斬鉄丸版大復活祭ＳＳ
※このストーリーは、「大復活祭」みなぎ得一作を読んだことのある方を対象にしています。

やっばり貧乏

	ガギィィィン･･････と金属を強引に切り落とした音が鳴り響く。
パステル	「遅かったぁぁっ！！」
	音の鳴り響いた場所にパステルがたどり着いたが、そこにはすでにフリーのハンターが怪異を討取った直後だった。
ハンター	「よっしゃ、40万円ＧＥＴ！！」
パステル	「あああああああああああああああああああああっ！！」
	その場にへたりこみ、指折り数えはじめる。
パステル	「あぁ、40万あれば家賃払って、生活費抜いて、剣の鞘に装飾足してあれも、これも･･････貧乏生活から抜け出せると思ったのに･･････」
	パステルナーク現在所持金１０５０円

	場面変わって、町中の戦闘広場。にぎやかな方を向くと、見事に目が合った。
化光	「あ、パステルナーク！そんなところでなにやってるだわ？」
パステル	「化光こそ何やってるの？」
化光	「今、フリーバトルで賭け試合をやってるだわ。あそこにいるのが３８人抜きをやったハンターだわ」
パステル	「へー、つよいんだぁ。化光は挑戦しないの？」
化光	「あたしの重装備じゃ戦わせてくれないだわ」
見物人１	「すげぇ、これで奴の持ち金は38万だよ」
見物人２	「ちょっとした怪異1体の報奨金ぐらいかぁ」
	2人の会話に文字どおり耳を立てるパステル。
化光	「パステルが挑戦してみれば？」
パステル	「だ、だめだよ。素手での戦闘じゃ勝ち目ないよぉ～」
	と言ったと同時に、男が口を開く。
38万の男	「俺は、次で最後にする！最後の試合は剣闘にする。誰か、挑戦する者はいないか！？」
	その言葉に耳を立て、目が輝く。
パステル	「わ、私、挑戦します！」
	2人が広場の中心に立つとまったくの対象になった。男と女・完全な私服（かなりラフ）と全身に軽めの鎧を装着、日本刀と西洋刀・長髪と短髪･･････
38万の男	「ここには優秀な医者がいる。どこを切断されても元に戻る。真剣に斬（や）り合おうぞ！」
	2人が距離を取る。「レディ･･･ファイト！！」開始の声がかかると同時に、斬り合いがはじまる。いや、正確に言うとパステルの連撃を剣で受け流す。
パステル	すごい！人間がエルフの剣をなんなくさばいてる。
38万の男	くっ、思ったよりずっとやる！反撃に出て一気にカタをつけないとマズイ展開になるな。
	男は一瞬の剣撃の隙間をぬって、反撃に転じる。パステルもまた、男の剣撃を受け流すが、どんどん鎧に斬傷が増えていく。が！
パステル	あっ、ダメ！さばききれない！
	男の剣撃がパステルをなぎ払おうとした瞬間、力ある言葉が発せられる。
パステル	「黒い太陽（アバドン）！！」
	無意識に発した言葉と剣が、男の剣を弾く！「勝負ありっ！！勝者パステルナークッ！！」
化光	「やっただわっ！！」

38万の男	「ほら、あんたの勝金だ。」
	38万をパステルに差し出す。
パステル	「あ、でもあの勝負･･･魔剣の力を使っちゃった私の反則負けです･･･だからこのお金は受け取れません！」
38万の男	「何言ってるんだ、最初に真剣だと言ったのは俺だし、魔剣の一撃をかわせなかった未熟さと君の実力とで得た勝利だ。この金を受け取る資格がある。」
	男はパステルにお金を渡してフラリと町中に消えていった。

	パステルと化光は、勝利金で「豪勢なお食事セット」を買ってパステルの家に行った。
パステル	「さぁ、お金も入ったし家賃や生活費を抜いてもまだ20万位あるから久しぶりに豪勢な食事ができる～♪」
化光	「ごっはん・ごっはん♪」
	2人が食事の用意をしていると、ドアをたたく音が響く。
パステル	「は～い」
	ドアを開けると一人の男が立っている。
男	「パステルナーク様、本日は鞘の装飾代のローン支払日でございます。前回分とあわせて19万円お支払い願います。」
パステル	「････････････････････････」
男	「確かに、19万円頂きました。またのご利用おまちしております。」
	バタンッ！ドアの閉まる音が部屋に響く。
パステル	「･･････どうしよう、お金なくなっちゃったぁ」
化光	「知らないだわ、そんなこと！それよりやっぱりその剣に魅入られてるだわ。アタシが何か良い解決法考えるからそれまでじっとしてるだわ！」
パステル	「はぁぁぁぁぁぁぁ･････････････････････また貧乏生活が･･････」

	この数日後、2人は骨董屋にいったとさ。
終わり

素人が仕事合間に創りました。でも創ってる時は一生懸命創ったので読んでみて頂けるとうれしいです。

斬鉄丸さんイカスＳＳありがとうございまする～！
このコンビって楽しそうですよね～。
でも、パステルって貧乏キャラってイメージになってるのね（笑）

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