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神田祭り

会社勤めをしていた頃、勤め先が神田の東のはずれに在って神田祭が始まると

夏の訪れを感じました。江戸の3大祭りと言うと浅草三社祭り 

日枝神社山王祭ですが、いずれも夏祭りです。

ただ都心を外れると秋の祭りが多いようでこれは秋の収穫を祝う意味があると

思いますが それに比べると都市部は夏祭りが多いようです。

例えば京都の祇園祭りも暑い夏ですし 昔暮らした北九州では小倉の祇園太鼓 

戸畑提灯山 博多山笠と続いています。

神田祭りは江戸の3大祭りのトップを切り連休明けに始まり

続いて浅草三社祭が翌週 少し置いて山王祭と続きます。

下種のかんぐりですが農産物が豊かに実って都市の生活が成り立ちますので、

丁度田植えの時期 ないしは麦の刈り取りの時期にも重なり

近隣の米の豊作を祈る意味があるのかなとも思います。

ただ京都の祇園祭りも北九州のお祭りも梅雨明けでこれと意味が違い

新盆に前後していてこれは恐らく鎮魂の意味があるかと思います。

目的が違っているようです。

私の母は何故か神輿がすきで担ぐわけでは在りませんが祭りを追っかけていました。

小さい頃はまさに近隣の地方に居ましたので秋になると

何処かの祭り出かけて行き神輿を追っかけます。

私はお供になるのですが母が喜ぶ荒い神輿の動きが怖くて秋になると憂鬱でした。

面白いことに関東近縁は神輿ですが其れを離れると山車になります。

ただ播州の妻鹿に秋の神輿の喧嘩祭りが在りますが基本的には

多くが山車で其れが絢爛豪華にそろそろと動くか 

東京の神輿のように激しく動くかいずれです。

博多の山笠は欲張って両方あり 動きませんが飾り山と激しい動きの追い山があります。

戸畑の提灯山も昼間は山車で飾り山があり提灯山は別物です。

話を神田に戻すと地理的に神田の北になる下谷神社のお祭りの日程が

全く神田祭に同期しています。

日本橋も川の北側は神田に入り室町・小網町・蛎殻町なども神田明神の氏子です。

神田明神を上に上がると文京区湯島になりここからは山の手になります。

江戸の町が北から三つに区分され北が浅草神社 真中が神田明神

南が日枝神社になります。

日枝神社は江戸城も含まれますので山王だけが雅な稚児行列があったりする

お祭りになるのも面白いと思います。

この江戸の3大祭りが終わると梅雨夏になりその前の爽やかさが

江戸の祭りの特徴でしょうか。

またこの頃からビールが旨くなります。豆も季節が早いせいか空豆から枝豆にかわり

枝豆となればビールです。飲み屋は神田駅の近くにはごちゃごちゃありますが、

神田駅の西側樽平 天ぷらの田や以外はあまりパッとしません。

秋葉原の赤津加これは色んなところに紹介されてますがサヨリかあおりいかの刺身で

菊正を呑むのも良いかも知れません。

東神田は清洲橋通りの裏の 澤や 小机6 2階に小さな座敷が2個あって、

この時期はビールに枝豆の後は蛸の刺身でしょう。

日本橋の川の北は神田明神と教えてくれたのは三越の前の

室町中通りの居酒屋(おおもり)でここも蛸の刺身で一杯やっているときでした。

そろそろ浅利の酒蒸しからアオリ烏賊の刺し身に変わる時期です。