パステルナーク愛好会
小復活祭『間に合わなかった』SS
タイトル:「完売」
作者:斬鉄丸 様


 この物語はアル日の何時もの連中のお話…

「ココがアノ、イベントが行われる会場か…」
「人がいっぱい居るね」

 駅前で逆ピラミッドを眺める梅夜と沙叉。

「人が人としての欲望を満たすから特別な力場が働いてる」

 薄く目を開けながら人の列を一瞥する。

「まぁ、人だけじゃないけどな」

 梅夜の言葉通り、列には人間種以外の種族も多く並んでいる。

「ねぇ、兎に角入って見ようよ」
「そうだな」


 中に入ると、本や自作模型など色々な物が売っている。
 基本的には本で、その広告兼看板が至る所に並んでいる。


「むぅ、壁側は無茶苦茶並んでるな…」
「む〜、中には醜いモノがいる〜斬っちゃおうかな…」
「やめなさい」

 抜きかけたみなごろし丸をすんでの所で制止する。

「それにしても…」
「…」

 当たりを見渡す二人。

「噂に名高い『こすぷれ』と言うのを見てみたかったのだが
どれがどれだかわからんな…」
「そうだねー」

 人混みは様々な種族が居て、様々な格好をしているのでどれが
コスプレだか判断が付かなくなっている。

「あ、梅夜! アレ! 仮面番長メネシスのコスプレ!!」
「……」

 沙叉がメネシスのコスプレを指さしながら梅夜の服を引っ張る。
が、梅夜から反応がない。

「…梅夜?」


 梅夜は「ゲッター大百科」と言う同人誌を黙々と読みふけっている。


「ふぅ…結構様々な主張を本にしている人が多いものだ」
「ねぇ、目的のメネシスグッツ売ってる所って何処だろうね?」
「それより、ココがどの辺だか解らんな」

 小脇にゲッターの同人誌を抱えキョロキョロする梅夜。

「ちょっとそこのサークルに聞いてみるか。あ〜スマンがココはどの辺…」

 梅夜の言葉と動きが止まる。

「あ、梅夜…」
「……何してるんだパステル…」

 目の前には本を売るパステルと何かを読んでる化光。

「あ…えっとね…お盆の書き入れ時の前に仕事をする為の資金をね…」
「この間の賞金はどうした?」
「あ…もう、家賃と電気代、食費とかに消えちゃった…」
「…ふ〜ん。売れてるか?」
「全部売れたよ♪ あんまり数は創らなかったんだけどね。所で梅夜は
何しに来たの?」
「あぁ沙叉がメネシスグッツを欲しがってな。何処かで売ってるはず
なんだか…」
「あーどっかで売ってたな…って沙叉いないよ…」
「ん? あれ? 沙叉!?」
「あ、でも大丈夫でしょ。化光がいるからすぐに探せるよ」
「まぁ、そうだなって何をさっきから真剣に読んでるんだ?」
「あぁ、ゲッター大百科とか何とかってのをずっと読んでるよ」

 二人の会話に全く参加せず、黙々と読みふけっている。

「あ、俺も買った。この本は凄いな」
「ふ〜ん」

 あまり興味なさそうな返事をする。

「パステルはこの後どうするんだ?」
「とりあえず片づけかな…」
「大変そうだな、手伝おう」
「ありがと♪ 終わったら沙叉を探しに行こう」
「おぅ」

 二人はちゃっちゃと片づけ、3人で沙叉を捜す。
 沙叉はメネシスグッツを売っているサークルで美奈歩と一緒にいる所を
発見。色々なグッツを買い、コスプレや本などを買って帰りました。
 所でパステルはどんな同人誌を創ったのでしょうか?
 それは買った人だけの特権です。
 ちなみに500円の製本だったそうです。





あとがき
 すいません間に合いませんでした〜(T▽T)

 どもです、斬鉄丸です。
 本当は間に合わせたかったのですが…
 うぅ…皆さんの作品見たかったよ〜
 まぁ、間に合わなかった僕が悪いのですが…
 どうでしょう? あまり完結していない気がしないでもないですが…
 小復活祭の後夜祭と言う事で完成させました〜


 

またまた、斬鉄丸さまから大復活祭SSを頂きました。
いったいパステルはどんな本を作ってたんでしょうねぇ。
まさか・・・やお・・・げふんげふん(笑)

今度の冬は是非とも原稿をよろしくなんて言ってみたり( ̄▽ ̄)ノ

 

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