秋も半ばを過ぎ 11月に入ると暖かい日差しが欲しく成ります。北九州に
いた頃は11月18日八幡製鐵所の起業記念日があり、この頃から玄海颪の
吹くどんよりとした冬の日が現れます。関東に戻って物価の高さは如何しよう
もありませんが、冬晴れて太陽があるのは北九州と違った有難味を感じました。
ただ毎日がどんどん短くなり、秋の侘しさが感じられます。夕方4時過ぎから
薄暗くなるのが 北九州では一時間違いますのでめっきり日が短くなる感じは
有りません。
この時期は酒飲みには日本酒が旨くなり、焼酎もお湯割りに変わり、
魚が美味しくなります。輸送技術の発達で鯖もしめたものは勿論最近は生でも
食べられるようになり、本格的にお酒の呑める季節のスタートです。
鯵やするめ烏賊も美味しくなります。 油がのって身のしまった鯵の刺身、
こりこりしたするめ烏賊の刺身 これに日本酒があればもう幸せそのものです。
北九州にいた頃はヤリイカ 剣先烏賊などが旨く するめなどと思ってましたが
こちらに来ては変えがたい しかも安いこんないいものはありません。
外に目を移すと最近は少ないですが、柿が色づいてきます。
今どうして秋の実を獲らないのでしょう。木に付けたまま放って置かれる柿の
みを見ると寂しくなります。確かにスーパーの店先では果物は少し季節を先取り
して並びます。柿は10-12月安く手に入るもので 実の小さいしかも渋い庭先の
柿を獲って処理するより、放っておくほうがいいのでしょう。
私の子どもの頃は秋は実のなる季節 イチジクに始まり 時に柑橘類 それに柿
庭先から塀を越えていれば、道すがらとって食べるのが楽しい遊びでした。
当然怖い叔父さんが飛び出してきて怒られるのですが それにも懲りず学校の
帰り道 その近所は何時頃何が何処で取れるか頭において 帰りの道すがら盗み
食いをしたものです。
どうも今は当たり前のことかも知れませんが子どもも管理社会に組み込まれてる
ようです。
12月初めの真間山弘法寺境内