2004丹沢湖マラソン                      T.K

2004年11月28日丹沢湖マラソン(ハーフの部)に出場した。この大会も小田原同様
3年連続3回目の出場となる。丹沢湖ハーフに出場する前は、同日開催の河口湖に
出場していたのだが、アクセスの悪さ(激しい渋滞)や寒さなどを考え、この大会に
シフトしたのだが・・・  
丹沢湖も駐車場が会場から離れていて、送迎バスの待ち時間が長く、
しかも246号線の渋滞が激しいので、アクセスの悪さは似たようなもん??? それでも受付時間に
遅刻しても受け入れてくれるという暖かさはgood!! でも撤収は早い。

この大会のレースプランは、1にも2にもフルマラソン(ホノルル)へ繋がるようなレースに!
ということで、”前半はしっかりと抑えて、後半グイっと伸ばす”作戦。それを実行する為に
前半の16kmは敢えてストップウォッチを押さず、体感で余裕があるなぁと感じる程度に
走り、後半の5kmからタイムを取って、ペースアップを図る事にした。

JBMA小田原マラソン以降の練習過程は、それまで同様週末のロング走(中2週、35km
1本、30km1本、前日に2時間走23km)と1週前に9km(湘南マラソンで本当は10kmという
種目だったのだが、タイムは35分25秒。どう考えても1kmくらい足りない)を走った。

丹沢湖マラソンというと、11月最終週ということ、また山の中ということもあり、過去2年は、
寒さを感じていたのだが、この日はポッカポカで、スタート位置へ行く際にTシャツで歩き
周っても寒さを感じない程度だった。(日向では20度近くあったんじゃないかと思われる)
ということで、記録を狙うにはちょっと厳しいが、今回のレースプランならベストコンディショ
ンとも思える絶好のランニング日和となった。

スタートは11時20分。朝食を食べてから4時間以上が経過しており、軽い空腹感を感じ
ながらスタートラインについた。過去2年は記録を狙っていたので、スタートから気合を
入れて突っ込んだが、今年はゆったりとした立ち上がりを心掛け、人ごみにわざと位置
どり、前のランナーを壁にして、折り合いをつけた。ラップは取っていないので、どの程度
のペースだったかは分からないが、周りの景色を見ながら走ったなんて事は、このレース
に限っては1度も無かった事なんで、それなりに余裕はあったんだと思う。

少しペースが上がっちゃったかなと感じ始めたのは5kmを過ぎて、集団がばらけ始め、
壁を作る事ができなくなってからだった。それでもキツいと感じるほどじゃぁなかったのだが
10km地点が近づいてきた時に、”あれ”が訪れた。”あれ”が最初に起きたのは、今年
1月のフロストバイト。10kmを過ぎて突然左足の後ろ側に強い張りが現れ、脚が棒の様
になって、うまく機能し無くなってしまうという現象だった。その後、青梅、荒川でもレース
前半に発生した。半年経ってホノルルへ向け本格的に始動を始めた北海道Mでは、15
kmで軽い”あれ”が現れた。そして、練習で行っているロング走でも例外無く、必ず発生
してきた。そしてその”あれ”がこの日もやってきたのだった。

※”あれ”とは・・・原因は不明だが、早めのペースだと10km手前付近、遅めだと15km付近で発生する
現象で、左のヒザ裏、腿裏、骨盤後ろ付近に張りが現れ、それまでのピッチに左足だけが対応し切れなく
なってきて、バランスが崩れる。この現象が発生すると非常にブルーになり、先行きに不安を感じるのだ
が2〜3km我慢するといつのまにか治っており、その後は、割と快調に走れる。筋肉の問題なのか、神経
の問題なのか、走りに致命的な欠陥があるのか全く原因がわからない。 ただフルマラソンに限って言え
ば、ここで1度ペースアップに歯止めがかかるので、後半の失速を防いでいると考えられなくも無い???


”あれ”がくると右足と左足の脚運びに差が出てしまうので、非常に走りづらい。右足は行き
たがるのに、左足がブレーキをかける。右足のペースに合わせたのではバランスを崩して
転倒してしまうので、遅い足に合わさざるを得なくなる。当然ペースは落ちる。ペースが落ち
たのだから楽かと言えば、左足にとっては目一杯の感じで動かしているので、全然楽じゃ
ない。非常に走りづらい感覚になる。この状態がゴールまで・・・ と思ったら、耐え難い辛さ
なのだが、過去の経験からして2km〜3kmで治ると分かっているので、何とか耐え忍ぶ事が
できる。 そしてこの日も15kmが近づいてきた時には”あれ”は消え去っていた。

そして16km地点。予定通りストップウォッチを動かし始めた。”あれ”のせいで、思ったほどの
”タメ”はできていないようだが、それでもペースを吊り上げられるだけの余力は残っていた。
レース前に想像していた4分/kmというほどのキレは生み出す事ができなかったが、4分10秒
/kmを切れる程度のジリジリという伸び脚はかろうじて残っていた。ちょっと届かないかなぁと
思っていたランナーを何人か捉え、脚を伸ばす。回転数をあげて、背中、腹、腰を下半身と
うまく連動させる事ができるよう意識して走った。呼吸はきつくなりはじめ、”こんなもんかな?”
とおもったところ(ゴール500mくらい手前)でややペースを落とし、流し込むようにしてゴール。
タイムは1時間29分33秒だった。上がりの5.0975kmは、21分10秒。(4:09/kmペース)
逆算すると、前半16kmが1時間8分23秒(4:15-4:16/kmペース)上がり幅は6.5秒程度という
事でイマイチではあったが、元々8月以降スピード強化練習を全く行っていないので、仕方
ないか???

ということでホノルルマラソンへ向けた最後のヤマを無事乗り越えた。本番1週前は、湘南月例
の10kmを快調に走り?、ホノルルへ突入していく。2003年の荒川市民マラソン以来1年9ヶ月
ぶりのフルマラソン自己新を目指して・・・ ちなみに”あれ”と同じような現象にみまわれて、
克服された方、いらっしゃいましたら、
こちらへご連絡下さい。

ちなみにこのレースは自己通算98レース目で、予定通り湘南月例に出場すると、ホノルルは、
記念の100レース目となる。


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