137:私の愛したギャングスター(ビデオ) 2001.8.15
ケビンスペーシーが頭のいいギャングに扮し、警察を手玉にとる。

 珍しくアイルランドが舞台になっている。元IRAが仲間に入ってくるところがあるのでアイルランドが舞台ということに重みが出てくる。

 銀行強盗犯の容疑で裁判にかけられている。その最中に失業保険を受け取りに行く場面が出てくる、社会保障制度が完備されているのイギリス(アイルランドか?)らしくておもしろい。

 ただ、少し問題なのは、イギリス映画なのにアメリカ映画のようにはでな銃撃場面や血みどろの場面が出てくることで、このあたりがイギリス映画らしくないのが残念。
もう少し粋にやってほしかった。

 最後に教会のカルバッジオの『最後の晩餐』の場面で終わっているのは、この絵の方が本物で銃撃戦で穴の空いたのが偽物だったいうことなのだろう。

日本語題名がいまいち、確かに主人公が2人の女性に愛されているということでこの題名になったのだろうが、いまいち内容と一致しない。

劇場公開はされていなかったと思うがなかなか出来はいいように思う。