167:ソード・フイシュ(VIDEO) 2002.04.13
 ちょっと、結末が意外だった。極悪非道のトラボルタ扮する悪役がまんまと大金をせしめてしまうのは従来の映画からすると許せない。最初はハッカーが主人公のおとなしい映画かと思っていたが、だんだんアクション映画に変身してなんとも無節操な映画だ。
 最初のワイン倉庫の場面で死体に出くわす場面が最後の伏線になっているのには気づかなかった。
 最初の場面で爆弾を巻き付けた人質が爆破される場面がすごい。スローモーションでカメラが歩道を移動していく、どうして撮影したのかと思ったら、カメラを100台ほど横に並べて連続的にシャッターを切る。これを補正して、その間につなぎの場面をCG合成して連続画像を作り出したのだそうだ。
 しかし。政府の隠し金があってその利子が何億ドルにもなっているのはなんとも理解しがたい筋である。ソード・フイシュ(太刀魚)が最後の場面で銀行の口座のパスワードであることがわかる。なんとも訳のわからん題名をつけるものだ。まあ、まあの内容の映画だったが、殺しの場面が多すぎるのが難点、もう少しおとなしく品のある映画にしてほしかった。

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