ボタン185:スパイ・ゲーム(VIDEO) 2002.7.20
ブラットビット扮するCIAスパイビショップ、彼をスカウトし1人前のスパイに仕立てたミューアー(レッドフォード)、「ニキータ」を思わせるストーリーだが、ベトナム戦争、レバノン内戦などをドキュメンタリータッチで描き、なかなかすごみがある内容だった。
しかし最後の落ちがいただけない。ビショップが中国の蘇州の刑務所に収容されている囚人の奪還を計って失敗する。その囚人はかっての恋人の女性だった。(これは最後で分かる、彼女は中国大使館を爆破した過激派で、大使館に中国の首相の息子がいて犠牲になった。そのため米国との裏取引で中彼女は国側に引き渡されたというストーリーになっている)

そこまでは許せるとして、最後にCIA長官の偽の命令書で中国にコマンド部隊を送り込み蘇州刑務所からビショップとその恋人を奪還する。このあたりは無茶苦茶なストーリー。

その日はミュアーのCIA退職日で、CIAからポルシェで走り去り、「にゃっ」と笑うところで終わっている。レッドフォードも年をとった、顔のしわはメークなのか本物なのか。

無茶苦茶なストーリーだがこれを本当のように見せてしまう米国映画のすごさには脱帽します。

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