152:トラフィック(ビデオ) 2001.12.7
ドキュメンタリータッチの撮影でわざと手ぶれ撮影したり、モノクロ調になったり、粒子が粗くなったりといろんなテクニックで撮影されている。確かに凝っているのは分かるがビデオでは少し見にくいのが難点。

誰が悪人なのかよく分からない。悪は悪なりに精一杯やっているし、勧善懲悪では割り切れない、複雑な筋立てである。

実直な企業家の夫思っていたら麻薬密売人の元締めだった。夫を助けるため何でもやってしまう妻。

マイケルダグラスの麻薬撲滅を掲げる議員、その娘が麻薬中毒、最後に自分は麻薬撲滅は出来ない、家族との戦争だと言って辞任し、娘の麻薬矯正を手伝う。なかなか彼の父親の演技はよかった。

同僚を殺されたメキシコの刑事、最後には麻薬密売の片棒を担ぐ軍の将軍に復讐を果たす。DEAへたれ込む報償として自分の町の野球場に照明設備を作ってくれというのも泣かせる。

最後に同僚を殺され、証人を消されたDEA捜査官が無罪になった密売人の元締めの家に盗聴器を仕掛ける場面で終わっている。その後はどうなるのか?

なかなか見応えがあったし、内容的にもよかった。

ビデオの中でラホヤというところが出てくるが、メキシコの近くでいいところと聞いていたが、どうも現在では麻薬取引で問題のある場所になっているようで残念。