Dは画面が暗く、近視にとってはかなり見づらいです。
映画館で見るときは2Dで見るようにしています。
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