2003 湘南月例マラソン(ハーフ)        T.K

3月2日湘南月例マラソンハーフの部に出場した。本来なら荒川市民マラソンへ
向けて勢いをつけるべく快走!と行きたいところだったのだが、ここまで順調に
進んできたトレーニングに狂いが生じてしまった。2月21日の金曜日に喉に違和
感発生。翌日から喉の痛み、鼻、咳、微熱と風邪の症状が続く。去年の小笠
掛川の翌週以来となる、典型的な風邪をひいてしまったようだ。
あの時も小笠掛川マラソンで冷たい雨・風に晒された翌週だったのだが、今回も
冷たい雨の青梅マラソン翌週と良く似たパターン。(学習能力が足りない?)

結局、体調不良で走る気力も湧かず、2月22日から5日間の完全休養せざるを
得なかった。そして2月27日になり、ようやく喉の痛みが引き、咳がおさまってきた
ので、30分程度のジョグから開始したが、風邪の影響か、5日間休んだせいか、
それともまだ完全に治っていないのか、キロ6分程度のペースなのに脚は重いし、
呼吸(肺)は苦しいしと散々な再スタートとなってしまった。それでも翌日(28日)
のジョグでは多少マシになり、翌々日の3月1日(マラソン前日)には、距離を10km
にまで伸ばす事が出来るようになった。

というような状況で向かえた湘南月例マラソンだったので、快走!なんてのは
お預け。とりあえずは、どんなに遅くてもいいから距離だけは踏んでおこう。という
回復へ向けてのワンステップになってしまった。そんな状況だから、設定ペースも
目標タイムも一切無し。ストレッチのみでアップもなし。ヨーイドンとなってから、
アップを開始して、とにかく21.0975kmを走りきろうという、久し振りにテンションの
下がったレースになった。

スタートは8時20分。天気は晴れ。風もそれほどではなく、湘南海岸を挟んで、
富士山が綺麗に浮かび上がる絶好のランニング日和?だった。いつもなら、前の
方に並び、勢いつけて飛び出すのだが、今回は最後列に近いところからトロトロ
と走り出す。最初の5キロは、キロ6分→5分程度。(タイムを気にしてなかったので
ラップも取っていなかった。)このあたりまでは、抜くことも抜かれる事もあまりなかった
のでスローで安定したペースだったと思う。5キロを過ぎたあたりから、徐々に順位が
上がり始めた。まだ前半だから、まわりのペースが落ちたという事は無いと思う。
ということは自分のペースが上がったと言う事か?

その後も順位はどんどん上がる。スタート直後はちょっと重たい気がして、ハーフ
なんて大丈夫か?という不安があったが、10キロ付近を通過した頃には、そんな
不安は吹き飛び、打ち寄せる波しぶきを見ながら、口笛でも吹きたいような心境に
なってきた。ラクに走ってるのに順位はドンドン上がる。天気も良いし、暖かい。
久し振りに気持ち良いランニングだった。

残り5キロを通過した時もまだ余裕があったので、ここからちょっと頑張って上がりの
5キロのラップをとってみようとストップウォッチのボタンを押した。それまでのペース
でも前を走るランナーが近づいていたのに、ここでペースをさらに上げたから、折り
返しの時に『この人には追いつかないだろうな・・・』と思っていた人まで接近してくる。
さすがにペースアップした事で、呼吸がやや苦しくなったが、一人抜くと、また一人
ターゲットが現れるというとても良いリズムだったので、気を抜くことなく走り続けられた。

結局、上がりの5キロは、21分18秒で、トータル1時間38分00秒(自己計測)で完走
できた。自己ベストよりは10分近く遅いが、病み上がりの超スローペースでスタートした
割には上出来かな? 走り終わったあとも肺に苦しさは無かったので回復の度合いは
かなり進んだ気がする。あとは花粉症の症状がレース後ボチボチ出始めたので、こちら
のほうが厄介になりそう。とりあえず、もう1週間様子をみながら走りこんで、とりあえず
青梅マラソン前の状態に戻せれば!と思う。当初は、青梅の後、もう1段階上積みをして、
荒川挑戦という算段だったが、これは、ちょっと難しくなってきたので、せめて風邪を引く
前の状態にまでは戻して荒川挑戦と行きたいところ。

年初の意気込みからすると、ややトーンダウンはしてしまうが、何が災いして何が幸いと
なるかはやってみないと分からないので、とりあえずは、出来る事をこなしていってレース
まで辿りつきたいと思う。


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