ボタン190:シッピング・ニュース(ビデオ) 2002.08.23
カナダのニューファンドランド島が舞台とのことである。

女房に逃げられた男が1人娘を連れ、死んだ父親の妹(おばさん)と父の生まれ故郷のニューファンドランド島にもどる。

おばさんが死んだ父親の遺灰をひそかに袋に詰めて生家のトイレにすててしまう。この理由は後になって分かる。

しかし、主人公の祖先は海賊で残忍な殺しを繰り返し、村から追い出される。その時家ごとそりに乗せ岬のなにもないところに運んでいかれる・・・。その場面はなかなかよい。

ケビンスペーシーが淡々と役をこなしている、あまり盛り上がりのない暗いストーリーを飽きずに最後まで見せるのはさすがにアカデミー賞をとっただけのことはある。

しかし、新聞社の印刷係がこうも簡単に新聞記事が書けるようになるものか疑問なところもある。

そのほか新聞社の社長が溺死してしまうが、途中で水をはき出して生き返るというのは少しとまどってしまう。(まじめに見ている方にとっては)

社長の家系はすべて溺死しており、そのため息子は船に乗せないという伏線が映画の最初に出てくる。
映画の途中で海賊が明かりで船をおびき寄せ襲うという話が出てくるが、五社英雄監督の「御用金」にも同じエピソードが出てくる。

もとにもどる