59:救命士(ビデオ)2000.9.4
ニコラスケージの主演としては少しなさけない作品だった。米国の救急隊員がこんなに異常なのかと思うと恐ろしくなる。麻薬はやるは飲酒運転はするは・・・。それに少し精神的におかしく、助けられなかった患者の亡霊が見えるは・・・・。なんとも、陰気くさい内容だった。しかし米国の救急隊員はかなりの医療行為が出来るのには驚いた。
 映画の中であら探しをするようで悪いのだが、心臓停止でDCショックをする場面でモニターをつけたままでやっていた。DCショックの際はモニターを破損するので電極をはづすのが原則。
 後半、植物人間になった患者を安楽死させる場面があった。看護婦に怪しまれぬよう患者の心電図電極ーを自分につけ(事前に自分の胸に電極を貼っていたのはお笑い・・・)、レスピレータを自分でくわえ、アラームの鳴るのを防ぐなど、とんでもない場面が出てくる。しかし、最初の話ではこの患者は心臓が悪くペースメーカーを埋め込むことになっていた。それでは正常人の心電図がモニターに映し出されたら看護婦でもおかしいと気づくはず。
 レスピレータかなり古い機種(ベネットと思うが)なのが気になった。下町の救急病院という設定なのであえて使用したのか。ERと違って少し考証がいいかげんなのが気になった。