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秋の虫

夏の終わり 8月も中旬の声を聞きだすと 虫の声が聞こえだします。

ちょっとした草むらがあれば 鳴きだしますので少し郊外であれば

路地でも聞こえます。どこに隠れているのでしょうか。 

秋の終わり 土の中に卵を産んで 秋の虫は生涯を終えるのでしょう。

卵は冬の寒さに耐えて、春を越し 夏の初めに孵化して幼虫に変化し 

何回かの脱皮を経て夏の半ば頃から成虫になり 8月から10月種類に

よっては11月初め頃まで鳴きます。

鈴虫は中々ですがこおろぎはいたるところで聞かれます。

どうやって鳴くのか はずかしながら調べてみると 羽をこすり合わせて

鳴いてるとのことです。

確かにあの小さな体の口頭部に声帯があったとしても、聞こえる音にはなりません。

音響効果のある、部材は確かに羽しかありません。

鳴くのは雄でしょう。 雄は人間含めてですが 自分を奮い立たせて、戦い 

逞しさとやさしさを見せて雌を寄せつけ、種を存続させるため 交わります。

子を育てるのは 種により様々ですが、これが雄の基本的役割のようです。

従って鳴く意味は雄同士相手を威嚇する 自分の場所を主張する 場合と

雌を引き付ける意味があり それぞれ鳴き方が違ってくるようです。

恐らく体の動きを大きく表現できるのも羽 だとすると鳴く音と同時に

自分を羽の動きで表し 雄の相手をはねつけ 近寄せないようにし、

雌に媚を売っているのかも知れません。

そして交わりが成り立てば 雄は役割を終え 雌も卵を産んで終わりです。     

こんなことを考えながら 虫の声を聞いてると、何故か侘しくなる秋の夜長です