ボタン568:Dr.HOUSE 第5話『疑惑』dvd 2009.05.06
最初にDr.houseがボスミンの量を0.1ccを1ccと誤ったか?という場面。
米国ではボスミン(エピネフリン)に2種類あるのだろうか?
気管支喘息によほどの重症でないかぎり日本では最初にネオフィリンだが(これは世界の非常識らしいが)、しかし、アナフィラキシーショックなら第一選択はボスミン(0.1cc)。
しかし、チャーグ・ストラウス症候群が鑑別診断で真っ先に出てくるのは・・・。
最後のオチの銅製の避妊リングのアレルギーというのもまあ許せるか・・。
今回のストーリーはまあ常識的な範囲。
少し、キリスト教的なにおいがするのが個人的には気にいらない。
参考)
●チャーグ・ストラウス症候群
アレルギー性肉芽腫性血管炎(Allergic granuromatosis-Angitis; AGA)は全身の動脈に炎症が生じる病気。国際的には、チャーグ・ストラウス症候群(Churg-Strauss syndrome)の名称が一般的である
1951年に Churg と Strauss が病理学的な見地から結節性多発動脈炎(PN)からの分離独立を唱えた。
好酸球増多を伴う全身性血管炎であり、病理学的には好酸球浸潤を伴う壊死性血管炎や血管内外の肉芽腫を生じる。
血管炎症状の前に気管支喘息や副鼻腔炎などのI型アレルギー性症状が先行する事が多い。血管炎症状として多彩な臓器症状を呈する。多発性単神経炎を主体とする神経症状が頻度が高く、全症例の70%以上で認められる。その他、関節炎、肺、心臓(冠動脈疾患)皮膚(発疹)、消化管(潰瘍)、腎症などが起こる

●金属アレルギー
金属が原因で起こるアレルギーである。主にW型アレルギーである。
アレルギーはタンパク質に対し起こるものなので、金属が直接にアレルギーを起こすわけではない。つまり、金属はアレルゲンではない。
金属から溶出した金属イオンが、人体が本来持つタンパク質と結合し、アレルゲンとなるタンパク質に変質させる。
金属アレルギーを起こしやすい金属としてはニッケル、コバルト、クロムがある。
金・銀・白金はアレルギーを起こしにくい。最近、インプラントで多用されるチタンもアレルギーを起こしにくい。
アレルギーを起こしやすい金属と合金になっていたりメッキされていることもあるので注意が必要である。
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
●銅付加避妊リング
あるホームページの記載によると40年位前に銅に高い避妊効果があるとされ、避妊リングに細い銅線を巻いたものが作られた。従来の避妊リングより20%くらい効果が上がったとのことで。また銅が吸収されても身体に影響がないということ。
出演: ヒュー・ローリー, リサ・エデルシュタイン, ロバート・ショーン・レナード, ジェシー・スペンサー, ジェニファー・モリソン
監督: ブライアン・シンガー;デイビッド・ショア
販売元: ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン

もとにもどる