ボタン603:Dr.ハウスシーズン2『第3話:突き刺したナイフ 』 CATV 2009.11.04
今回はめずらしく患者が死んでしまう。
SMA(脊髄性筋萎縮症)をもつ車椅子生活をしている男性が横断歩道の真ん中で失神する。
タイに旅行したから糞線虫?、診断が飛躍しすぎではないか・・・。
イベルメクチンを投与したが死亡、同時に彼の介助犬も死ぬ。
病理解剖で糞線虫が見つかる、死因は糞線虫感染症だった。
彼はイベルメクチンを服用していなかった、犬が飲んでしまっていた。
その副作用で犬が死んだ。
しかし、なんでもかんでも検査、検査というストーリーには疑問を感じる。
イベルメクチンは牛ブタ用(フィラリア治療薬)で犬には使わないほうがよいらしい。
犬では副作用で死ぬことがあるとのこと。
実情は予防薬として希釈して使っている獣医もいるらしい。

イベルメクチン ストロメクトール錠)は最近では疥癬の治療剤として使用される人間には比較的安全性の高い薬剤
※糞線虫は、長さ2mm程度の糸くず状の寄生虫で土壌中にいる幼虫が皮膚から侵入して感染する。
侵入した虫は小腸粘膜に寄生する。
熱帯から温帯にかけて広く分布し、国内では奄美・沖縄で見られる(最近では発症者なし)。 
成虫が産んだ卵が腸管内で孵化(ふか)し、皮膚や粘膜から血管、リンパ管を通じて肺に達し、それがさらに腸管に戻り成虫になる。
症状としては下痢、腹痛、重症になると、下痢がひどくなり、吸収障害、腸粘膜からの蛋白質喪失でやせ、浮腫が出る。
貧血、腸管の麻痺、肺炎等、多彩な症状を呈する。
幼虫が粘膜内に侵入するときに腸内細菌を血管内に巻き込み、敗血症や髄膜炎を引き起こすことがある。
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