今回はガールマスターのSSです。わからない人はごめんなさい(^^;

 

生活にはあまり困らない位の町。そこに一人の少年が歩いている。

 

 

クロウリィ 「んー、平和だねぇ〜」

ターコイズ 「皆、マスターの事忘れて生活してるねぇ」

 

クロウリィの胸ポケットからぴピクシーが顔を出す。

 

クロウリィ 「皆、のびのびと生活してるな」

ターコイズ 「悪の大魔導士アレステア・クロウリィはこの世にはいない事になってるものね」

クロウリィ 「悪の大魔導士っていったって女の子研究してただけだけなんだけどなぁ」

ターコイズ 「王様に嫌われたからねぇ」

クロウリィ 「女の子が欲しかったら自分で何とかすれば良かったんだ。王様なんだし」

ターコイズ 「ま、こうして生きてるんだし良しとしようよ。あ、壊されたマスターのお城が見えてきたよ」

クロウリィ 「おっ、本当だ」

 

クロウリィは廃虚になってしまった自分の城に歩み寄る。

 

クロウリィ 「・・・・・・・・・・・・よく生きてたなぁ・・・・・・」

 

元クロウリィのお城は、跡形もなく壊されていた。

それはもう、そこまでやるか? と言うくらいに。

 

ターコイズ 「生きてたんじゃなくて、一回死んだんじゃない!転生したんだから『生きてた』は違うんじゃない?」

クロウリィ 「んー、そうなるのか? なんかそのへんの概念のうんちくはのってたけど、読まなかったんだよな」

ターコイズ 「それはそうと、召喚アイテムに使う道具なんてこんな廃虚に残ってるかしら?」

クロウリィ 「市販のじゃ、いまいちだから何とかして使ってたヤツ探さなきゃ」

 

二人が喋っていると、廃虚の奥から一人の青年が声をかけてきた。

 

↑:本編で「人として名を与えた」と記されていたので、

何人と数えさせてもらいます。そっちのほうが楽だし。

 

デュビビェ 「師匠!(彼のときだけ、マスターと読んで下さい)

お待ちしてました。先にこの辺りを調べていましたが幻獣界へ繋げそうな物はありませんでした」

クロウリィ 「やっぱり残ってないかぁ。そうだよなぁ、オレがやられてからそこそこの日数が経つものなぁ」

ターコイズ 「ねぇ、皆に手伝ってもらってもう一回探そうよ」

デュビビェ 「あんまり大勢呼ぶと、隣に不信に思われます。呼ぶならせめて一人がいいところだと思います」

クロウリィ 「そうだなぁ、じゃあミディアム・アゾちゃんを呼ぶか」

 

クロウリィはズボンのポケットから召喚球というソフトボールくらいの球を取り出す。

 

クロウリィ 「静かに出てきて、硬地王姫!」

 

クロウリィの手にした召喚球がボロボロ崩れていく。崩れたモノは土になりその土から地の精霊
ミディアム・アゾちゃんが現れる。

いつもなら土の壁がせりあがり、その壁と共に現れるが、今回は「静かに」

という条件があったため、静かに現れた。登場の仕方だけ。

 

アゾちゃん 「はぁい! マースター♪ 何の様?」

クロウリィ 「やぁ、早速なんだけど幻獣界に繋げられそうなモノを

この廃虚の中から探すのを手伝って欲しいんだ」

アゾちゃん 「瓦礫の下を探せばいいのね?」

クロウリィ 「ごめん、たのむよ」

アゾちゃん 「OK! じゃあ、早速!」

 

アゾちゃんが、土の中に消えていく。

 

クロウリィ 「じゃあ、我々も探すか」

ターコイズ 「はーい♪」

デュビビェ 「はい、師匠」

 

そして一時間後

三人は廃虚の真ん中で座り込んでいる。

 

クロウリィ 「だめだぁ、みつからねー」

ターコイズ 「つかれた〜」

デュビビェ 「跡形もなく焼かれてしまってますからねぇ……」

クロウリィ 「まいったなぁ」

 

三人の側の土が盛り上がる。

 

アゾちゃん 「マスタ〜、まったくない〜」

クロウリィ 「……しょうがない、あきらめるか…」

 

クロウリィが立ち上がろうとしたその瞬間、地面が盛り上がる!

