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酒呑みの適量

酒呑みににも何か適量があると思います

小さい頃の記憶では母の手料理で酒を飲む客は夏ならビール3本から

はじめて、酒にゆっくり切り替わったように覚えてます。

夕方早めに現れて、8-9時までいるのであとお銚子1-2本だったと思います。

日本酒で始めた場合、最低3本は飲んでいた気がします。

そこで私には何か3が基本の酒の数字になっています。

 

全く酒の呑めない人が羨ましいなどと思うようには子供の頃から

思いませんでしたが、ただ酒を飲む年齢になると、

やはりある程度強くならねばと思いました。

上記の3の数字は結構敷居が高い数値でした。

学生時代また社会人なって何度か目の前が暗くなり、

反吐を吐く経験をして、結構強いと思われる人と呑んだ時 

君はそこそこ呑めるねと言われ気が付くとこの3の数字をクリアした気がします。

年齢として20代終わりか30代初めと思います

 

昔の人は賢く法華経に

“一杯は人酒をのみ 二杯は酒酒を飲み、三杯は酒人を飲む”とあるそうです。

つまり3を超えるということは酒に飲まれる危険性があることで、

それでも平気ということは酒に飲まれない強さになっているとも

理解できますが、この警句は健康なお酒は1で終わり 

適量の限界は2であると理解すべきでしょう。

 

色々物の本で調べるとやはり日本酒2合 ウイスキーダブル2杯等

“3”に対して“2”が適量の限界のようです。

つまりを越すことは”酒が人を呑む”領域に入ったと理解すべきです。

 

酒呑みはどうも其れを超えてしまうようです。

酒呑みの心理はまず1件目で最低この“3を確保し、次へと移るようです。

従ってその後が長くて量が多いと二日酔いになるのです。

 

私なりの酒のみに関する判断基準は“2”の人は飲まないことは無い,

-を嗜むであり,“5”を超えると呑み助と認識します。

ただこの2−4の間で終えられる人は無く、どうも酒好きは2軒目に移れば

簡単に5を超えるようです。

恐らく酒呑みの殆どが同じ判断基準と思われます。

羽目を外すとき如何に“5”を超えないように努力するのですがーーーー。

 

酒呑みに共通していくつかの問題点があります。まずは酒が進むにつれて

食べなくなる人が多いことです。最初の店では何かつまみますが、

次に行っては殆ど食べなくなり只管飲みますので、確実に二日酔なります。

 

次にこのたがが外れるとブレーキが利かなくなり、飲み続けます。

何処に居て、何処に帰るか解り、可能な範囲で限界まで飲みます。

偶に電車を乗り越して高いタクシで帰って翌日二日酔に悩まされ、

懲りてもまた繰り返すのです。

 

私の場合

50代までは日本酒大2で、60代に入ると日本酒大1.5になりました。

土日は昼から飲むので昼は”3”の限界を低めにしています。

 

ところで

体質的に黄色の亜細亜人に対して、欧米人は強いと言われてます。

確かに欧州は強く 特に北になるほど強い印象がします。

例えばビジネスでの打ち合わせ中の昼食は

オランダではテーブルに着く前 バーのある別室で濃いリキュールを食前酒

でゆっくり飲みます。食事中はワインで前菜で肉・魚と続き最後甘いもの

の後コーヒーでブランデー締めます。

その後事務所の会議室に戻って打ち合わせとなります。

少し南のベルギーやフランスはリキュールで始まり食事はワイン 

最後のブランデーはありませんでした

スペインになると食前のシェリーはありましたが、食後のブランデーはありません。

更に南のイタリアでは食中はワインですが、

食前のカンパリや食後のグラッパはありません。

しかし製鐵所の工場の現場のランチボックスにはワインのハーフボトルが

ついてました。

以降はわずかな経験ですがイギリスでは事務所の近所のパブで

エールをがぶがぶ飲みながらあっさりと軽いサンドイッチでした。

アメリカは古くても先祖の出身地次第ででこのいずれかになりました。

夜となると必ずバーカウンター食前酒で始まり

最後はブランデーかリキュールで締める。

これはどこでも共通しています。

こうしてみると食前と食後が濃いので下手するとこの枠内で規定の“2” 

最低でも”1.5”はあり、食中の飲む枠がなくなります。

それでも一般的に彼らはワインを水と同じ感覚で飲みます。

 

イギリス人では酒の凄いのに遭った経験があります。

ロンドン出張時仕事の打ち合わせ先は都心から南西方向の郊外 

車で1時間半程度のところの事務所でした。

帰り車で送ってもらい晩飯を一緒に食べることになりました。

フランスのコントローで始まりワインを二人で二本あけマーテルで締め 

相手はそのまま夜の9時過ぎ車で事務所ちかくの自宅に帰り、

翌朝7時に迎えにきました。

もう1人は関連会社のディーラーのエンジニアが日本に研修にきました。

迎えに行き、成田から会社の近くにとった川崎のホテルの近く

で二人で晩飯となり、日本酒を白ワインといって2合飲んだ後あっさり

スーパーニッカを一本空けました。

このエンジニアと土曜の休み半日東京見物をしましたが、

昼から二人で浅草で日本酒一升空け、船で竹芝までビールを飲み

夜は銀座のライオンでビールからウイスキーをがぶ飲みであと2件回って

午前様で帰ました。私はさすが翌日曜はひどい二日酔いでしたが、

彼は日曜朝7時に朝食摂ると再度自力で東京見物にいってきたとのこと。

こういった連中の適量はどの程度かわからませんが、

彼らに色々聞いてみるとウイスキー200ml即ちダブル4杯 

つまり”4”あたりで留めると問題無いと言うことでした。

 

適量を超えて深酒すると、焼酎・醸造酒・ウイスキーなどに関係なく

二日酔いになります。適量をどのくらい超えたか解らなくなっても、

うだうだすることなく見かけは平静で所定の時間になれば酒を止め、

きちんと勘定や挨拶をして、電車で派手な乗り越しをする事無く静かに帰宅し、

明日の仕事も差支え無くこなせるのが酒呑みの基本と思います。

 

きちんと適量をわきまえ超えずに上手に長く付き合うのが、

長生きのコツのようです。