ボタン641:アイガー北壁 2010.04.04 シネ・ルーブル梅田
ナチスドイツが次第に陰を落とす、第二次世界大戦前が時代背景。
ドイツの山岳警備兵(?)のアンディとトニー、ナチス信奉者のオーストリア人のエディーとヴィリーがアイガー北壁登頂一番乗りに挑戦する。
途中でオーストリア人のヴィリーが負傷し、北壁登頂を断念し、下山しようとするが天候の急変で全員が遭難してしまう。
出だしはトニーの恋人の写真家になっているルイーゼが渡されていた彼の手記を開くところから話が始まる。
下山中の遭難の原因がオーストリア人の登山家がわざとザイルを外してしまったためというのは・・・。
オーストリア人を悪者にしてしまうのはどうかと思う。(映画の冒頭に事実に基づくとあるが、全員死んでいるので事実は分からないはず)
英語ばかりの映画多い中、ドイツ語の映画もいいもんだ。
落ち着いた内容でなかなかよかった。
アイガーと聞けばクリント・イーストウッド主演のB級映画で『アイガーサンクション』というのを思い出す。
この映画では主人公は坑道の入り口から助けられ、全員は死ななかった。
『アイガー北壁』
監督・脚本: フィリップ・シュテルツル
キャスト
 ウルリッヒ・トゥクール
2010年日本公開、ドイツ映画
上映時間:2時間7分
『アイガーサンクション』
出演: クリント・イーストウッド, ジョージ・ケネディ
監督: クリント・イーストウッド
公開:1975年
時間: 129 分
アイガー (Eiger) は、ベルニーズアルプスの一峰でスイスを代表する山。ユングフラウ、メンヒと並び、いわゆるオーバーランド三山の一つ。標高、3,975 m。アイガー北壁は、高さ1800mの岩壁で、グランドジョラスのウォーカー側稜(ウォーカーバットレス・北壁)、マッターホルン北壁とともに困難な三大ルートの一つとして知られ、三大北壁と呼ばれている。1935年〜1958年までに25回の登頂が試され、死者は15名に及んだものの、13回67名が登頂に成功している。
 1858年、チャールズ・バリントンが初めて登頂し、1871年南西稜が、1876年南尾根が登られ、唯一つ北東山稜だけが残った。この北東山稜は1921年夏、日本の槇有恒の隊によって初めて登られた。
その成功はアルプス登山史上に一期を画しただけでなく、日本の登山に大きな影響を与えたという点でも高く評価できる
 1936年、ドイツのアンドレアス・ヒンターシュトイサーとトニー・クルツ、オーストリアのエディー・ライナーとヴィリー・アンゲラーが挑み、死のビバークの先の難しいトラバース(ヒンターシュトイサー・トラバース)に成功、しかしザイルを回収してしまったことが仇となって悪天候とアンゲラーの負傷の際に退却できず、何とか脱出を試みるもクルツを除く3人が墜落などで相次いで死亡、クルツも救助隊の元にザイルで下りる際にカラビナにザイルの結び目が引っかかるという悪夢にみまわれ、体力を消耗していたために結び目を外すことが出来ずザイルにぶら下がったまま、「もうダメだ」の一言を残してわずか数m上で力尽きた。
引用:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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