ボタン189:ヴィドック(ビデオ) 2002.08.19
フランス革命(ルイ16世の頃)という時代背景。とにかくパリの町が汚い。おそらく当時はこんな状態だったのだろう。
はじめはまじめに考えて見ていたが、結局のところ鏡の仮面に超能力があって、その能力は処女の生き血を吸うことによって維持されていたというストーリー。
ジムキャリーの「マスク」とよく似た設定。
最後に鏡で鏡の超能力を破るというのはよくできている。
映画の中で廃兵院(アンバリッド)が出てくる。パリの観光地で有名なところで、ナポレオンの墓のあるところだ。
主役のジェラール・ドパルデュー(ヴィドック)はどこかでみた顔だと思ったら「宮廷料理人ヴァテール」だった。この年でなかなかアクションをこなしておりたいしたもの。
フランス映画なのでせりふはフランス語、吹き替え版を見た方がよかった。

ヴィドックとは、19世紀に実在した人物である。脱獄を繰り返した犯罪者であったが、その知識を買われて警察のスパイとなって、世界初の私立探偵事務所を設立する。フランスでは度々テレビ映画化され、誰もが知っている伝説のヒーロー。
 ヴィクトル・ユーゴーの「レ・ミゼラブル」の主人公であるジャン・バルジャン。
バルザックの「ゴリオ爺さん」「浮かれ女盛衰記」のヴォートランがヴィドックをモデルにしているとのことです。

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