 

クロウリィ 「アゾちゃん、どうしたの!?」

アゾちゃん 「マスタ〜、アタシじゃなーい」

クロウリィ 「じゃあ、一体!?」

デュビビェ 「師匠! あれをっ!!」

 

デュビビェの指差す方向を見ると、サイクロプスのゴーレムが次から次へと大量発生する。

 

クロウリィ 「なんじゃ、ありゃぁぁぁ!!」

デュビビェ 「なんじゃありゃって、師匠が作ったんじゃないんですかアレ?」

クロウリィ 「痩せても枯れても、このアレステア・クロウリィ野郎は作らんっ!!!!」

デュビビェ 「それもそうですね」

ターコイズ 「マスターが男を作ったら、それこそ世界の終わりよっ!」

アゾちゃん 「まったく!」

デュビビェ 「とにかく、ゴーレムとはいえ、あんな筋肉ダルマが師匠に近づこうものなら
何が起こるかわかったものじゃない。ここは三人で何とかしよう!」

アゾちゃん 「よし、わかった!」

ターコイズ 「あたしはどうするの?」

デュビビェ 「……師匠のガードを頼む」

ターコイズ 「ん、わかった」

 

二人は四方八方から来るゴーレムを蹴散らしていた。だが、何故か次々に

現れるゴーレムに苦戦していた。

 

クロウリィまで後、5m

カウント 5

 

デュビビェ 「くっ!]

アゾちゃん 「てぇい!」

ターコイズ 「きゃー、くるなー!」

クロウリィ 「……………」

 

クロウリィまで後、4m

カウント 4

 

デュビビェ 「なんでこんなに!]

アゾちゃん 「うざったい!」

ターコイズ 「きゃー!」

クロウリィ 「…………」

 

クロウリィまで後、3m

カウント 3

 

デュビビェ 「私の魔力がつきてきた!]

アゾちゃん 「てぇい! 落ちろー!」

ターコイズ 「きゃーきゃー!」

クロウリィ 「………」

 

クロウリィまで後、2m

カウント 2

 

デュビビェ 「まずい!]

アゾちゃん 「後、何体だ!?」

ターコイズ 「くるなー!」

クロウリィ 「……」

 

クロウリィまで後、1m

カウント 1

 

デュビビェ 「うわっ!]

アゾちゃん 「マスター!」

ターコイズ 「きゃー、来たー!」

クロウリィ 「…」

 

接触

カウント 0

 

クロウリィ 「うがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」

 

 

 

 

 

ナトルプ 「四人ともどうしたの、そんなボロボロで!?」

デュビビェ 「あ、いえ気にしないで下さい」

ターコイズ・アゾちゃん 「……同じく……」

クロウリィ 「…………」

 

その日の夜……

 

デュビビェ 「昼間のゴーレムは何だったんですかねぇ」

クロウリィ 「そういえば昔、うざったいヤツ用に作った、追い返し装置を作ったけどたぶんアレだな。

魔力球で相手の負の感情を湧きたてる幻覚を見せるんだ。魔法で攻撃しても効きゃぁしないよな。幻覚だもん」

デュビビェ 「でも、我々は同じモノを見ました。確かにヤなものでしたが

我々には、師匠ほど効き目はないと思いますが?」

クロウリィ 「城が崩壊したときに壊れたんだな……」

ターコイズ 「収穫0どころか疲れた分、マイナスね……」

クロウリィ・デュビビェ・ターコイズ 「はぁ……」

 

 

1・2・3・5・6・7使女と四貴女の三人 「ねぇねぇ、結局何しに行ったの?」

アゾちゃん 「さあ?」

 

終わり

 

 

あとがき

毎度どーもです♪

今回は前回二作品にまして、深い所に行ってみました。

何分、「いろは双紙」と「大復活祭」しか持っていない上、しらないので

SSは単行本を読んでいればわかるように書いたつもりでいます。

わからなかった人は、私の物書きとしての腕が未熟なせいです。

ゆるしてください(^^;

個人的にデュビビェを優秀な人っぽく書きました。

 

例によって、読んでいただいた方、ご意見、ご感想、指摘等お待ちしています。

特にこれを希望

宛先:nishida@gonzo.co.jp

 

さて、仕事が忙しくなるぞ〜

でも次の予告

いつになるかわかりませんが、仕事の合間を見て(あるのか?)次は

『ひふみ双紙』でも書こうかな。

 


毎度ありがとーございます。

ほんと文章描ける人っていいですね〜〜。

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