ボタン472:Re Genesis vol.7 DVD 2007.11.7
今回は1話、2話連続で話が展開する。スペイン風邪がデンバーで発生し多数の死者が出る。リレンザもタミフルも効かないという。もうひとつM2チャンネル阻害剤を試してはという台詞が出てくる。これはアマンタジン(シンメトレル)のこと、これで効くくらいなら苦労はしないだろう。
しかし、スペイン風邪で死んだ人間の死体をついばんだ鳥に移るものだろうか、このあたりがうそ。
人間のインフルエンザウイルスは豚に感染しても鳥には感染しない。しかも、鳥に入った後、鳥インフルエンザを変異させたというのもおかしい。さらには鳥から人間に直接感染したいうのもおかしい。これは高病原性鳥インフルエンザの話である。
感染経路の検索があまりにもすんなり行きすぎるが、このあたりはかなり出来がいい。
もうひとつのエピソード、スペイン風邪をばらまいたのもミランダウイルスをばらまいたのも同一人物だった。博士の友人のロシア人学者だったいう、あっとおどく結末だった。バイオテロを計画したのは娘婿を殺害したアメリカに対する、復讐だった。娘婿になりすまし、北朝鮮、イラクで細菌兵器の開発に協力していた。

とても、とてもうまいテレビシリーズでした。これくらいの内容のテレビ番組が日本でも出来ないのでしょうか。『科捜研の女』程度のレベルではだめでしょうね・・・。
参考)ボブの犬が組織球症という話が出てくる。なんでこんな病気を出さなければならないのか少しストーリーに疑問感じる。
組織球症(histiocytosis):好酸球性肉芽腫症、Hand‐Schuller‐Christian病、Letterer‐Siwe病の3疾患は、病変の部位・程度、罹患年齢に違いはあるが、Langerhans細胞(組織球histiocyte)の浸潤・増殖を共通の組織学的特徴がある。そのため、、これらをhistiocytosis Xと呼ばれる。。Letterer‐Siwe病は、乳幼児 にみられるLangerhans細胞の腫瘍性増殖による疾患で、予後不良である。

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