易林(簡単な説明)
前漢の宣帝(紀元前80年)の頃に、易学者の孟喜(もうき)が「周易」に暦を配置した。
弟子の焦延壽(しょうえんじゅ)は「周易」の六十四卦を累乗発展させ「四千九十六卦」とした。
一卦ごと四言絶句の詩をあてはめ約七万四千字なった。これが「焦氏易林」である。
やがて、この「易林」は、弟子の京房(けいぼう)へ受け継がれ「京房易」、すなわち今日の
「断易(だんえき)=五行易」と展開していくのである。
「暦」に「易林」を配置する法を「卦気値日法」、あるいは「焦氏値日法」という。
六十四本卦、四千九十六支卦を一年十二ヶ月・二十四節中気・七十二候・三百六十六日にあてはめ
春夏秋冬の四季の「卦気」で推察し、「林詩」と併せて活断、実生活に役立てているのが
「易林活断」である。