ボタン335:レディ・ジョーカー 2005.06.19 DVD
どうも出だしは順調なのだが途中でどうも鈍ってきて最後の方はまったくおもしろくない。

同和問題、在日問題もさらっと描くだけでそれが事件と何の関わりがあるのか実に中途半端。誘拐犯の面々がどのようにして集まったのかまったく説明がなく原作を読んでいないと説明不足で分からない。

それに立ちションやトイレの場面が何カ所かあり、これは監督の好みなのかしれないがあまり必要性を感じないショット。

あまりテレビドラマのように大声を張り上げたりする場面がなく、抑揚のない台詞が多い。まあこれもリアルに見させる演出なのだろう。

『大誘拐』の方がまだよかった。社会派を目指してやったのだろうが後半部にもう一ひねり欲しかった。残念!!

斉藤千晃のレディの演技はうまい。声を全く出さず目だけであれだけうまく身障者の演技をするのは難しいだろう。
今回も原作を読んでいないので比較は出来ないが。
最後に身障者の子供を置き去りというのはひどい。やはり脅し取った金を有効に使ってハッピーエンドというのを期待したかった。

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